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名前が<イ>ではじまる植物の解説
イカリソウ(メギ科)
花の形が、船の錨(イカリ)に似ていることからこの名前がつけられました。この花は、海岸部や山間部のどちらにも見られますが、海岸部の花は白く、山間部のものは赤紫と色が異なっています。イカリソウは古くから強壮薬草として知られ、乾燥して粉末にしたものか煎じたものを飲むとよいなどと言われています。
花の形が、船の錨(イカリ)に似ていることからこの名前がつけられました。この花は、海岸部や山間部のどちらにも見られますが、海岸部の花は白く、山間部のものは赤紫と色が異なっています。イカリソウは古くから強壮薬草として知られ、乾燥して粉末にしたものか煎じたものを飲むとよいなどと言われています。
イシミカワ(タデ科)
沼に生息する植物には数少ない一年草で、花は秋に咲きます。たく葉が大きく節をとりまいており、穂の下にも大きなたく葉があります。花は穂のように長くつき、果実は球形をしています。
沼に生息する植物には数少ない一年草で、花は秋に咲きます。たく葉が大きく節をとりまいており、穂の下にも大きなたく葉があります。花は穂のように長くつき、果実は球形をしています。
イタドリ(タデ科)
「スカンポ」とも呼ばれ、道路脇や崖地などの荒れた地に多く生える多年草です。夏には高さ1.5mもなり、小さな白い花をたくさんつけます。太い若芽は、ゆでてあえ物、酢の物、炒め物などにして食べられます。
「スカンポ」とも呼ばれ、道路脇や崖地などの荒れた地に多く生える多年草です。夏には高さ1.5mもなり、小さな白い花をたくさんつけます。太い若芽は、ゆでてあえ物、酢の物、炒め物などにして食べられます。
イタビカズラ(クワ科)
つる性の常緑木で、よく枝分かれして、他の木や石垣などにからみつきます。
イチジクの実に似た黒っぽい実をつけます。
つる性の常緑木で、よく枝分かれして、他の木や石垣などにからみつきます。
イチジクの実に似た黒っぽい実をつけます。
イタヤカエデ(カエデ科)
ほかのカエデのように、きょ歯(葉の縁のギザギザ)がないので、すぐに見分けることができます。日本に自生するカエデの中で最も大木になり、ブナやサクラとともに主要な広葉樹材とされています。カエデ材は、バイオリンなどの弦楽器の裏板、棹、ボウリングのピンやレーンなどに使われています。
ほかのカエデのように、きょ歯(葉の縁のギザギザ)がないので、すぐに見分けることができます。日本に自生するカエデの中で最も大木になり、ブナやサクラとともに主要な広葉樹材とされています。カエデ材は、バイオリンなどの弦楽器の裏板、棹、ボウリングのピンやレーンなどに使われています。
イチリンソウ(キンポウゲ科)
平地から亜高山帯まで広く分布し、林道の縁などでも群生しているのが見られます。
4〜5月頃、茎の先に花茎を伸し、草姿に比べて大きめの白い花を一輪つけます。
平地から亜高山帯まで広く分布し、林道の縁などでも群生しているのが見られます。
4〜5月頃、茎の先に花茎を伸し、草姿に比べて大きめの白い花を一輪つけます。
イヌガヤ(イヌガヤ科)
外見上、カヤによく似ている針葉樹です。見分けるには、葉を手でさわってみてください。思わず手を引っ込めてしまうほど痛ければカヤ、痛くなければイヌガヤです。島根県で見られるイヌガヤの多くは、あまり大きくならない裏日本特有の形態をしています。大変ねばり強い木で、ウシの鼻くぐりや大雪の時に使うかんじきなどに利用されていました。
外見上、カヤによく似ている針葉樹です。見分けるには、葉を手でさわってみてください。思わず手を引っ込めてしまうほど痛ければカヤ、痛くなければイヌガヤです。島根県で見られるイヌガヤの多くは、あまり大きくならない裏日本特有の形態をしています。大変ねばり強い木で、ウシの鼻くぐりや大雪の時に使うかんじきなどに利用されていました。
イヌザンショウ(ミカン科)
山地の明るい林内にはえる、落葉の低木です。
薬味や山菜として利用するサンショウに似ていますが、香りもなく、サンショウとは似て非なるものという意味でこの名が付けられました。
山地の明るい林内にはえる、落葉の低木です。
薬味や山菜として利用するサンショウに似ていますが、香りもなく、サンショウとは似て非なるものという意味でこの名が付けられました。
イヌシデ(カバノキ科)
温帯気候の中でも比較的温かいところ(中間温帯)を好むシデの仲間で、若葉に毛があるのが特徴です。島根県の山の中腹では、イヌシデとともに大規模な自然林を形成しているクマシデを見ることができます。
温帯気候の中でも比較的温かいところ(中間温帯)を好むシデの仲間で、若葉に毛があるのが特徴です。島根県の山の中腹では、イヌシデとともに大規模な自然林を形成しているクマシデを見ることができます。
