発達障がいを正しく理解しよう
発達障がいとは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、その他これに類する脳機能の障がいであって、その症状が通常低年齢において発現するもののうち、言語の障がい、協調運動の障がい、心理的発達の障がい並びに行動及び情緒の障がいとされています。
発達障がいは、保護者の育て方や本人の努力不足が原因で生じるものではありません。
○パンフレット「発達障がいを正しく理解しよう」(令和2年3月発行):PDF(A3両面二つ折り)
発達障害者支援法は平成17年に施行され、平成28年に改正されました。
◆3つのポイント
1ライフステージを通じた切れ目のない支援
2家族なども含めた、きめ細やかな支援
3地域の身近な場所で受けられる支援
ライフステージと発達障がい支援を行う社会資源【相談窓口】
発達障がいのある方がライフステージを通じて、困難が生じたとき、家族あるいは本人のみで抱え込むのではなく、必要な支援機関に相談することが大切です。
まずは、現在暮らしている地域の保健や福祉の担当職員、保育園・幼稚園や学校の担任などに相談してみましょう。その他にも次のような相談窓口があります。
乳幼児期(0歳から6歳)
市町村は、発達障がいについての一番身近な相談や各種申請の窓口になります。
各市町村の母子保健担当課は、子育てや心身の健康について相談できるところであり、発達障がいについての助言や支援が受けられます。お子さんの育児や、発育、発達、健康などの相談を保健師や栄養士などの専門職員が行っています。
市町村の福祉担当課は、療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・各種手当等の申請の受付、障がい福祉サービスの利用調整や決定を行います。
障がいのあるお子さんの発達を促し、自立して生活できるように支援する取り組みのことを「療育」といいます。
療育は児童発達支援事業所等で受けることができます。
お子さんが遊びや課題を通して日常生活における基本的な動作を身につけたり、集団へ適応する力を伸ばしていけるように、専門職員が支援します。
小学校入学にあたっては、教育委員会による就学相談が行われます。通常の学級、特別支援学級、特別支援学校など、行動面、学習面などからお子さんにあった教育の場を考えていきます。
就学相談や学齢期を通じた教育情報は、市町村の教育委員会にお問い合わせください。
学齢期(小・中、高校、大学など)
学校におけるトラブル、学業不振、不登校などは、担任ばかりでなく特別支援教育コーディネーターや校長をはじめとした校内の支援体制を中心に対策が講じられます。
学齢期に利用できる通所による障がい福祉サービスについては、就学前と同様に市町村の障がい福祉担当課への相談、利用の申請が必要です。
成人期(地域生活・就労)
生活面に関する相談は、福祉関係の各機関に相談できます。
一般の就職に困難がある場合は、就労支援機関を利用します。ジョブコーチなども活用して就労継続を図ります。
すべてのライフステージに関わる機関
1.発達障害者支援センター
島根県では、発達障がい児・者やその家族からの相談に応じて適切な支援を行うとともに、関係施設と連携して、発達障がい児・者に対する地域における総合的な支援体制の整備を推進します。地域の拠点として、県内2カ所に発達障害者支援センターを設置しています。
島根県東部発達障害者支援センターウイッシュ(外部サイト)
委託先:社会福祉法人親和会
住所:〒699-0822出雲市神西沖町2534-2「さざなみ学園」内
TEL:050-3387-8699(直通)/0853-43-2252(さざなみ学園代表番号)
FAX:050-3730-9745
E-mail:wish@sazanami-g.jp
所管区域:松江市、出雲市、安来市、雲南市、仁多郡、飯石郡、隠岐郡
島根県西部発達障害者支援センターウィンド(外部サイト)
委託先:社会福祉法人いわみ福祉会
住所:〒697-0005浜田市上府町イ2589「こくぶ学園」内
TEL:0855-28-0208
FAX:0855-28-0217
E-mail:wind1841@rhythm.ocn.ne.jp
所管区域:浜田市、益田市、大田市、江津市、邑智郡、鹿足郡
相談時間
区分 | ウィッシュ(県東部) | ウィンド(県西部) |
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電話・来所による相談 (来所は予約制) |
毎週月曜日から金曜日 (祝日、年末年始を除く) 9:00〜12:00 13:00〜17:00 TEL050-3387-8699 |
毎週月曜日から金曜日 (祝日、年末年始を除く) 9:00〜12:00 13:00〜17:00 TEL0855-28-0208 |
メール・FAXによる相談 |
FAX050-3730-9745 |
FAX0855-28-0217 |
ご本人やご家族の方への支援
さまざまな相談や情報提供について
日常生活のさまざまなご相談などに応じます。
