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2001(H13)年 <  2002(H14)年 年報  > 2003(H15)年
目次I.概要II-1.発生状況の解析II-2.患者情報(週報)II-3.患者情報(月報)III.検査情報
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
島根県感染症情報(月報) 12月(12/2〜12/29)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が雲南圏域から2件(O157)、4類感染症のツツガムシ 病が1件(出雲圏域)、クロイツフェルト・ヤコブ病が1件(浜田圏域)報告されてい ます。

2)インフルエンザおよび小児科定点報告
○インフルエンザ (5)。中部に引き続き月末には県全体で流行が始まりました。特に隠岐圏域(14)、出雲圏 域(7)、益田(6)、雲南(6)で多くなっています。
○感染性胃腸炎 (25)。西部の流行が小さくなったものの、県全体では多発してます。大田・雲南圏域で特に 多く報告されました。
○水  痘 (10)。多発期となり、益田圏域で大流行してます。その他では雲南圏域で多くみられています。
○流行性耳下腺炎 (3)。中部以東でみられ、出雲・雲南・松江圏域でやや多くなっています。
○A群溶連菌咽頭炎 (1.5)。多発期に入っていますが、多くなっていません。

発生推移グラフ
凡例

3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎が出雲・浜田圏域から20才以上の4件が報告されています。

4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が11件報告され、比較的低い年齢の10歳から20歳代を中心に感染がみられています。 淋菌感染症は20歳から40歳の7件が報告されています。

5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :今月も出雲以東の報告がありました。本年の報告は全て出雲以東からのものでした。
○無菌性髄膜炎 :出雲圏域から1件報告がありました。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :概して多い西部で、8月以降報告数が10件代で、全体に漸減してます。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :本年では、11月、7月に次いで多い報告でした。全体に漸減しています。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :今月の報告はありませんでした。

2.病原体検出情報(12月までの検出結果)
 インフルエンザウイルスは例年より早い患者発生を受け12月中旬よりA香港(AH3)型を中心に流行しています。 B型は同じ時期に東部、中部から3株が分離されています。Aソ連(AH1)型は全国でも分離されていません。
感染性胃腸炎からNV(小型球形ウイルス:SRSV)が引き続いて検出され、A群ロタおよびエンテリックアデノウイル スが例年より早い時期の10月以降検出されています。アデノウイルスでは咽頭炎から1型の分離が多くなって います。
 細菌では感染性胃腸炎から病原性大腸菌(EPEC)が5株が分離されていますが、12月に入ってからは分離され ていません。

2002年10月 から 2002年12月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノ腸管アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーインフルエンザムンプスA群ロタNVサルモネラ病原性大腸菌合計
 1 2 5 5 2 618A香港 B EPEC
インフルエンザ     1  112     14
感染性胃腸炎   4 3 2   431-549
手足口病    2          2
ヘルパンギーナ    2          2
無菌性髄膜炎     135  1    10
咽頭炎622 46 121     24
流行性耳下腺炎          2    2

島根県感染症情報センター