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島根県庁周辺の建物が国の有形文化財建造物に登録されました

県庁舎写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新着情報

松江のモダニズム建築スタンプラリーを実施します。(令和5年7月13日)

国登録有形文化財とは

 国登録有形文化財とは、建設後50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを国が文化財として登録する制度です。登録の基準は以下のとおりです。県庁周辺の県有施設は「(二)造形の規範になっているもの」として評価されました。

 

(一)国土の歴史的景観に寄与しているもの

(二)造形の規範になっているもの

(三)再現することが容易でないもの

 

登録有形文化財制度についてはこちら(外部サイトへ)

建物のご紹介

建物の特徴、魅力を紹介する動画です。ぜひご覧下さい。

島根県公式YouTube「しまねっこCH」(外部サイトへ)

 

サムネイル写真

 

島根県庁舎本庁舎(令和元年度登録)

県庁舎写真所在地:松江市殿町1

建設年:昭和34(1959)年建設

構造:鉄筋コンクリート造地上6階、地下2階建、塔屋付

概要:島根県出身の建築家、安田臣が建設省営繕局在籍時に設計。

杉板型枠を用いたコンクリート打ち放しの柱と各階の白い庇が交差するシンプルな外観が特徴。

 

 

 

 

 

 

撮影:岡田泰治

 

島根県庁舎議事堂(令和元年度登録)

議事堂写真所在地:松江市殿町1

建設年:昭和34(1959)年建設

構造:鉄筋コンクリート造3階建

概要:本庁舎と一体的に建設された議事堂。

柱の垂直線を強調した本庁舎と対照的に、庇の水平線を強調した外観が特徴

 

 

 

 

 

 

撮影:SATOH-PHOTO

旧島根県立博物館本館(島根県庁第三分庁舎:令和元年度登録)

所在地:松江市殿町1旧博物館写真

建設年:昭和33(1958)年建設

構造:鉄筋コンクリート造3階建

概要:建築家、菊竹清訓による設計。箱状の3階部分を柱で持ち上げ、1、2階を吹き抜け等で開放的な空間としている。

内外装の仕上げは白と黒を基調とし、松江城天守の色彩と調和を図っている。

 

 

 

 

 

 

撮影:SATOH-PHOTO

 

旧島根県立博物館新館(島根県庁第三分庁舎:令和3年度登録)

所在地:松江市殿町1博物館写真

建設年:昭和44(1969)年建設

構造:鉄筋コンクリート造3階建

概要:本館と同じく菊竹清訓の設計。

本館と同様に収蔵施設を上階に持ち上げ、下部を開放的な展示室としている。

仕上げも本館にあわせ上階を白セメント塗り、下部を打放しコンクリートで分節している。

壁柱や大スパンの梁等に設計者の特徴が良く現れる。

 

 

 

 

撮影:SATOH-PHOTO

 

島根県民会館(令和3年度登録)

所在地:松江市殿町158県民会館写真

建設年:昭和43(1968)年建設

構造:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地下1階地上4階建

概要:島根県庁舎本庁舎及び議事堂を設計した安田臣の設計。

堀を挟んで向かい合う島根県庁舎のピロティとあわせ、打ち放しコンクリートの列柱を外部に並べて調和を図っている。

 

 

 

 

 

 

撮影:SATOH-PHOTO

島根県立図書館(令和3年度登録)

所在地:松江市内中原町52図書館写真

建設年:昭和43(1968)年建設

構造等:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建

概要:菊竹清訓の設計。

L字形の閲覧室を敷地形状にあわせて配置し、中央ロビーに鉄骨屋根を架け、展示、休憩スペースを配した合理的な平面構成を持つ。

眺望を確保するため、外部壁柱を松江城山公園に向けて揃えた外観が特徴。

 

 

 

 

 

撮影:高橋菜生

島根県立武道館(令和3年度登録)

所在地:松江市内中原町52武道館写真

建設年:昭和45(1970)年建設

構造:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建

概要:菊竹清訓の設計。近接する図書館とは対照的に窓が少なく閉鎖的な外観が特徴。

2階の道場では全長40mの鉄骨トラス梁が大空間を支えている。

 

 

 

 

 

 

島根県庁周辺整備計画

 島根県庁周辺の施設整備は、当時の島根県知事第23代田部長右衛門が中心となって策定した「島根県庁周辺整備計画」によって進められました。安田臣(1911-1977・建築家・島根県邑智郡邑南町出身)による島根県庁本庁舎・議事堂及び島根県民会館。菊竹清訓(1928-2011・建築家・福岡県久留米市出身)による旧島根県立博物館(本館・新館)、島根県立図書館及び島根県立武道館が次々に建設され、現在の県庁周辺の一体的な景観を形成しています。田部知事らによって推進された一連の県庁周辺整備計画は1970年に日本の建築界で最も権威のある「日本建築学会賞(業績賞)」を受賞しています。

 

 

 

建物の魅力発信を進めます!

