島根がウマイ・美味発見03
かむほどに増す風味と甘み・出雲そば
段重ねの器に盛った「割子そば」は出雲そば独特の食べ方。器のそばに薬味とだしを直接かけていただきます
甘皮ごとソバの実をひく「挽きぐるみ」のそば粉を使い、色の濃い麺が特徴の出雲そば。丸形の器に盛った「割子(わりご)そば」がよく知られており、甘辛いだしをかける食べ方も独特です。
松江市の「中国山地蕎麦工房ふなつ」は、ソバ栽培に適した奥出雲町の自家農園や提携農家で生産した実を石臼でひいた、自家製粉のそば粉を使用。つなぎを使わない十割そばを、毎朝手打ちしています。
「しっかりとかんで食べるのが出雲そば。そば粉は粗びきでうま味を残し、一晩以上寝かせて甘みを出しています」と店主の槻谷英人さん。ゆで上ったそばは透明感とモチモチとしたコシがあり、かむほどに甘みと風味が増していきます。薬味は地ネギとかつお節、刻みのり。秋から初夏には辛味大根も添えられ、そばの味を一層引き立てます。
出雲そばの専門店は県東部を中心に数多く、それぞれの店こだわりの出雲そばが味わえます。
「中国山地蕎麦工房ふなつ」の槻谷英人さん(中央)
中国山地蕎麦工房ふなつ
(TEL:0852・22・2361)
営業時間:午前11時~午後3時(そばがなくなり次第終了)
定休日:月曜
価格:割子そば…税込840円
お問い合わせ先
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