銚子ダム
○銚子ダムの洪水対応訓練について
隠岐支庁県土整備局では、大雨が降った場合に備え、銚子ダムの洪水対応訓練を行っています。
実施時期は、毎年梅雨入り前の時期(例年4月下旬~5月上旬)に実施しています。
本訓練のため、訓練当日にはダム管理所のサイレンが鳴りますが、設備の動作確認及び動作手順の確認のために鳴らすものですので、ご理解いただきますようお願いいたします。
なお、訓練の実施については、実施日が決定した段階で、隠岐の島町防災無線等により、事前に皆様にお知らせいたします。
詳しくは、島根県隠岐支庁県土整備局管理課までお問い合わせください。
○ダムカードの配布再開のお知らせ
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、ダムカードの配布を一時休止していましたが、令和3年10月2日より再開しました。
ダムの紹介
▲なみなみと水を湛える銚子ダム(平成12年撮影)
※貯水池は「伊賀湖」と名付けられました。
ダムの位置
日本海に浮かぶ島根県隠岐諸島・島後(どうご)の八尾川水系支川の銚子川上流にあり、島の玄関口である西郷港から国道485号を経由し中村地区方面に向けた県道中村津戸港(なかむらつどこう)線沿いです(島根県隠岐郡隠岐の島町原田)。
▲銚子ダムのある島根県隠岐郡隠岐の島町の位置(右は隠岐諸島・島後の拡大図)
ダムの建設
隠岐の島町(旧西郷町)の治水及び水道用水の確保に応えるため、多目的ダムとして計画され、昭和45年からの予備調査、昭和62年度からの実施計画調査を経て、平成2年度に建設に着手し、総事業費171億円をかけて平成11年度に完成しました。平成12年4月から運用を開始しています。
ダムの型式・規模など
堤高39.7m、堤頂長185.0m、総貯水容量2,530,000m3(有効貯水容量2,350,000m3)の重力式コンクリートダムです。洪水調節は、平成3年9月豪雨にもとづき、ダム地点で計画高水(たかみず)流量毎秒95m3のうち毎秒89m3の水をカットし、八尾川沿川地域の水害を防止する自然調節方式のダムです(詳しくは下記PDFを参照してください)。
八尾川について
八尾川はその源を横尾山(標高576.8m)に発し、途中、銚子川、有木川(あらきがわ)などと合流しながら、隠岐の島町の旧西郷町市街地を貫流して西郷湾に注ぐ、流域面積43.7km2、流路延長10.5kmの2級河川です。
洪水調節効果発揮事例
銚子ダムでは、過去に3度、豪雨の際に大きな洪水調節効果を発揮した事例があります。
お知らせ
銚子ダム展示室
銚子ダム管理所1階には、入館無料の展示室があり、平成12年のダム完成までを紹介していますので
ご利用ください(パネル展示やビデオあり)。
ダム見学
遠足や社会学習の一環で、地元隠岐の島町の小学生・中学生の皆さんにダム見学に来ていただいています。
ビデオ視聴や機械室見学など、短時間でも長時間でも職員がご案内させていただきますので、隠岐支庁県土整備局管理課(電話08512-2-9735)までお気軽にお問い合わせください!
銚子ダム見学の様子
令和4年度
令和5年度
令和7年度
銚子ダムだより
流域の皆様に銚子ダムについて理解を深めていただくため、ダムに関する話題をまとめ、「銚子ダムだより」を発行しています。
平成17年
第1号(4月発行)、第2号(9月発行)、第3号(11月発行)
平成18年
第4号(4月発行)、第5号(7月発行)、第6号(10月発行)、第7号(12月発行)
平成19年
平成20年
平成21年
第12号(6月発行)
平成23年
平成24年
第15号(6月発行)
平成25年
第16号(6月発行)
平成26年
第17号(6月発行)
平成27年
第18号(6月発行)
平成28年
第19号(6月発行)
平成29年
第20号(6月発行)
平成30年
第21号(6月発行)
令和元年
第22号(8月発行)
令和4年
第23号(6月発行)
令和5年
第24号(6月発行)
令和6年
第25号(6月発行)
令和7年
第26号(6月発行)
銚子ダムパンフレット
銚子ダムの3つの大きな役割(洪水調節・美しい川を守る・水道用水)をご理解いただくため、これまでの豪雨時や少雨時に銚子ダムが果たした役割についてまとめたパンフレットを作成しています。
銚子ダムパンフレット(外部サイト)(PDF:A4サイズ6枚)
ダムの管理について
銚子ダムにはさまざまな設備や機械があり、ダムの状態を24時間監視し、コントロールしています。
銚子ダム管理所では、大雨や渇水に対してダムの機能が適切に発揮されるように、日常は担当職員による巡視、点検をおこないますが、年に1度の設備・機械の定期的な点検、整備は外部の専門業者に委託しておこなっています。
また、貯水池(伊賀湖)の水質を常に把握するため毎月水を採取し、検査しています。
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ダムコンピュータの点検・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・貯水池の水質検査
銚子ダムからのお願い!
