サイバーセキュリティ

サイバー犯罪の手口

 サイバー犯罪の手口について紹介します。
手口についてクリックすると、情報掲載箇所にジャンプします。

・ランサムウェア
・フィッシング
・偽サイト・詐欺サイト
・スパムメール
・SNSアカウントの乗っ取り
・ネットショッピングアカウントの乗っ取り
・インターネットオークション詐欺
・ワンクリック詐欺・架空請求詐欺
・インターネット上での誹謗中傷


ランサムウェア(身代金要求ウイルス)

会社のネットワーク等にVPN機器やメール等から不正に侵入して、PCやサーバ等からデータを盗み出し、残ったデータを暗号化させて使えなくした上で、それを元に戻すことと引き替えに金銭を要求するマルウェアです。最近は、盗み取ったデータの公開を名目にさらに金銭を要求する二重恐喝も増えています。


 

【対応】

 ランサムウェアは、ウイルス付きのメールの添付ファイルや、悪意のあるウェブサイトの閲覧などによって感染し、パソコンやスマートフォンのファイルやプログラムを暗号化させ、復旧名目で金銭を要求するコンピュータウイルスです。

 

 感染してしまった場合は、

  • ・二次被害を防ぐために、すぐにLANケーブルを抜く
  • ・金銭を支払っても暗号化が解除されるとは限らないので、金銭を支払わない

ようにし、最寄りの警察署に相談してください。その場合は実機(パソコン等)を確認させていただく場合があります。

 

 また、日頃からOSやソフトウェア、ウイルス対策ソフトを常に最新の状態にしておくほか、大切な情報はパソコン本体以外の場所にこまめにバックアップをしておくことが重要です。

 

 詳しくは下記のページ(外部サイト)をご覧ください

https://www.npa.go.jp/cyber/ransom/index.html(警察庁サイバー対策プロジェクト「ランサムウェア被害防止対策ページ」)

フィッシング

フィッシングとは、銀行やクレジットカード会社、インターネットショッピングサイトなどの実在する組織を騙って、パスワード、アカウントID、クレジットカード番号といった個人情報を入力させて騙しとることをいいます。

フィッシングサイトへ個人情報等を入力しないように気をつけてください。また、誤って入力した際は悪用されないように適切な対応をしてください。

フィッシングの例

フィッシングメール例

フィッシングの被害に遭うと・・・

フィッシング被害にあうと、さらに次のような被害に遭う場合があります。

  • クレジットカード情報の不正利用
  • インターネットバンキングにおける不正送金
  • 個人情報の不正売買
  • インターネット上でのなりすまし

被害防止対策

1.正しいURLや正規のアプリケーションを利用してアクセスする

 SMSやメールに貼り付けられたURLはクリックせず、正規アプリやブラウザで検索した正しいURLを使用してアクセスする。

2.なりすましメールに注意する

 身に覚えのない相手からのSMSやメール、利用しているサービス等から通常送付されないタイミングで送付されたSMS等は、すべて怪しいと考える。

3.パソコンやモバイル端末を安全に保つ

 使用している端末のOSやアプリケーション、ウイルス対策ソフトを最新の状態にする。パスワードについても、長く複雑なものにするなど推測されにくいパスワードを設定し、使い回しをしない。

4.正しいアプリを使う

 スマートフォンを対象にしたフィッシングには、不正なアプリに入力したIDとパスワードを騙しとる手口もある。アプリのインストールは正規のアプリケーションストアから行う。

 

フィッシング被害防止動画

フィッシング被害防止動画(15秒)はこちら(外部サイト)

 

フィッシング被害にあっているか

1.正しいURLや正規のアプリケーションを利用してアクセスする

こんなことはありませんか?

  • 正規サイトに重要情報を入力した際に不審な挙動がみられた(期待した手続き画面に進まなかったなど)
  • 正規サイトにID/パスワードを入力したがエラーとなってログインできなかった(勝手にパスワードを変更されていた)
  • クレジットカードの利用明細あるいは金融機関の通帳などに覚えのない取引が記載されていた(勝手にクレジットカードで買い物をされていた)
  • オンラインゲームのキャラクターステータスが記憶に無い状況になっている(勝手にアイテムを売買されてしてしまった)

このような不審な現象が起きた場合には、次のような対応を行って被害を最小限に抑え、二次被害を防止しましょう。

  • 入力したパスワードは変更

もし他のサービスで同じものを使い回している場合は、そのパスワードも変更してください。

  • サービス事業者へ連絡

クレジットカード情報を入力してしまった場合は、早急にクレジットカード会社へ連絡し停止措置してください。

  • 警察等へ相談

警察相談電話#9110(0852−31−9110)又は最寄りの警察署等へ相談してください。

 

