連続講座「弥生時代後期の社会を探る」を開催しました
〔写真〕銅鐸や土器の文様の解説をする岩橋係長 〔写真〕出土品の見学の様子
2月23日(日)に、埋蔵文化財調査センターで、今年度最後のいにしえ倶楽部連続講座「弥生時代後期の社会を探る〜銅鐸と土器の文様から〜」を開催しました。61名の方に参加していただきました。
今回の講師は調査3課の岩橋係長です。銅鐸と「装飾壷」と呼ばれる特殊な土器に描かれた、渦巻きや三角形等の連続する文様の地域性や変化から見えてくる、弥生時代後期の社会について説明しました。講座後半は、安来市から出雲市にかけての出雲地方平野部の遺跡で出土した装飾壷を、間近に見ていただきながら解説を行いました。
いにしえ倶楽部連続講座は来年度も開催する予定です。お楽しみに。
連続講座「弥生時代後期の社会を探る」を開催します
〔写真〕加茂岩倉遺跡出土銅鐸の文様 〔写真〕出雲市青木遺跡で出土した装飾壷
埋蔵文化財調査センターでは、出土品などの発掘調査資料を活用し、歴史や文化財に関心のある一般の方を対象とした講義形式の講座「いにしえ倶楽部連続講座」を開催しています。今年度第3回目の講座「弥生時代後期の社会を探る〜銅鐸と土器の文様の推移から〜」は、2月22日(日)13:30から埋蔵文化財調査センターで開催します。
1世紀前半頃に青銅器が地中に埋められてから、大型の弥生墳墓が出現する2世紀後半までの150年前後の間、弥生時代後期の社会ではどのような祭りが行われたのか。銅鐸や土器に描かれた文様の推移から、人々の意識の変化や地域間交流の様子を探り、謎の多い弥生後期社会の一端に迫ります。
この講座の聴講を希望される方は、埋蔵文化財調査センターに電話、ファックス、Eメールのいずれかでお申込みください。
講演会「遺跡がつなぐ出雲と広島」を開催しました。
〔写真〕講演する川原前所長 〔写真〕会場の様子
2月1日(日)に、当センターほかが主催の講演会を古代出雲歴史博物館で開催し、約100人の方が参加されました。3月に全線開通する中国横断自動車道尾道松江線の建設地内で行われた発掘調査をテーマに、はじめに川原前所長の講演があり、続いて発掘調査担当者らによる調査報告が行われました。
〔写真〕上野1号墳の調査報告 〔写真〕島根県新旧所長と広島県室長による鼎談
最後に(公財)広島県教育事業団の伊藤埋蔵文化財調査室長も加わって、島根県と広島県の山並みを越えた交流について鼎談を行いました。発掘調査によって明らかになった両県の古くからのつながりと文化財を活かしたこれからの交流について意見が交わされました。
お問い合わせ先
埋蔵文化財調査センター
〒690-0131 島根県松江市打出町33番地 【電話】0852-36-8608 【FAX】0852-36-8025 【Eメール】maibun@pref.shimane.lg.jp