• 背景色 
  • 文字サイズ 

島根県庁周辺モダニズム建築群

県庁舎写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

島根県庁周辺には昭和30年代から40年代にかけて整備されたモダニズム建築群が存在しています。これらの建築群は県民にとっては日常の風景として生活のなかに溶け込み、昭和、平成、令和と3つの時代を経た現在も、現役で使われ続けています。

近年、全国的に同時代に建設された建物が様々な理由により解体されることが多くなるなか、島根県庁周辺モダニズム建築群は全国的にも注目が集まっています。

県では、これらの建物群を今後も大切に使い続けるとともに、その魅力を積極的に発信していきます。

新着情報

HPを更新しました。

建物のご紹介

建物の特徴、魅力を紹介する動画です。ぜひご覧下さい。

島根県公式YouTube「しまねっこCH」(外部サイトへ)

 

サムネイル写真

 

山陰中央新報YouTube

ModernArchitectureinShimane/島根県庁周辺のモダニズム建築群(外部サイトへ)

 

島根県庁舎本庁舎

県庁舎写真所在地:松江市殿町1

建設年:昭和34(1959)年建設

構造:鉄筋コンクリート造地上6階、地下2階建、塔屋付

設計:建設省営繕局

概要:島根県出身の建築家、安田臣が建設省営繕局在籍時に設計。

杉板型枠を用いたコンクリート打ち放しの柱と各階の白い庇が交差するシンプルな外観が特徴。

文化財登録:令和元年12月

 

 

 

 

撮影:岡田泰治

 

島根県庁舎議事堂

議事堂写真所在地:松江市殿町1

建設年:昭和34(1959)年建設

構造:鉄筋コンクリート造3階建

設計:建設省営繕局

概要:本庁舎と一体的に建設された議事堂。

柱の垂直線を強調した本庁舎と対照的に、庇の水平線を強調した外観が特徴

文化財登録:令和元年12月

 

 

 

 

撮影:SATOH-PHOTO

旧島根県立博物館本館(島根県庁第三分庁舎)

所在地:松江市殿町1旧博物館写真

建設年:昭和33(1958)年建設

構造:鉄筋コンクリート造3階建

設計:菊竹清訓

概要:箱状の3階部分を柱で持ち上げ、1、2階を吹き抜け等で開放的な空間としている。

内外装の仕上げは白と黒を基調とし、松江城天守の色彩と調和を図っている。

文化財登録:令和元年12月

 

 

 

 

撮影:SATOH-PHOTO

 

旧島根県立博物館新館(島根県庁第三分庁舎)

所在地:松江市殿町1博物館写真

建設年:昭和44(1969)年建設

構造:鉄筋コンクリート造3階建

設計:菊竹清訓

概要:本館と同様に収蔵施設を上階に持ち上げ、下部を開放的な展示室としている。

仕上げも本館にあわせ上階を白セメント塗り、下部を打放しコンクリートで分節している。

壁柱や大スパンの梁等に設計者の特徴が良く現れる。

文化財登録:令和3年6月

 

 

 

撮影:SATOH-PHOTO

 

島根県民会館

所在地:松江市殿町158県民会館写真

建設年:昭和43(1968)年建設

構造:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地下1階地上4階建

設計:安田臣

概要:堀を挟んで向かい合う島根県庁舎のピロティとあわせ、打ち放しコンクリートの列柱を外部に並べて調和を図っている。

文化財登録:令和3年6月

ホームページ(外部サイトへ)

 

 

 

撮影:高橋菜生

島根県立図書館

所在地:松江市内中原町52図書館写真

建設年:昭和43(1968)年建設

構造等:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建

設計:菊竹清訓

概要:L字形の閲覧室を敷地形状にあわせて配置し、中央ロビーに鉄骨屋根を架け、展示、休憩スペースを配した合理的な平面構成を持つ。

眺望を確保するため、外部壁柱を松江城山公園に向けて揃えた外観が特徴。

文化財登録:令和3年6月

ホームページ(外部サイトへ)

 

 

撮影:高橋菜生

島根県立武道館

所在地:松江市内中原町52武道館写真

建設年:昭和45(1970)年建設

構造:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建

設計:菊竹清訓

概要:近接する図書館とは対照的に窓が少なく閉鎖的な外観が特徴。2階の道場では全長40mの鉄骨トラス梁が大空間を支えている。

文化財登録:令和3年6月

ホームページ(外部サイトへ)

 

 

 

 

 

