しまね美味満堂24:わにの刺身(飯南町)
今回は、伝統的なハレの日の料理「わにの刺身」を紹介します。
わにの刺身
海から離れた飯南町で、鮮魚の流通が難しかった時代にごちそうとして食べられていたのが「わにの刺身」。「わに」とはこの地域の方言で、サメのことです。
わにがごちそうとされたのは、日持ちがするため鮮魚のまま運ばれ、山間部でも刺身で食べることができたから。祭りなど祝いの席では、「腹が冷えるほどのわにの刺身があってこそ、十分なもてなし」とされたといいます。
道の駅頓原の「レストハウスやまなみ」ではわにの刺身を提供し、地域の食文化を伝えています。サメのどう猛なイメージとは対照的に、身は薄いピンク色で軟らかく、もっちりとした食感。「今では下処理や冷蔵技術が向上したので、独特のくせが苦手な人でもおいしく食べられますよ」とスタッフの森雅裕さんは話します。
薄いピンク色のわにの身
道の駅頓原のスタッフ
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