また、必要に応じて、福祉制度やその利用方法、関係機関への紹介も行います。
初診待機解消・早期支援の取り組みについて
○発達障がい初診前アセスメント強化事業
令和2年度より、島根県東部発達障害者支援センターウィッシュに心理職を配置し、医療機関医師の確定診断に必要なアセスメント(心理検査、保護者問診)を事前実施しています。
ペアレントメンターについて
ペアレントメンターとは、発達障がいのある子の子育て経験を活かして良き相談相手となれるよう、ペアレントメンター養成研修を受講修了した先輩保護者達です。
専門機関と連携・協力してご本人への関わり方などの相談をはじめ、家族の支援及び家族同士での支援など様々な活動を行います。
生活での工夫や療育について
家庭での療育方法などについてアドバイスします。
知的機能や生活スキルに関する発達検査などを実施し、ひとりひとりの特性に応じた支援計画を作成し助言を行います。
就労に関する相談について
就労に関するご相談に応じるとともに、ハローワークなどの就労支援機関と連携して情報提供を行います。
また必要に応じて、センターのスタッフが学校や就労先を訪問し、障がい特性や就業適性に関する助言や、作業工程や環境の調整などを行います。
医療相談について
協力医師による医療相談を定期的に開催しています。
予約が必要ですので、ご利用を希望される方はご相談ください。
※保育園・幼稚園・学校・施設・勤め先など、支援者や関係者の方もご遠慮なくご相談ください。
支援者の方への支援
支援者のための研修について
地域で、ライフステージを通じて一貫した支援が出来るよう、ライフステージごとに関わる身近な人(保健師、保育士、教諭、施設職員等)が、発達障がいについて理解を深め、よりよい支援者となれるよう様々な研修を行います。
○基礎研修・・・初めて発達障がいの方と関わることになった方や、保健、教育、福祉関係者で、発達障がいに
関心のある方を対象に、障がいや支援に対する理解を深めていただくための研修です。
○専門研修・・・二次障がいへの対応や、就労、発達検査など、発達障がいに関係するテーマにそって
行う研修です。
スタッフの派遣について
発達障がいについての研修会に、センターのスタッフを講師として派遣します。一般の方への啓発研修、ヘルパーやボランティア養成研修、保健師、保育士などの支援者研修など行います。
地域連携の推進について
発達障がいのある人やご家族が地域で安心して暮らすことができるよう、市町村や、医療、保健、福祉、教育、労働などの関係機関と連携して支援のネットワークづくりを進めています。地域での支援の輪を広げ連携を深めるため、みなさんの情報の提供をお願いします。
発達障がい児支援の手引き
発達障がい児の早期発見・早期支援につなげるための気づきのポイントや、市町村の取組事例を紹介しています。
(平成27年3月改訂版)
発達障がい者就労支援のあり方
発達障がい者の就労支援に関する基本的なステップとステップごとの現状と課題、支援の取り組みの方向性を紹介した冊子を発行しています。(平成29年3月発行)
・1.発達障がい者の就労を支援するうえで知っておきたいこと(1ページから10ページ)
・2.発達障がい者の就労支援の進め方(11ページから31ページ)
・島根県における就労支援の取組及び状況(32ページから51ページ)
2.医療機関
県内医療機関の医療機能が公開されています。
医療機能から探す⇒対応することができる疾患・治療内容「精神科・神経科」⇒「発達障害」
島根県では、「こどもの心の診療ネットワーク事業」を実施しています。まずは、身近なかかりつけ医にご相談ください。
【子どもの心の相談・対応を行う医療機関】(「子どもの心の相談について」へリンク)
3.家族会等
リンク集
島根県
国等
○発達障害情報・支援センター(外部サイト)発達障がいに関する最新かつ信頼できる情報を収集・分析し、広く普及啓発活動を行うため設立された、国の情報センターです。
○発達障害教育情報センター(外部サイト)発達障がいのある子どもの教育の推進・充実のため関係者の支援、情報提供や理解啓発、調査研究活動を行う、国の情報センターです。
〇発達障害ナビポータル(外部サイト)国が提供する発達障がいに特化したポータルサイトです。発達障がい当事者の方やご家族の方、支援機関の方、両方にご活用いただけます。
お問い合わせ先
障がい福祉課
・計画推進係(障がい者差別解消、特別児童扶養手当、
心身障害者扶養共済制度、思いやり駐車場など)0852-22-6526
・サービス育成係(サービス従事者育成、施設整備など)0852-22-6898
・指導給付係(障害福祉サービスの指定、障害者虐待防止など)0852-22-5239
・自立支援医療係(精神保健、自立支援医療(精神通院医療)、自死対策など)0852-22-6321
・療育・相談支援係(療育支援、相談支援、発達障がい者支援など)0852-22-6527
・地域生活支援スタッフ(工賃向上、障がい者就労支援、農福連携など)0852-22-6690
Fax:0852-22-6687
E-mail syougai@pref.shimane.lg.jp