 

詳しくは下記のページをご確認ください。

フィッシング対策協議会CouncilofAnti-PhishingJapan(外部サイト)

偽サイト・詐欺サイト

 企業等の情報や商品画像等が不正に使用された「偽サイト」や、購入手続きを行っても商品が送られてこない「詐欺サイト」による被害が多発しています。

 偽サイト・詐欺サイトでは、以下のような特徴が確認されています。

詐欺サイトの例

 


 

【対応】

 偽サイトが判明した場合は、偽サイトのホームページを印刷したもの(URLが分かるもの)を持参して、最寄りの警察署へ相談してください。また、自社サイトに「当社をかたる偽サイトが存在している」等の注意喚起を行ってください。偽サイトで買い物をしてしまったお客さんに対しては、最寄りの警察署へ相談に行くように教示してください。

 

(ショッピングサイトで商品を購入してお金を振り込んだが、商品が送られてこない。)


 

【対応】

 詐欺サイトの被害にあったと思われるときは、

  • 関係するホームページ等を印刷したもの(URLが分かるもの)
  • 相手とやりとりしたメールとメールヘッダーを印刷したもの
  • 代金を支払ったことを証明する資料(払込の控え等)

などを持参して、最寄りの警察署に相談してください。

スパムメール

(スパムメール(迷惑・宣伝メール)が毎日大量に来て困っている。)


 

【対応】

 スパムメールにはウイルスが仕組まれている場合もあることから、不用意に開かず、削除しましょう。スパムメールを止めるためには、

  • メールアドレスを数字や記号を混ぜた容易に推測されにくいアドレスに変更する
  • メールソフトやウイルスソフトが提供する迷惑メールフィルタリング機能を利用する

等の方法があります。

SNSアカウントの乗っ取り

(友人からSNSで「コンビニでウェブマネーを買って番号を教えて」といったメッセージが送られてきた。)


 

【対応】

 これは、SNSのアカウントを乗っ取り、さらに利用者になりすまして、友人にウェブマネーのカードの番号を送るよう求める不正利用事案です。このようなメッセージが送られてきたときは、

  • SNSでウェブマネー番号の教示を求められても絶対に送信しない
  • SNS以外の方法で友人に確認する

ようにして下さい。

 

【SNSアカウントを乗っ取られた場合】

 SNSを乗っ取られた場合は、

  • SNS運営者のホームページでSNSが乗っ取られた場合の対処法を確認する
  • SNS以外の方法で友人に対して、利用者をかたる不審なメッセージが来ても相手にしないよう伝える

ようにして下さい。

ネットショッピングのアカウントの乗っ取り

(ネットショッピングのアカウントを誰かに乗っ取られ、勝手に商品を購入され、請求がきた。)


 

【対応】

 乗っ取り被害にあったと思われるときは、取引履歴、関係メール等を保存し、印刷したものを持参して、最寄りの警察署に相談してください。実機(パソコン等)を確認させていただく場合があります。

インターネットオークション詐欺

(インターネットオークションで商品を落札して代金を振り込んだのに、商品が届けられず、相手との連絡も取れなくなった。)


 

【対応】

 詐欺の被害にあったと思われるときは、

  • 関係するホームページ等を印刷したもの(URLが分かるもの)
  • 相手とやりとりしたメールとメールヘッダーを印刷したもの
  • 代金を支払ったことを証明する資料(払込の控え等)

などを持参して、最寄りの警察署に相談してください。

ワンクリック詐欺・架空請求詐欺

(アクセスしただけで会員登録され、高額請求された。)


 

 アダルトサイトを閲覧していたら、「あなたは18歳以上ですか?」と表示が出たため「はい」をクリックしたら、「登録完了です。IPアドレス○○○.○○○・・・、利用プロバイダー名、利用日時、請求金額、支払期限、振込指定口座」等と表示された。支払期限が迫っているが振り込んだ方が良いのか?

 

【対応】

 会員登録の意思が無く、ホームページをクリックしているうちに突如このような表示がされた場合(氏名や連絡先等の個人情報を入力し、相手に送信していない場合)、表示された以上の情報は相手方に漏れていません。また、年齢確認の「はい」をクリックしただけでは、支払い義務は生じないので、無視してください。こちらから相手方に連絡をとると、個人情報を聞き出してきますので、こちらから連絡しないでください。

インターネット上での誹謗中傷

(ブログの掲示板に、「バカ、死ね」といった書き込みがある。名誉毀損で被害届を出したい。)


 

【対応】

 名誉毀損は、公然と行われた誹謗中傷のため名誉を毀損され、社会的信用を失い損害を受けた場合に成立します。掲載内容を保存し、印刷したものを持参して、最寄りの警察署に相談してください。