普源田砦跡(ふげんだとりであと)で建物跡や堀の跡を多数確認中
【画像】掘立柱建物跡
【画像】枝分かれする堀跡
浜田市三隅町岡見で発掘調査中の普源田砦跡で、建物跡や堀などの防御施設が続々と確認されています。
これまでに見つかった柱の跡は約360、建物跡は8棟、岩盤をV字に掘削した堀は13か所あります。
また、戦国時代の陶磁器や金属製品、硯や石臼など500点以上の遺物が出土しました。
年内の発掘調査は12月27日で終了し、1月7日から再開します。
現地説明会も計画していますので今後の発表にご期待ください。
森原神田川(もりはらじんでがわ)遺跡で発掘体験と現地公開を行いました。
江津市松川町にある森原神田川遺跡は発掘調査の結果、古墳時代後期から飛鳥時代頃の江の川の自然堤防や16世紀を中心とした河跡を検出しました。
発掘調査で江の川の自然堤防を確認することは珍しく、自然堤防に沿ってたくさんの遺物が出土しています。出土遺物の中には祭祀に使用したと考えられるミニチュア土器などが含まれており、遺跡の性格を解明する上で重要な手掛かりとなります。
11月2日(金)には江津市立高角小学校6年生の児童が発掘調査の体験を行いました。児童が実際にスコップを持ち、熱心に埋まっている土器を探していました。大きな土器片を発見すると大きな歓声が上がっていました。体験後、先生から「将来考古学者になりたいという児童ができました」というお声をいただきました。将来、当センター職員として活躍してくれることを期待しています。
【画像】発掘体験の様子1
【画像】発掘体験の様子2
11月4日(日)には地元の皆さんを対象とした現地公開を開催しました。参加された30名のみなさんは、熱心に遺跡や出土遺物の説明を聞いておられました。森原神田川遺跡の遺跡名の由来である「神田川」は地名をもとにしていますが、参加者の方から地元では江の川を「神田川」と呼んでいたことを教えていただくなど、貴重な知見もいただきました。当日の資料PDFデータ
【画像】現地公開の様子1
【画像】現地公開の様子2
中上II遺跡で柱穴と遺物集中地点が見つかりました。
出雲市の中上II遺跡で建物跡と思われる柱穴が見つかりました。
また、古墳時代初め頃の土器が集中して出土しました。
今後住居跡が発見される可能性があります。
このことを壁新聞にまとめましたので、ご覧ください。
国府まつりに参加しました
10月21日(日)に、秋晴れの下、松江市大草町にある史跡出雲国府跡で「国府まつり」が開催されました。
今年は出雲国府跡の発掘調査50周年となる節目の年で、三人組バンド「バンジマシテ」さんのステージや、コーラスグループ「ピチカート」さんによる歌唱がありました。
地元の野菜やお米の販売コーナーや、フードコーナー(ラーメン、ソフトクリーム、出雲ネギ焼きなど10種)があり、とても賑やかな会場でした。
今年はちびっ子がたくさん来場していて、火起こし、勾玉づくり、弓矢での射的にチャレンジしては歓声をあげていました。
我々、埋蔵文化財調査センターもイベントに参加して、発掘調査中の出雲国府跡から出土した瓦や硯など役所に特有な遺物を中心に展示をしました。
また、発掘調査現場の公開を2回行い50名の方が参加されました。参加された方は説明を興味津々に聞かれ、調査担当者に様々な質問をされていました。
お昼には名物の「国府汁」が来場者に無料で配られ、我々もおいしくいただきました。
いろいろなイベントと、おいしい食べ物に満ちあふれた、気持ちのいい秋の一日でした。
【画像】調査課長(のぼりの下)からご挨拶
【画像】調査担当から調査状況の説明
【画像】説明「脇殿のものの可能性がある柱穴が・・・」
【画像】出土遺物と写真パネルの展示も行いました。
シコノ谷遺跡の調査を進めています。
松江市朝酌町のシコノ谷遺跡の調査の様子をご報告します。
【画像】調査区の様子
現在の地表面より2~3m下からは縄文時代を中心とした遺物が多量に出土しています。
(遺物については改めてご報告します)
【画像】水洗の様子
遺物を多量に含む箇所から掘った土はジェットホースで水洗しています。
【画像】遺物の取り上げ作業
きれいになった石などに遺物が紛れていますので、
注意深く取り上げ作業を行っています。
お問い合わせ先
埋蔵文化財調査センター
〒690-0131 島根県松江市打出町33番地 【電話】0852-36-8608 【FAX】0852-36-8025 【Eメール】maibun@pref.shimane.lg.jp