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1.ラムサール条約とは?

湿地には、貝、魚、鳥、獣、植物など、さまざまな生物が生息しています。また漁業など人間の生活にも恩恵をもたらしています。一方で湿地は、工業排水や家庭排水などによる汚染や、開発による影響を受けやすいところでもあります。
人間や多くの生物にとって欠かすことのできない生息環境でありながら、容易に汚染や消滅してしまう湿地を、国際的に協力して保全し、次世代に伝えていくことを目的として、1971(昭和46)年にラムサール条約は作られ、1975(昭和50)年12月21日に発効しました。

ラムサール条約の正式名称

 

「ラムサール」とは、イランにある「ラムサール」という町の名前です。1971(昭和46)年、この町で「水鳥と湿地に関する国際会議」が開催され、条約が取り決められたため、町の名前をとってこう呼ばれています。

 

我が国は、1980(昭和55)年10月17日に釧路湿原を最初の登録湿地としてラムサール条約締約国となりました。

条約の目的

ラムサール条約の正式名称が「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」となっていることから、水鳥保護条約であるとの印象を持たれることが多いのですが、3年に1度開催される条約締約国会議の決議や勧告を通じてその性格は大きく変化しており、現在では、水鳥だけではなく魚介類をはじめ湿地の持つ幅広い機能を保全するための条約となっています。

このような変化を象徴するものとして、以前は飛翔する水鳥をイメージしていたロゴマークが、1999(平成11)年1月からは水の流れと生命をイメージする新ロゴに変更されています。また、国際的に重要な湿地としての基準も同様に変遷を重ねてきており、1996(平成8)年に開催された第6回条約締約国会議において、水鳥に加えて魚類に関する基準が追加されています。

ラムサール条約の新ロゴマーク

新ロゴマーク

 

登録の条件

 日本では国が示す3つの条件を満たしていることが必要です。

 

 その1ラムサール条約で示されている、国際的に重要な湿地の基準を満たしていること

 その2国が指定している特別保護地区等に地域指定されていること

 その3地元自治体から条約登録の同意が得られていること

 


お問い合わせ先

環境政策課宍道湖・中海対策推進室

〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
TEL:0852-22-6445