1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
アメーバ赤痢;出雲保健所管内から1例報告(渡航歴有り)
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
・インフルエンザが中旬より特に増加しているが、昨年1月の1割程度である。
・感染性胃腸炎が前月初旬より流行しているが、特に松江と大田圏域で多い。
・水痘が全県で流行が続いているが、特に中部で多く、大田と隠岐圏域では少ない。
・流行性耳下腺炎は大田圏域で引き続きかなりの流行が続いている。浜田圏域もやや多い。
・麻疹は今月も出雲圏域で報告があった。ワクチン接種対象年齢の2,3および4歳児である。
・百日咳は大田圏域で乳児と6歳児の報告があった。
3)眼科定点報告
・急性出血性結膜炎が浜田圏域から1例、流行性角結膜炎が再び増加し、浜田・出雲圏域から、
それぞれ6,4例が報告されています。
4)性感染症報告
・性器クラミジア感染症は再び増加し、11例の報告がみられる。
・淋菌感染症は5例報告され、そのうち3例は西部からのものであった。
5)基幹病院報告
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症は中部で70歳以上に多い状態が続いている。
・ペニシリン耐性肺炎球菌感染症は通常東部で10例前後の報告があるが、今月は2例と少なかった。
・薬剤耐性緑膿菌感染症は報告はまれにみられるが、今月はなかった。
発生推移グラフ
今シーズンの小さな流行を受けて、ウイルス分離操作を行った。検体数も昨年同期の1/4以下にとどまって
いる。これらから分離された、インフルエンザウイルスはAソ連型(H1N1)が15株、いずれも1月15日以降に県
西部の集団発生あるいは病原体定点に由来する。
またB型ウイルスが県中部の集団発生例(高校生)から1例分離され、B型ウイルスはワクチン株、あるいは
過去の分離株と抗原性が大きく異なっているようです。