撮影:高橋菜生

県庁庭園

所在地:松江市殿町1前庭写真

設計:重森完途

概要:県庁舎前に広がる前庭は、「島根の山と平野」をモチーフにデザインされた日本庭園である。また、焼け雲をモチーフにした本庁舎の中庭や、島根の海岸線をモチーフにした県民室の庭など、合計3か所の魅力的な庭園が残されている。

 

 

 

 

 

 

撮影:高橋菜生

日本建築学会賞(業績賞)

 島根県庁周辺の施設整備は、当時の島根県知事第23代田部長右衛門が中心となって策定した「島根県庁周辺整備計画」によって進められました。安田臣(1911-1977・建築家・島根県邑智郡邑南町出身)による島根県庁本庁舎・議事堂及び島根県民会館。菊竹清訓(1928-2011・建築家・福岡県久留米市出身)による旧島根県立博物館(本館・新館)、島根県立図書館及び島根県立武道館が次々に建設され、現在の県庁周辺の一体的な景観を形成しています。田部知事らによって推進された一連の県庁周辺整備計画は1970年に日本の建築界で最も権威のある「日本建築学会賞(業績賞)」を受賞しています。

国登録有形文化財

 島根県庁周辺の各建物は、国の有形文化財(建造物)として登録されています。登録有形文化財とは、建設後50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを国が文化財として登録する制度です。登録の基準は以下のとおりです。県庁周辺の県有施設は「(二)造形の規範になっているもの」として評価されました。

 

(一)国土の歴史的景観に寄与しているもの

(二)造形の規範になっているもの

(三)再現することが容易でないもの

 

登録有形文化財制度についてはこちら(外部サイトへ)

docomomoJapan選定建築物

 島根県庁周辺建物群は、モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織である「ドコモモ(Docomomo)」の日本支部「DOCOMOMOJapan」より、2019年に「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」として選定されました。

 

230島根県庁周辺建物群(島根県立博物館・島根県庁舎・島根県民会館・島根県立図書館・島根県立武道館)(外部サイトへ)

 

 

建物見学について

各建物では、一定のルールのもと建物見学を受け付けています。ルールを厳守のうえ、建物見学を楽しんでください。

・見学前には、各建物の受付又は事務室へ声がけをお願いします。

・写真撮影については、受付又は事務室で撮影の許可を受けたうえで、一般の利用者が映らないように配慮をお願いします。

・一般の利用者に迷惑にならないよう、会話や写真撮影など配慮をお願いします。

・施設の利用状況によっては見学をお断りすることもあります。

 

 

建物の魅力発信を進めています!

松江の現代建築探訪「安田・菊竹建築お散歩マップ」

 文化財となった県庁周辺の県有施設に加え、菊竹清訓氏が設計した田部美術館や県立美術館も掲載した、お散歩マップ「松江の現代建築探訪」を作成しました。本マップを手に各建物を訪れ、それぞれ建物がもつ魅力を感じてみてください。

 

建築マップ

 

図面が語る島根の風土と未来ー幻の県庁設計図展ー【終了】

令和5年11月に県庁地下倉庫から発見された県庁建設時の手書き設計図を初公開する展覧会を開催しました。

 

メインビジュアル

 

図面が語る島根の風土と未来-幻の県庁設計図面展-

 

 

 

松江のモダニズム建築群スタンプラリー【終了】

松江のモダニズム建築群を実際に体感してもらうことを目的にスタンプラリーを実施しました。

 

スタンプラリー表紙

 

松江のモダニズム建築群スタンプラリー

 

登録記念展「新しい時代の都市空間を切り開いた建築と人びと」【終了】

島根県庁舎、議事堂及び旧島根県立博物館(県庁第三分庁舎)が令和元年12月5日に国の有形文化財に登録されたことを記念して、小さな展覧会を行いました。

 

展覧会チラシ

 

文化財登録記念展

島根県庁舎周辺登録有形文化財の魅力発信等連絡会

 県庁周辺の各県有施設が文化財に登録されたことから、令和3年7月に各施設を所管する各課担当者による「島根県庁舎周辺登録有形文化財の魅力発信等連絡会」を設立しました。毎回の会議では、公共施設として求められる機能性・安全性と、文化的価値の両立に関する悩みや、見学にこられた方への対応についてなど担当者ならではの情報交換が行われています。今後は、各課の担当者同士が連携し、文化財としてふさわしい維持管理や情報発信のあり方を検討し、実践していきます。

 

会議風景


お問い合わせ先

管財課