益田警察署長あいさつ

12月

1月あいさつ

 明けましておめでとうございます。

 今年は乙巳(きのとみ)。乙(きのと)は十干の2番目で、しなやかに伸びる草木を表し、困難があっても紆余曲折しながら柔軟に進む意味を持ち、巳(み・へび)は十二支の6番目で、神様の使いとして大切にされ、脱皮を繰り返すことから不老長寿の象徴とされています。そのため、乙巳の年は、変化を繰り返し柔軟に発展する年になると言われます。

 

 今と昔を比べると、色々変わっていることに気づかされます。

 昭和から平成、令和へと移りゆく時代の中、警察も例外ではなく変化してきました。モノだけ見ても、平成の初期には警察官の服装、警察手帳、警棒のデザインが一新され、今の警察官の多くは「捕縄」という装備品を携帯していたことを知りません。文書の作成は、手書きだったものが、ワープロ専用機、そしてパソコンに変わりました。

 また、世の中が大きくかわったきっかけとなったものの1つと言えばインターネットでしょうか。パソコン通信の時代、限られた人がチャットや掲示板で情報交換等をする場であったものが、インターネットの普及で世界中の人々とつながることができるようになり、今では重要な社会経済活動が営まれる公共性の高いサイバー空間へと変貌を遂げました。生活は便利になりましたが、反面、インターネット利用の犯罪やサイバー犯罪が生まれ、テロ等の懸念も生じています。

 

 他方、昔と変わらないものもあります。例えば、警察職員が持つ志です。正義感や奉仕の精神などもそうでしょう。

 

 警察は、市民の安全安心を確保するためにあります。皆様の何気ない、穏やかな日常を守るため、日々の業務に誠実に向き合うとともに、社会情勢の変化にも敏感に反応し、それが治安に与える影響について分析しつつ、変えていかねばならないもの、変えてはならないものをしっかり見極めた上で、柔軟かつ的確に対処、発展し続けなければなりません。

 

 治安をめぐる情勢が目まぐるしく変化する中、署員一同、研鑽に励み、時代が、そして私たち自身も変わることを恐れず、警察職員としての本分を尽くしてまいります。市民の皆様には、本年も相変わりませず、警察活動への御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

 

 

笑う門には福来る

明日も平穏でありますように

 

益田警察署長

中尾 節也

12月あいさつ

 12月2日に歳末特別警戒出動式を行いました。歳末には、事件事故が増加する懸念があります。泥棒の被害に遭わないためにも自宅、自転車等の鍵かけをお願いします。

 また、日没が早くなっています。車の運転手さんは早めのライト点灯、歩行者の皆さんは反射材を活用し、意識して交通事故防止を図りましょう。そして、飲酒運転は絶対に「しない!」「させない!」です。

 出動式は、益田市長をはじめ、青色防犯パトロール隊の皆さん、県立石見高等看護学院の学生さん、益田ひかり保育所の園児達等、約110人に参加していただき、盛大に開催することができました。出動式のオープニングには、MASUDAカグラボさんがサプライズ出演。「闇バイト」をテーマにした創作神楽をご披露いただきました。ごく普通の人が闇バイトに呑み込まれていく恐ろしさを、わかりやすく、楽しみながら学ぶことができました。

 

 最近、SNSなどを通じて「高額報酬」「即日即金」「ホワイト案件」等の言葉につられて応募してしまう「闇バイト」が大きな問題になっています。応募すると顔写真や家族構成、住所等の個人情報を送信させられ、「何かおかしいな?」「やめたい」と思っても、家族等を盾に脅され、強盗や特殊詐欺などの実行行為者になってしまうものです。応募された方が指示される内容は、不審な荷物の運搬、物品の処分等、強盗などの実行行為の一部とも言えるもので、これらは若年層への指示に見られる傾向のようです。中高生に対しては、銀行口座・携帯電話の提供等、犯行の手段の提供に関わる行為などの指示が傾向としてあるようです。

 万が一、応募してしまい、犯罪者に個人情報を知られたからといって、脅しに屈しないでください。そんなあなたにとって、警察は最後の砦、味方です。しっかりと対応しますので、警察を頼ってください!相談してください!必ず闇バイトから抜け出せます。

 

 歳末特別警戒出動式のオープニングで披露していただいた闇バイトの創作神楽は、今後、県警YouTubeで公開する予定です。MASUDAカグラボさんの熱演、是非ご覧ください。

 

明日も平穏でありますように。

益田警察署長

中尾 節也