1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が46件(松江7件、雲南4件、出雲 6件、浜田29件)ありました。
腸管出血性大腸菌感染症が多発しています。肉の調理は中まで十分に加熱して 行い、肉・レバー等の
生食は避けましょう。調理の前には手洗いを十分にして、衛生管理に注意してください。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
○ヘルパンギーナ:出雲と松江圏域でも衰退し、月末には散発的となりました
○流行性耳下腺炎:やや多かった松江圏域でも減少し、発生数は少なくなっています。
○麻疹:出雲で8月前半に多く20名の報告がありました。今年の報告数の合計は106名になりました。
○水痘:前月よりさらに減少し、報告数は少なくなっています。
○感染性胃腸炎:漸減が続いています。大田と出雲圏域でやや多く報告されています。
○手足口病:やや多かった益田圏域でも減り、小さな流行で終わろうとしてます。
発生推移グラフ
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎は平年並みの報告数で推移しています。急性出血性結膜炎は5月以降報告がありません。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症の報告が11名(男6名、女5名)ありました。淋菌感染症は過去2年間で最も多い15名
(男12名、女3名)の報告がありました。
5)基幹病院報告
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:2,3月に次いで少なく、西部は今年で最も少ない報告数でした。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:1月に次いで少ない発生でした。
○薬剤耐性緑膿菌感染症:今年はまだ報告がありません。
○マイコプラズマ肺炎:近年報告数の少ない疾患ですが、松江圏域で増加しています。
ヘルパンギーナからコクサッキーA4,8型ウイルスを中心にA2,4,5,6,10型が分離されています。手足口病からは、
コクサッキーA6が主に分離されています。また、インフルエンザ様疾患からアデノ2,5型およびコクサッキー A2,8型
ウイルスが分離されています。