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名前が<ツ>ではじまる植物の解説
ツガ(マツ科)
暖帯から温帯にかけてモミとともに林を形成し、とくに険しい地形の古生層、中古生層地帯にツガ林がよく発達しています。太平洋側に多く分布していて、本州の日本海側には少なく、ツガが自生している地域は、黒部渓谷、若狭地方と島根県西部だけです。材は、堅くて強いので、柱や鴨居など建築材として利用されています。
暖帯から温帯にかけてモミとともに林を形成し、とくに険しい地形の古生層、中古生層地帯にツガ林がよく発達しています。太平洋側に多く分布していて、本州の日本海側には少なく、ツガが自生している地域は、黒部渓谷、若狭地方と島根県西部だけです。材は、堅くて強いので、柱や鴨居など建築材として利用されています。
ツクシトネリコ(モクセイ科)
この名の由来は、枝を何回もねじって物をしばるのに使ったところから「十練り」とついたとか、戸のすべりをよくするのに使ったことから「戸塗りこ」と呼ばれたなどの説があります。トネリコの仲間は、材が丈夫なことから野球のバット、テニスのラケットなどに利用されています。
この名の由来は、枝を何回もねじって物をしばるのに使ったところから「十練り」とついたとか、戸のすべりをよくするのに使ったことから「戸塗りこ」と呼ばれたなどの説があります。トネリコの仲間は、材が丈夫なことから野球のバット、テニスのラケットなどに利用されています。
ツクバネウツギ(スイカズラ科)
4〜5月ごろ、枝先に白い筒状の花をたくさんつける木です。花のがく片は5片あり、花が終わった後も細長い果実の先についています。この果実が羽根つきの羽根に似ていることから、この名がつけられました。この小枝を束ねてほうきを作ったので、ホーキノキと呼ぶ地方もあります。出雲地方では、スズメオドリなどと呼ばれています。ウツギという名がついてはいても、ウツギの木の仲間ではありません。この木の姿がウツギの木に似ていることからつけられたのです。ツクバネウツギはスイカズラ科、ウツギはユキノシタ科で分類上全く違う植物です。
4〜5月ごろ、枝先に白い筒状の花をたくさんつける木です。花のがく片は5片あり、花が終わった後も細長い果実の先についています。この果実が羽根つきの羽根に似ていることから、この名がつけられました。この小枝を束ねてほうきを作ったので、ホーキノキと呼ぶ地方もあります。出雲地方では、スズメオドリなどと呼ばれています。ウツギという名がついてはいても、ウツギの木の仲間ではありません。この木の姿がウツギの木に似ていることからつけられたのです。ツクバネウツギはスイカズラ科、ウツギはユキノシタ科で分類上全く違う植物です。
ツクバネガシ(ブナ科)
高さが15mほどになる常緑の高木です。島根県では、千丈渓などで見られます。葉は細長く、縁はなめらかです。
高さが15mほどになる常緑の高木です。島根県では、千丈渓などで見られます。葉は細長く、縁はなめらかです。
ツタ(ブドウ科)
ツル性の落葉低木です。葉と対生して巻きひげや花芽ができるつくりを持っています。石垣や壁などに吸盤で付着し、秋には美しく紅葉します。
ツル性の落葉低木です。葉と対生して巻きひげや花芽ができるつくりを持っています。石垣や壁などに吸盤で付着し、秋には美しく紅葉します。
ツタウルシ(ウルシ科)
秋には、美しく紅葉するツル性の植物です。しかし、ハゼやウルシ以上に毒性が強いので、肌の弱い人がさわるとかぶれる危険性があります。ツタの若葉とよく似た三つ葉をしていますので、きちんと見分けることが必要です。
秋には、美しく紅葉するツル性の植物です。しかし、ハゼやウルシ以上に毒性が強いので、肌の弱い人がさわるとかぶれる危険性があります。ツタの若葉とよく似た三つ葉をしていますので、きちんと見分けることが必要です。
ツチアケビ(ラン科)
深山の日陰に生える多年草の腐生植物です。茎は黄褐色で高さ30〜80cmになります。太い地下茎を横にはり、この中に菌を養ってそれを養分として生活します。葉はほとんどなく、光合成は行いません。6月ごろ、茎の上の方に枝を出して淡黄色の半開の花をたくさんつけます。晩夏から秋にかけて肉質で鮮やかな赤色のバナナ形の果実を実らせます。ツチアケビは土に生えるアケビのような実という意味です。この実を煎じて飲むと、体が強くなると言われています。
深山の日陰に生える多年草の腐生植物です。茎は黄褐色で高さ30〜80cmになります。太い地下茎を横にはり、この中に菌を養ってそれを養分として生活します。葉はほとんどなく、光合成は行いません。6月ごろ、茎の上の方に枝を出して淡黄色の半開の花をたくさんつけます。晩夏から秋にかけて肉質で鮮やかな赤色のバナナ形の果実を実らせます。ツチアケビは土に生えるアケビのような実という意味です。この実を煎じて飲むと、体が強くなると言われています。
ツメレンゲ(ベンケイソウ科)