ダムのはたらきについて、ぜひ覚えておいていただきたいこと。
銚子ダムは自然調節方式ダムであり、洪水時にゲート操作による放流はおこないません。
- 銚子ダムはすべての洪水に対応できるわけではありません。
- 銚子ダムからサイレンが鳴った場合には、ただちに川から離れてください。
(注釈)
1.ダムから放流する水の量を人が制御する「機械式水門(ゲート)」を有していない洪水調節方式ですので、ダム貯水位に応じた量の水が常用洪水吐きから自然に放流されます。なお、放流量は一定ではなく貯水位が上がるにつれて増加していきます。このためダム担当職員は、洪水時にはダムの状況(雨量、ダム貯水位、ダムへの流入量など)を関係機関(町役場、所轄警察署)に対して適切に情報提供するため、常に監視する体制を執っています。
2.ダムの規模は、平成3年9月に隠岐地方をおそった集中豪雨を想定した計画にもとづいていますが、想定以上の豪雨となった場合には、ダムに水を貯めきれずに非常用洪水吐きからの放流(越流)が始まる恐れがあります。この場合ダムから放流される水の量が急激に増えるため、河川の水位が急激に増加します。
(平成19年8月、令和2年8月、令和3年8月の集中豪雨では、貯水位が洪水時最高水位に到達し越流しました)
3.上記2.のように下流河川の水位が急激に増加する恐れがある場合には、関係機関に通知するとともにダムからサイレンを鳴らし、さらに警報車でのパトロールによる呼びかけをおこないます。もし、防災行政無線で役場から避難等に関する放送があった場合にはその指示等にも従ってください。
(令和3年8月9日の集中豪雨では、越流が予想される1時間前までに関係機関に通知したうえで、30分前までにダムからサイレンを鳴らし、警報車でパトロールをおこないました)
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▲ダム下流側(写真中央2階建物が管理所)・・・・・▲ダム上流側(写真右端2階建物が管理所)
※上の写真で、水が出ているところを常用洪水吐きと呼び通常はここから放流されます。ただし大雨が続き、ダム貯水池の水位が上昇するにつれて放流量は増加していきます。
万が一ダム貯水池内に水を貯めきれなくなった場合には、平成19年8月の集中豪雨のように、写真中央にある4つの穴(非常用洪水吐き)から放流が始まり、下流河川の水位が急激に増加する恐れがあります。
※ダム豆知識
銚子ダムは昭和15年から平成3年までの雨を分析して、超過確率1/50、計画24時間雨量230mmの規模で計画されています。
【毎年、1年間にその規模を超える洪水が発生する確率が1/50(2%)】
「年超過確率1/50の規模の洪水」について誤解が発生しがちです。下記×は認識違いで、○が正しい解釈です。
×50年間に一度だけ発生する
×令和2年8月(昨年)発生したので、次に発生するのは50年後であり(今年)令和3年8月は発生しない
○発生した年もその翌年も発生する確率は毎年1/50である
○50年間にその規模を超える洪水が2回以上発生することもあれば1回も発生しないこともある
ダム下流域にお住いの皆様へ
銚子ダムでは、下流河川の増水について注意喚起を行うため、銚子川沿いに警報看板を設置しています。
大雨時には、河川の水位が急激に上昇することがありますので注意してください。
増水時、ダムが一定以上の貯水量になる際には、サイレン等により下流にお住いの皆様に河川増水の注意喚起をお知らせしますので、その際は河川に近づかないようお願いします。
現地に設置している警報看板の設置場所は下記のとおり。
1:堤体左岸下流(ダムから20m) |
2:水遊び場付近(ダムから300m) |
3:寺原橋付近(ダムから500m) |
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ダムの雨量、貯水位、流入量、放流量など
島根県水防情報(外部サイト)(島根県土木部河川課)
川の防災情報(外部サイト)(携帯電話版:国土交通省河川局)
※上記の他に電話確認することもできます→電話08512-2-4351(通話料有料:銚子ダム自動応答装置)
気象情報など(気象庁)
ダムについて(島根県土木部河川課)
お問い合わせ先
隠岐支庁県土整備局
隠岐支庁県土整備局
08512-2-9724
(夜間・休日:隠岐支庁代表番号08512-2-9797)
(道と川の相談ダイヤル)
島後地区08512-2-9737 島前地区08514-7-9111