1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が10月に入って松江3件(O157)、 雲南3件(O157:1件、O26:2件)ありました。
4類では、日本紅斑熱が出雲圏域から1件、破傷風が出雲圏域から1件、報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
○感染性胃腸炎:大田圏域でやや多いものの全体に少ないです。しかし今後増加に転ずると予想されます。
○流行性耳下腺炎:全県としては少ないですが、益田圏域で流行してます。
○水痘:例年の様に漸増してきました。松江、出雲、大田圏域でやや多くなっています。
○手足口病:これまで少なかった松江と大田圏域で増加してきました。また、益田圏域で再燃しています。
○麻疹:前月に続き報告はありませんでした。
発生推移グラフ
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎が前月に引き続いて西部から報告されています。
4)性感染症報告
性感染症の報告が増加しています。そのうち性器クラミジア感染症は13名(男7名、女6名)の報告があり、
淋菌感染症も再び増加し、12名(男12名)の報告となっています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎:ひき続き雲南圏域で流行しています。松江圏域では7月から9月までやや多い状態でした。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:西部で多かったですが、5月以降は他地区と同様になっています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:大きな動きはなく、特に変わった点は見られません。
○薬剤耐性緑膿菌感染症:今年は報告がありません。
感染性胃腸炎からは腸管アデノウイルス(40/41型)の他にエコー11型ウイルスが分離されています。
細菌では病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクターが分離されています。
手足口病からはコクサッキーA16型ウイルス、無菌性髄膜炎からはエコー18型ウイルスが分離されています。