岩場でよく見かける植物です。葉は、大変多肉質で、いかにも乾燥に強い植物であることがわかります。クロツバメシジミという蝶の食草としても知られています。
岩場でよく見かける植物です。葉は、大変多肉質で、いかにも乾燥に強い植物であることがわかります。クロツバメシジミという蝶の食草としても知られています。
ツリバナ(ニシキギ科)
9〜10月ごろ、枝の先に7〜10cmの垂れ下がった赤い実をつけます。この実は、5つに割れ、その先端に赤い種子をぶら下げます。ツリバナとよく似た実をつけるマユミは、実が4つに割れるので見分けることができます。庭木としてもときどき見かけられる木で、秋には美しく紅葉します。
9〜10月ごろ、枝の先に7〜10cmの垂れ下がった赤い実をつけます。この実は、5つに割れ、その先端に赤い種子をぶら下げます。ツリバナとよく似た実をつけるマユミは、実が4つに割れるので見分けることができます。庭木としてもときどき見かけられる木で、秋には美しく紅葉します。
ツリフネソウ(ツリフネソウ科)
山間の湿地に生える、高さ50cmくらいの一年草です。茎は、紅紫色でやわらかく、節がふくらんでいます。夏から秋にかけて紅紫色の花をつけますが、花の形がつり下げられた帆船に見えるところからこの名がついています。果実は、細い紡錘形で、熟すと強い力で裂け、そのときに種子を飛ばします。
山間の湿地に生える、高さ50cmくらいの一年草です。茎は、紅紫色でやわらかく、節がふくらんでいます。夏から秋にかけて紅紫色の花をつけますが、花の形がつり下げられた帆船に見えるところからこの名がついています。果実は、細い紡錘形で、熟すと強い力で裂け、そのときに種子を飛ばします。
ツルアジサイ(ユキノシタ科)
アジサイの仲間でツル性の植物です、別名では、ゴトウヅル、ツルデマリなどとよばれます。7月ごろ、枝先に小さな白い花をつけます。この花は、がく片が大きくなった「飾り花」と呼ばれるもので、本当の花ではありません。ツルアジサイの飾り花は、3〜4枚ずつあります。
アジサイの仲間でツル性の植物です、別名では、ゴトウヅル、ツルデマリなどとよばれます。7月ごろ、枝先に小さな白い花をつけます。この花は、がく片が大きくなった「飾り花」と呼ばれるもので、本当の花ではありません。ツルアジサイの飾り花は、3〜4枚ずつあります。
ツルアリドオシ(アカネ科)
アリドオシの名前がついていますが、トゲのない木です。地面をはうように枝を伸ばし、枝先に小さな花を2つ咲かせます。やがて実を結ぶと赤く熟しますが、直径8mmぐらいの小さな実で、頂に2つの花のあとがある変わった形をしています。
アリドオシの名前がついていますが、トゲのない木です。地面をはうように枝を伸ばし、枝先に小さな花を2つ咲かせます。やがて実を結ぶと赤く熟しますが、直径8mmぐらいの小さな実で、頂に2つの花のあとがある変わった形をしています。
ツルシキミ(ミカン科)
仏前に供えるシキミにそっくりで、ちょっと見ただけでは見まちがうほどです。よく見ると、枝の基部はツルのように地上をはっており、上部だけが立っていることがわかります。花は白色でやや芳香があり、赤い実をつけます。見かけはよく似ていますが、シキミはモクレン科、ツルシキミはミカン科です。
仏前に供えるシキミにそっくりで、ちょっと見ただけでは見まちがうほどです。よく見ると、枝の基部はツルのように地上をはっており、上部だけが立っていることがわかります。花は白色でやや芳香があり、赤い実をつけます。見かけはよく似ていますが、シキミはモクレン科、ツルシキミはミカン科です。
ツワブキ(キク科)
フキの葉に似た形で、表面に光沢のある厚くて深緑色の葉をしています。花は10月ごろに、黄色の花を咲かせるので目立ちます。古くから生薬として用いられ、葉のしぼり汁や煎じたものは、魚毒を消すのによいと言われています。また、根の煎じたものは下痢止めとして使われました。
フキの葉に似た形で、表面に光沢のある厚くて深緑色の葉をしています。花は10月ごろに、黄色の花を咲かせるので目立ちます。古くから生薬として用いられ、葉のしぼり汁や煎じたものは、魚毒を消すのによいと言われています。また、根の煎じたものは下痢止めとして使われました。
お問い合わせ先
自然環境課
島根県庁 自然環境課 〒690-8501 島根県松江市殿町128番地 東庁舎3階 Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係) 0852-22-5348/6433(自然公園施設係) 0852-22-5347/6377/6516(自然保護係) 0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係) Fax:0852-26-2142 E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表) shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)