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宍道湖西岸地区大区画ほ場整備に係る営農支援活動報告その7

 出雲地方において小豆は、正月の小豆雑煮や和菓子等の原料として、また「ぜんざい」発祥の地として地域の食文化に欠かせない重要な作物であります。

 このたび、出雲産小豆の認知度を一層高める目的で、情報発信力の高い東京において「出雲産小豆ミニフェアinにほんばし島根館」を初めて開催しました。

 12月8日(土)~9日(日)の2日間開催したミニフェアの概要は、以下のとおりです。

1、出雲産小豆やこれを使ったぜんざい等の販売(2日間で約17万円の売上げ)

 出雲産小豆(150g入り)、出雲ぜんざい(レトルト)、出雲大納言羹、干しぜんざい

2、高校生による和洋菓子の試食販売PR(島根県立平田高等学校)

 平田高校の2年1組が、地域課題解決学習(小豆)で地元の和洋菓子店と共同開発した和洋菓子の試食販売PRを実施

 (雲州丸、出西生姜と出雲小豆のパウンドケーキ)。

3、「小豆の生産と食に関するアンケート」の実施(島根大学)

 「ゆで小豆(ストック小豆)」の試食とともにアンケート調査を実施し、小豆が健康や美容に効果があると言われていることをPR(ポリフェノールと食物繊維が多く含まれる、サポニンによる利尿効果等)。

 

 今後も出雲普及部では、出雲産小豆の認知度を高めるとともに小豆の生産意欲の高揚について、関係機関と一層連携しながら支援していきたいと考えています。

にほんばし島根館の様子

街頭でイベントをPRする平高生

試食販売

商品開発した和洋菓子の試食販売PRを行う平高生

いずもぶどう産地再生プラン完成

 JAしまね出雲ぶどう部会では産地の維持・強化を図るため、今年1月から「産地再生プラン」の作成に取り組み、10月に完成しました。11月13日の出荷反省総会で青年部長が全部会員に説明を行い、満場一致で採択されました。

 

 

 

 

 出雲ぶどう部会は、平成28年に行ったアンケート調査結果から5年後には生産者、栽培面積ともに大きく減少する恐れがあることが分かりました。

 この危機的状況を防ぎ産地の維持・強化を図るため、平成28年度の役員総会において「産地再生プラン」を作成することが決まりました。

 策定に向けて、全体会(青年部、技術部、女性部、出雲市、JA、普及部、計22名)で「どうすれば出雲ぶどうが活性化するか」をテーマに、フリートーク形式で意見を出し合いました。出された意見を分類し、「単収の増加」、「単価の向上」、「経費の軽減(省力化)」、「新規就農者の確保・規模拡大」、「組織化・法人化」の5つの大課題と24の小課題に整理しました。

 そして各部の代表者と市、JA、普及部からなるプロジェクトチーム(12名程度)で5か月間にわたって計11回、各課題ごとに対策方法の検討や重要度・課題解決の難易度の設定、担当者(部会)の割り当てを行いました。

 このプランで目指す5年後の産地の姿は、栽培者数340名(うち新規就農者確保数20名)、栽培面積115ha、販売高16億円(H29年は15億円)、担い手組織数2組織、というものです。

 今後は「どげでも守ろう出雲ぶどう」をスローガンとして、各担当部会ごとにプランを基に目標に向かって課題解決のための具体的な作業を進めていきます。

全体会

(1/12:全体会、2班でフリ-ト-ク)

ボードに意見集約

(ボ-ドで意見を整理)

出荷反省会での説明

(11/13:出荷反省会で全部会員に説明)

JAしまね出雲西部集荷所の整備による産地育成

 JAしまね出雲地区本部が建設していた「JA出雲西部集荷所」が完成し、竣工式が開催されました。

 出雲市西部地域における、ブロッコリー等の園芸品目の生産拡大の拠点施設として期待されています。

 

 

 

 

 JAしまね出雲地区本部では、西部地域の2カ所の集出荷施設の統合による機能強化と、園芸品目の生産拡大を図るため、新たな集出荷施設を整備されることになり、11月21日に完成し、竣工式が開催されました。

 この集出荷施設は、出雲西部地域における野菜、ソバ等の集出荷体制の構築と、品質向上による販売促進とともに、野菜生産の作付け拡大、生産者の利便性の一層の向上を図るとともに、地域農業の発展に結びつくことが期待されています。

 特に、平田地区で盛んなブロッコリーを西部地域でも生産し、一層の産地拡大を行う計画です。

 竣工式では、「集荷物で施設を満杯にし、農家所得の向上と、産地拡大を図る」ことが確認されました。

 当普及部では、水田を活用した園芸振興の取り組みを強化し、より収益の見込める園芸作物への転換と担い手育成を進めており、今後とも、出雲地域の産地育成をはじめとした農業振興に向け、関係機関・団体との連携のもと、積極的な支援を行うこととしています。