イヌツゲ(モチノキ科)
平地から山地に広く分布する常緑の低木です。
ツゲ(ツゲ科)と樹形や葉の形状が似ていますが、ツゲより材質が劣ることから、この名が付けられました。
平地から山地に広く分布する常緑の低木です。
ツゲ(ツゲ科)と樹形や葉の形状が似ていますが、ツゲより材質が劣ることから、この名が付けられました。
イヌビワ(クワ科)
雌雄異株の落葉の低木です。葉はウマやウシが好んで食べます。実は黒紫色に熟し、食べるとおいしいものです。実の形が乳首によく似ており、乳汁がでるところから、この木をチチノキと呼ぶ地方もあります。果実が食用のビワに似ているが、ビワほど良質でないことからこの名が付けられました。
雌雄異株の落葉の低木です。葉はウマやウシが好んで食べます。実は黒紫色に熟し、食べるとおいしいものです。実の形が乳首によく似ており、乳汁がでるところから、この木をチチノキと呼ぶ地方もあります。果実が食用のビワに似ているが、ビワほど良質でないことからこの名が付けられました。
イヌブナ(ブナ科)
ブナによく似ていますが、樹皮が黒褐色なこと、葉の側脈が10〜14と多いこと、裏面が粉白色で長毛が残ることなどの特徴から見分けることができます。また、イヌブナはブナより標高の低いところに見られます。
ブナによく似ていますが、樹皮が黒褐色なこと、葉の側脈が10〜14と多いこと、裏面が粉白色で長毛が残ることなどの特徴から見分けることができます。また、イヌブナはブナより標高の低いところに見られます。
イボタノキ(モクセイ科)
平地から山地にかけ、川のふちや沢沿いに生育する落葉の低木です。
イボタロウムシ(カイガラムシの仲間)がよく寄生していることからこの名が付けられました。
平地から山地にかけ、川のふちや沢沿いに生育する落葉の低木です。
イボタロウムシ(カイガラムシの仲間)がよく寄生していることからこの名が付けられました。
イワカガミ(イワウメ科)
中国山地の標高が高い山地に生育する多年草です。
つやのあるまるい葉が特徴で4月から7月頃、花茎を伸してピンク色の花を複数つけます。
中国山地の標高が高い山地に生育する多年草です。
つやのあるまるい葉が特徴で4月から7月頃、花茎を伸してピンク色の花を複数つけます。
イロハモミジ(カエデ科)
紅葉のなかでも特に美しく色づくので、モミジの代表とされています。葉が7つも分かれていて、それを「いろはにほへと」といいながら数えたことからこの名前がつけられました。京都の高雄山に多いのでタカオモミジとも言われます。
紅葉のなかでも特に美しく色づくので、モミジの代表とされています。葉が7つも分かれていて、それを「いろはにほへと」といいながら数えたことからこの名前がつけられました。京都の高雄山に多いのでタカオモミジとも言われます。
イワガラミ(ユキノシタ科)
アジサイの仲間のツル植物です。7月ごろ、枝先に小さな白い花をつけます。この花は、がく片が大きくなった「飾り花」と呼ばれるもので、本当の花ではありません。イワガラミの飾り花は、花びらのようなものが一枚ずつしかありません。
これによく似たツルアジサイは、「飾り花」が4枚ありますので容易に区別できます。
アジサイの仲間のツル植物です。7月ごろ、枝先に小さな白い花をつけます。この花は、がく片が大きくなった「飾り花」と呼ばれるもので、本当の花ではありません。イワガラミの飾り花は、花びらのようなものが一枚ずつしかありません。
これによく似たツルアジサイは、「飾り花」が4枚ありますので容易に区別できます。
イワギリソウ(イワタバコ科)
岩場のやや湿った場所に見られる多年草です。葉や茎には白い軟毛が密生しているのが特徴で、葉がキリの葉に似ているところからこの名がつけられました。初夏に花茎を伸ばし、2〜10個の紫色のかわいい花をつけます。しかし、心ない人たちの盗採により、手近なところでは見られなくなってきています。
岩場のやや湿った場所に見られる多年草です。葉や茎には白い軟毛が密生しているのが特徴で、葉がキリの葉に似ているところからこの名がつけられました。初夏に花茎を伸ばし、2〜10個の紫色のかわいい花をつけます。しかし、心ない人たちの盗採により、手近なところでは見られなくなってきています。
イワヒバ(イワヒバ科)
乾燥に強いシダ植物で、岩場を好みます。ヒノキの盆栽を思わせる形をしています。イワヒバは“岩松”として親しまれており、園芸品種のものが鑑賞用に植えられています。
乾燥に強いシダ植物で、岩場を好みます。ヒノキの盆栽を思わせる形をしています。イワヒバは“岩松”として親しまれており、園芸品種のものが鑑賞用に植えられています。
お問い合わせ先
自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)