≪報告基準≫
2006年4月1日改正
29 急性出血性結膜炎
(1)定義
エンテロウイルス70型及びコクサッキーウイルスA24変異型の感染によって起こる急
性結膜炎である。
(2)臨床的特徴
潜伏期は1日で強い眼の痛み、異物感で始まり、結膜の充血、特に結膜下出血を伴うこと
が多い。眼瞼の腫脹、眼脂、結膜浮腫、角膜表層のび慢性混濁などがみられ眼痛、異物感が
ある。約1週間続いて治癒することが多いが、この疾患に罹患したのち6〜12か月後に四
肢の運動麻痺を来すことがある。
(3)届出基準
ア 患者(確定例)
指定届出機関の管理者は、当該指定届出機関の医師が、(2)の臨床的特徴を有する者を
診察した結果、症状や所見から急性出血性結膜炎が疑われ、かつ、(4)により、急性出血
性結膜炎患者と診断した場合には、法第14条第2項の規定による届出を週単位で、翌週の
月曜日に届け出なければならない。
イ 感染症死亡者の死体
指定届出機関の管理者は、当該指定届出機関の医師が、(2)の臨床的特徴を有する死体
を検案した結果、症状や所見から、急性出血性結膜炎が疑われ、かつ、(4)により、急性
出血性結膜炎により死亡したと判断した場合には、法第14条第2項の規定による届出を週
単位で、翌週の月曜日に届け出なければならない。
(4)届出のために必要な臨床症状(下記のうち2つ以上)
ア 急性濾胞性結膜炎 |
イ 眼脂、眼痛、異物感などを伴う眼瞼腫脹 |
ウ 結膜下出血 |
島根県感染症情報センター