島根県庁舎周辺登録有形文化財の魅力発信等連絡会

 県庁周辺の各県有施設が文化財に登録されたことから、令和3年7月に各施設を所管する各課担当者による「島根県庁舎周辺登録有形文化財の魅力発信等連絡会」を設立しました。令和3年7月に実施した第1回目の会議では、公共施設として求められる機能性・安全性と、文化的価値の両立に関する悩みや、見学にこられた方への対応についてなど担当者ならではの情報交換が行われました。今後は、各課の担当者同士が連携し、文化財としてふさわしい維持管理や情報発信のあり方を検討し、実践していきます。

 

会議風景

松江の現代建築探訪

 文化財となった県庁周辺の県有施設に加え、菊竹清訓氏が設計した田部美術館や県立美術館も掲載した、お散歩マップ「松江の現代建築探訪」を作成しました。本マップは各施設において無料配布していますので、各施設を訪問された際には、是非手に取って楽しんでいただけると幸いです。

 

建築マップ

 

登録記念展「新しい時代の都市空間を切り開いた建築と人びと」

島根県庁舎、議事堂及び旧島根県立博物館(県庁第三分庁舎)が令和元年12月5日に国の有形文化財に登録されたことを記念して、小さな展覧会を行いました。

 

開催趣旨・概要

開催趣旨

 県庁舎をはじめ周辺の県有施設は、昭和30年代から40年代にかけて松江城周辺の歴史的景観との調和を重要なテーマとして整備されたものであり、これらの建物が文化財として登録されることで松江城周辺の魅力はさらに高まるものと思います。

 新しい時代の都市空間を築いたその建築群を実際に体験できる、建築模型や図面・写真を展示しました。当時の島根県知事田部長右衛門、建築家の安田臣や菊竹清訓、島根県職員たち、建設現場の職人たち、第二次大戦後の新しい時代の建築をつくった人びとのこころと作品を遺し伝える展覧会となりました。

 

開催概要

会期:令和元年12月18日(水)~令和2年1月17日(金)

会場1:島根県庁舎玄関ホール及び県民室

 開館時間:8:30~17:15(休館日:土日祝日、年末年始(12月28日~1月5日))

会場2:県庁第三分庁舎(旧県立博物館)エントランス

 開館時間:9:00~17:00(休館日:年末年始(12月28日~1月5日))

観覧料:無料

主催:島根県

展示監修:千代章一郎(島根大学教授)

記念展のちらし

記念展チラシ(PDF:852KB)

 

主な展示作品

島根県庁舎石膏模型島根県庁舎模型

制作者:植野石膏模型製作所

制作年:1957年

材質:石膏、ガラス等

展示場所:島根県庁舎玄関ホール

 

 

 

 

 

旧島根県立博物館模型旧島根県立博物館紙制模型

制作者:菊竹清訓建築設計事務所

制作年:1957年

材質:紙、木

展示場所:県庁第三分庁舎(旧県立博物館)エントランス

 

 

 

 

 

ギャラリートーク・建物見学ツアー

記念展示を監修された島根大学千代研究室によるギャラリートークと、県の建築職員のガイドによる建物見学ツアーを開催しました。

 

日時:

(第1回)令和元年1222日(日)14:0015:30

(第2回)令和2年112日(日)14:0015:30

集合場所:島根県庁舎正面玄関

定員:各回20

参加費:無料

 

県庁舎ホール写真 県民室説明写真 旧博物館説明写真

 

松江のモダニズム建築群スタンプラリー

松江のモダニズム建築群を実際に体感してもらうことを目的にスタンプリレーを実施しました。

詳細はこちらをご覧ください。

 

松江のモダニズム建築群スタンプラリー


お問い合わせ先

管財課