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つや姫栽培指導会を開催
6月25日は中海干拓研修センターとAコープたまゆ店、27日はJAくにびき地区本部SanSan館とJA古江支店にて、つや姫栽培指導会を開催し、合計45名の松江市内のつや姫栽培農家の参加がありました。
説明会では、当普及部から気象の推移と水稲作況試験、くにびき管内の3名のつや姫マイスター圃場3ヵ所に設置しているつや姫実証ほの状況説明を行いました。技術普及部からは、1等米比率が増加しており、米の食味ランキング(日本穀物検定協会)において平成30年度産も4度目となる「特A」を獲得したこと、つや姫の作付面積は県全体でも拡大しているが、全国的にも注目度が高まり、作付面積上位10品種にもうすぐ届きそうであること、そして、本年4月に作成された「つや姫栽培の手引き」や、現在実際に栽培している状況に基づき、今後の栽培管理について説明を行いました。JAからは生産履歴記録シート、生産資材、つや姫販売促進活動について説明を行いました。
説明会の後、実証ほ見学を行い、耕種概要や生育調査結果を記載した看板や実証ほのイネの生育・圃場管理の状況を実際に見ながら、栽培農家それぞれの圃場の管理について質問を受け、つや姫マイスターから直接回答をしていただきました。
当普及部としては、今後も、つや姫マイスター実証ほを中心に、技術普及部、JA等関係機関と連携し、つや姫の安定的な収量・品質確保に向けた提案を行っていきます。
島根県オリジナルメロン「ゴールデンパール」の出荷開始
「ゴールデンパール」は、島根県で開発された品種で、食味は高い評価を得ていますが、栽培が難しく安定した出荷が見込めないこと、保存期間が短く店頭販売には向かないこと、生産量が少なく知名度が低いことなどの課題があります。そのため、今年は農家と普及部の栽培担当と6次化担当、主な販売店、松江市や農業技術センター技術普及部等が、栽培から販売までの情報共有を行うことにして、ハウスを2棟増やした6棟(10a)で栽培を開始しました。
栽培においては、今年度、松江市スマート農業導入支援事業を活用し、ハウス2棟に温湿度に連動した自動開閉を行うシステムを導入して、低温期の温度管理の徹底を図っています。また、定植を一週間ずらし、出荷も含めた作業が集中しないような栽培を試みました。
出荷は、収穫から食べ頃までの期間が短いことから、販売店等からの注文に応じて、収穫後すぐに農家から直送しています。販売店の他、松江市のふるさと納税の返礼品にも使ってもらっています。昨年までは、メロンの出荷箱に食べ頃の見分け方等を記したリーフレットのみを入れていましたが、今年は栽培状況の写真や農家のメッセージを加えました。さらに認知度向上のため、普及部がSNSを活用して栽培の過程を写真で見られる提案を行い、そのQRコードも記載しています。その外、付加価値向上の1つとして、メロンのネットを活用して文字を入れる体験を試みました。
規格外品の有効活用については、昨年度、県しまねブランド推進課のアドバイサーから提案のあったメロンソーダを商品化したところですが、計画以上の注文に応じきれない状況となっており、今後はその対策も検討する予定です。
くにびき地区本部米品質向上対策委員会でモデル圃場巡回
7月5日、くにびき地区本部米品質向上対策委員会で水稲のモデル圃場の巡回を行いました。委員会で話し合い、昨年に続き今年度も開催することになったものです。昨年度はコシヒカリ7圃場、きぬむすめ4圃場(県実証圃1圃場含む)、ほしじるし2圃場でしたが、今年度はつや姫2圃場、コシヒカリ3圃場、きぬむすめ5圃場(県実証圃1圃場含む)、ほしじるし2圃場、つきあかり1圃場(県実証圃)と品種割合を変えています。
当日は、くにびき稲作協議会会長他8名、JAしまねくにびき地区本部営農経済部長他5名、普及部2名、計17名が参集し、借り上げバスに乗り、JAの営農総合センターを出発し、東出雲、八雲、竹矢、玉湯、宍道、浜佐田、古志、鹿島、大井町の順で巡回しました。各モデル圃場には看板が設置されており、品種名、圃場面積、田植日、中干し開始日の他、耕種概要(土づくり・肥料の施用状況及び農薬・除草剤の処理状況)を確認しつつ、生育ステージ、株の張り具合や葉色、中干しの実施状況等に基づき、今後の管理について、普及部から説明しました。
参加された稲作協議会の皆さんも看板と資料を確認し、それぞれのモデル圃場の耕種概要を見ながら、圃場担当農家の方々に質問したり、熱心にメモを取られ
たりされていました。八雲町に設置しているつきあかりの県実証圃、浜佐田町に設置しているきぬむすめの県実証圃、その隣のほしじるしの圃場では生育調査デ