 

施設の概要は次のとおりです。

○所在地出雲市神西新町

○構造鉄骨一部2階建

○延床面積1,297m2

○出雲市野菜集出荷貯蔵施設整備事業を活用(補助率1/6)

完成した集出荷場

完成した集出荷施設

宍道湖西岸地区大区画ほ場整備に係る営農支援活動報告その6

 宍道湖西岸地区農村整備推進協議会は、新たな振興作目として、出雲産小豆の産地化に取り組んでいます。
このたび、出雲市において初めて京都の生産者らと交流し、基調講演や小豆現地の巡回、出雲産小豆の試食会等で親睦を深めるとともに生産意欲の高揚を図る目的で「小豆ミニサミット in 出雲」を開催しました。

 

 

 

 出雲地方において小豆は、正月の小豆雑煮や和菓子等の原料として、また「ぜんざい」発祥の地として地域の食文化に欠かせない重要な作物です。このたび、「出雲ぜんざいの日」である10月31日と「毎月1日はあずきの日」である11月1日に出雲市内のホテル等で、宍道湖西岸地区農村整備推進協議会と出雲ぜんざい学会の主催により小豆ミニサミットin出雲が開催され、京都の関係者や島根大学、平田高校等総勢133名の参加がありました。

 ミニサミットの内容は以下のとおりです。

 

1事例報告「出雲ぜんざい学会の取り組み(出雲ぜんざい学会)」、「京都亀岡の小豆生産振興の取り組み((農)河原林)」、

 「平田高校の地域課題解決学習(小豆)の取り組み(2年1組の40名)」

2基調講演「今日からわたしも出雲産小豆のアンバサダー!~知りたい・広めたい3つのポイント~」和田美香氏(azukimagazine編集長・中小企業診断士)

 (小豆が健康と美容と地球を救う。おすすめ魔法瓶ゆであずきで消費拡大。)

3試食会出雲産小豆を使った新商品・新メニューの試食(協力3店舗:和菓子1品、洋菓子1品、料理1品、デザート1品)

4講演「小豆栽培における雑草対策」(農研機構中央農業研究センター)

5生産者と実需者との交流(小豆生産ほ場で現地視察交流。協力店で出雲ぜんざいを食べながら交流。小豆の生産拡大と品質向上の

 重要性を再認識。)

 

 今後も出雲普及部では、京都の生産者や産学官の連携による小豆の生産振興や地域振興について、関係機関と一層連携しながら支援していきたいと考えています。

 

基調講演

 <基調講演(和田講師)>

試食会

 <試食会メニュー(新しい和洋菓子と料理等)>

 

出雲市における農商工連携による6次産業化支援活動の取り組み

 11月5日、出雲市斐川町のA法人ほ場にて、サツマイモの掘取機実演と加工品の試食会を行いました。A法人では、親会社とともに、サツマイモの生産から加工、販売までを行う6次産業化の取り組み拡大を目指しています。

 

 

 

 斐川町のA法人の親会社では、県内産サツマイモを原料に、「県産干し芋」、「スイートポテトかりんとう」、「サツマイモペースト」等の商品を開発し、販売を展開しています。

 これらの商品を生産し、販売量を拡大していくためには、原料となるサツマイモを安定的に調達することが喫緊の課題となっています。

 このため、当法人の所有する50aのほ場で、本年産から本格的に栽培を開始しました。栽培にあたっては、今後の規模拡大を見据えて、機械化一貫体系の確立を目指しており、収穫作業に必要となる、つる切機、掘取機、運搬車を新たに整備しました。

 当日は、出雲市、斐川町農業公社、斐川町商工会、JAしまね斐川地区本部、機械メーカー、しまねブランド推進課等、約20名参集のもと、6月に植え付けたサツマイモの掘取作業が実演されました。掘取作業は、10aで約1時間と省力化が図られました。

 今後の展開として、法人代表から「現状面積を5倍、雇用を拡大し、若者が魅力を感じる取り組みにしたい」と抱負がありました。

 今後とも、出雲事務所では、関係機関と連携しながらこの取り組みを支援していきます。

サツマイモ掘取機の実演

 <サツマイモ掘取機の実演>

実演会・試食会の様子

 <実演会、試食会の様子>


お問い合わせ先

東部農林水産振興センター

島根県東部農林水産振興センター 
  〒690-0011 島根県松江市東津田町1741-1
  TEL: 0852-32-5638/FAX: 0852-32-5643
  e-mail: tobu-noshin@pref.shimane.lg.jp

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  安来農業部(島根県安来市穂日島町303)
  松江家畜衛生部(島根県松江市東出雲町錦浜474-2)
  出雲家畜衛生部(島根県出雲市神西沖町918-4)
  雲南事務所(島根県雲南市木次町里方531-1)
  出雲事務所(島根県出雲市大津町1139)