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裏匹見峡自然観察モデルコース
【コース概要】
西中国山地国定公園は、島根県、広島県、山口県にまたがり、9211haに及ぶ広大な国定公園です。
その一角を担う匹見峡は、島根県における西中国山地国定公園の利用の拠点となっています。
匹見峡は、表匹見峡、裏匹見峡、奥匹見峡の3地域がありますが、中心となるのは、何といってもこの裏匹見峡です。
本コースに沿って流れる広見川は、中国山地の豊かな水を集めて県下最大の渓谷を作っています。
湿気の多い、ひんやりとした渓谷らしい環境のもとには、それに適応した動植物がたくさん生息、生育しています。
つり橋からキャンプ場までの特徴 |
駐車場に車を止めて歩道を進むと、つり橋があります。橋を渡り始めると、すぐ左にホオノキが見られます。 続いて橋を渡りきり、キャンプ場に進みましょう。このあたりは保天ヶ原と呼ばれる地域で、国と県の手でキャンプ場や園地が整備されています。入り口の方には、アカマツ林、上流にかけてはコナラ林、これらの中に点々とモミやツガの大木が見られます。このあたりの植生はかなり複雑ですが、それぞれの林の特徴や環境条件をよく観察しましょう。そのほか、ヌルデ、アカメガシワ、ネムノキ、ソヨゴ等の植物も見られます。 |
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No.1から No.3区間の特徴 |
キャンプ場から案内標識に従って広見川の方へ進んでいくと、裏匹見峡自然探勝路の入り口標識があります。標識の少し下流に、ナツツバキの名札のかかった大木があります。 匹見川の河岸には、特有の植物が出現します。このあたりでは、キシツツジやカワヤナギが多く見られ、春には河岸一面に美しい花が美しい景観を作り出します。 歩道をさらに進むと、リョウブの木に出会います。河岸には、ギボウシの姿を見ることができます。 |
No.3から No.5区間の特徴 |
このあたりから次第に常緑広葉樹が多くなってきます。ここでは、ウラジロガシをはじめ、サカキ、ヒサカキ、ネズミモチなどが多く見られます。 No.4の付近にヤダケがあり、その根元一面にヤブコウジが群生しています。さらに、モミやツガの大木の姿もよく見られるようになります。 |
No.5から 橋までの特徴 |
No.5は、匹見峡の地質についての解説板です。そこから少し進んだところにコシアブラの木があるので、よく観察してください。歩道を行くと、次にヤマコウバシの名札が目につきます。続いて、残雪のころ開花するアテツマンサクの木が現れます。 No.6の解説板から少し行くと、河原に出ます。河原にはマムシがよく出るので注意が必要です。河川を観察すると、ヤシャゼンマイが見られます。 しばらく上流へ進むと橋があり、その手前にムラサキシキブの木があります。そのほか、アカメガシワ、チュウゴクザサ等の植物も見られます。 |
橋から 橋までの特徴 |
このモデルコースに流れる広見川には、4本の橋がかかっています。次は最初の橋から2番目の橋の区間を散策しましょう。 はじめの橋のたもとには、橋におおいかぶさるようにヤマボウシ、ヤブツバキが繁っています。橋を渡ったあたりには、カヤやイヌガヤが多く見られます。 次の橋を渡る前にクマシデ、ダンコウバイ、エゴノキなどが観察できます。そのほか、コガクウツギ、ウラジロガシ、ウリカエデ等の植物も見られます。 |
橋から No.12区間の特徴 |
2番目の橋を渡ったつき当たりに、クロモジの木が見えます。そこからしばらく行き、No.10の解説板を過ぎたところに、水が湧き出して水の膜に被われているような岩肌があります。このような場所は、チョウの水場となっているので、美しいチョウと出会えるかもしれません。 No.11を過ぎると、渓谷林特有のカツラの木が多く見られるようになります。 |
No.12から養老河原の特徴 |
No.12の前後から渓谷特有の陰湿な環境が続き、林床には、ウワバミソウやシダ類などが多く出現してきます。No.12の周辺では、とくにウワバミソウが多く見られるのでしっかり観察してください。そのほか、解説板の横にツリバナの木もあります。 少し進んだところでは、マユミの名札がついた樹木を見ることができます。そのほか、リョウメンシダ、ジュウモンジシダ、オオバショウマ等の植物も見られます。 |
養老河原からNo.15区間の特徴 |
No.13付近の広く開けた河原を養老河原と呼んでいます。河原の上へ大きく張り出して日陰を作っている大木はウラジロガシです。その根元を調べると、いろいろなツタ類が見られます。危険なツタウルシもありますので、よく注意しながら観察してください。 歩道にもどり、坂を少しのぼったところでは、ミツバツツジの仲間が見られます。そこからしばらく行くと、ガケ崩れの跡のようなガレ場状態の場所に出ます。そこの植生は、森林とはかなり異なっているので、じっくり見比べてみましょう。そのほか、イタビカズラ、イワガラミ、テイカカズラ、ダイセンミツバツツジ、コバノミツバツツジ等の植物も見られます。 |
No.15からNo.18区間の特徴 |
No.15からさらに進むと、ウラジロガシやシデの大木が渓流の上におおいかぶさっています。これらの大木の幹を見ると、シノブというシダがからみついているのを見ることができます。 |
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No.18からNo.20区間の特徴 |
No.18から少し行ったところに、ガレ場が出てきます。そこには、ヌルデ、タラノキなど崩壊地や伐採跡地に最初に出現する樹木が生育しています。さらにNo.19ポイントを過ぎしばらく行くと、ハナイカダやヤマアジサイが林床に現れます。 |
No.20からNo.22区間の特徴 |
No.20ポイントから少し行くと、鉄製の階段があります。ここから渓流を遠望できるので、階段を降りる前に河川を観察するとよいでしょう。
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No.22からNo.25区間の特徴 |
イヌシデの大木が、No.22の周辺で見られます。少し行ったところにアサダが出てきます。この近くには、ガレ場などに生育するヌルデもあるので観察しましょう。
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No.25から橋までの特徴 |
坂を登って橋を渡ると、やや乾燥した岩場になります。このあたりの植生は、多少これまでとは変わってきます。その代表的なものがナツハゼとガンピです。
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橋から終点までの特徴 |
このあたりは、高木が多く、これまで見られなかった植物もたくさん見られます。まず、橋の途中から右側の方にユズリハがあります。そこから先は、ウラジロガシを中心とする渓谷林が続き、No.29周辺では、トチノキ、キハダ、アカメガシワなどの樹木が見られます。 谷筋の道を終え、そこからは国道までの登り道となります。この間には、これまで観察してきたサカキ、ヒサカキ、ウリカエデ、ソヨゴ、アセビ、アオハダなどが見られます。県道に出るとNo.33の解説板があり、ここが終点です。 |
裏匹見峡周辺で見られる動物
動物の解説が見られます
アナグマ、イノシシ、カワネズミ、キツネ、タヌキ、ツキノワグマ、テン、フィールドサイン
アカショウビン、オオルリ、カワガラス、タカのなかま、ヤマセミ
アマゴ、カワムツ、ゴギ、タカハヤ、ヤマメ
オサムシのなかm、オトシブミのなかま、アゲハチョウ、シジミチョウのなかま
カジカガエル、ハコネサンショウウオ、ブチサンショウウオ
ヘビのなかま
イズモマイマイ、サンインマイマイ
裏匹見峡までのアクセス・マップ
【アクセス図】
裏匹見峡に関するページ(リンク集)
お問い合わせ先
自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)