ータも示し、生育経過について説明しました。
巡回最後の圃場では普及部から1日巡回した講評を行い、農薬の適正使用と熱中症予防を呼びかけました。最後に営農経済部長のあいさつでは、品質、食味の
良い米ができることを祈念して締めくくられました。
当普及部では今後も引き続きJAと連携し、モデル圃場と県実証ほを活用し、委員会での協議を重ね、くにびき管内の米の品質向上を目指していきます。
GAP研修会で美味しまね認証、ゴールドを説明しました
6月28日に環境保全型農業直接支払交付金に係るGAP指導者研修会が松江市役所で開催され、松江市内から5名、出雲市内から4名の参加がありました。
まず、昨年度に農産園芸課で作成された「GAPの取り組み環境保全型農業直接支払交付金資料」に即して、説明を行いました。資料は「GAPとは」、「GAP認証とは」、「GAPとGAP認証」でGAPとGAP認証との違いやGAPの種類のことから始まり、次に農薬事故・異物混入・環境汚染・農作業事故といった農業経営上のリスク、GAPの実践、GAP取組の視点、GAPの実践内容、最後に、GAP上何が問題でしょうかという問いかけもあり、絵や写真が入った、大変わかりやすい、説明しやすい内容となっています。GAP上何が問題でしょうかの問いかけに参加された方も積極的に答えられていました。
続いて、当普及部で松江管内の現時点での美味しまね認証の取り組み事例や取得のメリット、取得後の評価などをまとめた資料、美味しまねのパンフレットについて説明しました。
質疑応答の際には、皆さんからいろいろな質問がありました。「GAPに取り組むとすればどのGAPを取ればよいか?」の問いに対しては、是非美味しまね認証、できればゴールドをお勧めしました。また、「美味しまね認証の4分野63項目の中身は?」の問いに対しては、パンフレットの裏面の下のところで説明し、人権・福祉を含む5分野125項目のゴールドをお勧めしました。
最後に行ったGAPアンケート『あなたは「GAPをする」(または、さらに「GAP認証をとる」に取り組みたいと思いますか。』への答えは、参加者全員「はい」に○がつきました。
当普及部では今後もいろいろな場で美味しまね認証、ゴールドについて説明し、生産者から取得希望があれば、農政部、市、JA等関係機関と連携し、積極的に推進していく考えです。
くにびき産直の新規会員研修会を開催
くにびき農産物直売コーナー出荷者協議会は会員1260名、JAしまねくにびき地区
本部の直営3店とインショップ8店、合計11店舗で産直販売高6億6000万(H30年
度)を上げています。農業普及部としては産直GAPの推進など、多様な担い手の確保・育
成の一端を担う場として支援を行っています。
今回の研修会には新規会員20名が参加し、JA担当者が協議会の概要等を説明した後
に、普及部からポジティブリストや生産履歴、農産物の営利生産を行うにあたって理解して
おくべき農薬関連事項、そしてGAP(産直GAP・美味しまね認証)について解説しまし
た。
多くの受講者にとっては初めて聞く制度や概念もありましたが、聞いている姿勢からは
真剣さがうかがえました。また、生産者にとっては、農薬の取り扱いについて詳しく学ぶ機
会になったことからも、この研修会はとても良かったと考えています。
研修会に併せて、GAPアンケートを行いましたが、その回答を見ると、多くの参加者
がGAPへの取り組みを考えていることが分かりました。
なお、次回の新規会員研修会は12月に予定されていますが、農業普及部としては、様々
な機会をとらえて正確な情報を提供し、生産者自身の安全は勿論、生産物の安全性・信頼度
をさらに高めて有利販売に繋げていくとともに、産直会員の更なるレベルアップを図りたい
と考えています。
特にGAPについては、1人でも多くの生産者に取り組んでもらえるよう、啓発活動を実
施していきます。
お問い合わせ先
東部農林水産振興センター
島根県東部農林水産振興センター 〒690-0011 島根県松江市東津田町1741-1 TEL: 0852-32-5638/FAX: 0852-32-5643 e-mail: tobu-noshin@pref.shimane.lg.jp **************************************** 安来農業部(島根県安来市穂日島町303) 松江家畜衛生部(島根県松江市東出雲町錦浜474-2) 出雲家畜衛生部(島根県出雲市神西沖町918-4) 雲南事務所(島根県雲南市木次町里方531-1) 出雲事務所(島根県出雲市大津町1139)