• 背景色 
  • 文字サイズ 

島根大学から講師を招き夏期栽培研修会を開催!

 JAしまね出雲地区本部平田柿部会は、部会員の栽培技術・知識のレベルアップを図るため、島根大学から講師を招き、夏期栽培研修会を開催し、約30名が参加しました。

 研修会では島根大学生物資源科学部の江角智也准教授から「最近の柿の基礎研究」と題して講演があり、西条柿の品種・系統特性や西条柿の雄花から採取した花粉を用いて、新たな系統を育種・開発するための基礎的な研究を進めていることが説明されました。

 また西条柿雄花の花粉は稔性が弱いことから、特定の枝に雄花を人為的に誘導し、その花粉を着果安定のための受粉に用いるような方法が開発できれば、種子のない西条柿果実の生産に繋がる可能性があると話をされました。

 その後、当事務所から、「果樹産地再生に向けた取組み状況」と「気象変動に対応した柿栽培」について説明を行いました。

 今回の研修会は柿の学術的な話や、産地を活性化するための取組み等、多岐にわたる内容でしたが、参加者は真剣に耳を傾け、各講演が終わる毎に多くの質問があり、盛況な研修会となりました。

 今後、平田柿部会では9月21日に出荷総会が開催され、10月から本格的に令和元年産の出荷が始まります。普及部では、引き続き関係機関と連携し、販売目標額3億円の達成に向け支援を続けていきます。

 

西条柿の雄花について解説する江角准教授

 【西条柿の雄花について解説する江角准教授】

多伎いちじくオープンキャンパス開催

 このオープンキャンパスは、平成29年から行われており今回が4回目です。今回は出雲市全域から9名の参加がありました。

 生産部会長のあいさつのあと、いちじくチャレンジ講座の実習ほで収穫体験を行い、そののち多伎町コミュニティセンターで栽培初心者向けの講義を行いました。受講生は皆、熱心に取り組んでいました。

 近年、多伎のいちじくは生産者の高齢化等に伴い、年々栽培面積や生産量が減少しています。オープンキャンパスは、長期的に生産者を発掘する手法として、いちじく生産部会員からも期待されています。

 

収穫体験を行う参加者

 【収穫体験を行う参加者】

宍道湖西岸地区~小豆の中耕培土実演会の開催!除草効果は良好!!~

宍道湖西岸地区、多収穫米・小豆の現地検討会の開催

 宍道湖西岸地区では、大区画化ほ場整備により、「担い手のコメの生産コスト低減」及び「高収益作物等の生産面積拡大」の課題を解決するため、近年外食や中食の需要の増加により求められる多収穫用品種を含めた業務用米や、県内外の実需者からニーズの高い小豆の導入・普及拡大を目指しています。

このことから、8月26日に宍道湖西岸地区の営農組合や関係機関を対象とした現地検討会を開催しました。

 「多収穫米」では、コシヒカリを短稈化した耐倒伏性の高品質・良食味品種「コシヒカリつくばSD-1」や耐倒伏性や晩植適正を持ち稲と麦作の2毛作に適する多収穫用品種「ほしじるし」といった新品種や、既存品種「きぬむすめ」の多収実証のほ場を巡回し、生育状況や品種特性等を確認しました。

 また「小豆」では、主に新規除草剤による雑草対策実証ほを巡回し、実証状況の確認を行いました。担当生産者からほ場の生育状況を、普及部から除草剤の適期散布のポイントを説明しました。

 大半の生産者からは「昨年までと比べて除草の効果は高い!」という評価があった一方、「適期散布のタイミングが難しい」という声も一部聞かれ、課題も残りました。

 普及部では今後も実証ほ場を活用しながら課題を整理し、次年産に向けて栽培マニュアルを整備し、技術普及を図っていきます。

多収穫米現地検討会

 【多収穫米現地検討会】

小豆現地検討会

 【小豆現地検討会】

令和元年度多伎いちじく出発式開催

 出発式はJAしまね出雲地区本部多伎いちじく生産部会(部会員86名)の部会員と、関係者を含め約60名が参加して行われました。

 多伎いちじくは全て「蓬莱柿」と呼ばれる品種で、今年の露地ものは昨年より3日遅い8月12日から収穫が始まりました。今年の多伎いちじくは、高温のためやや色づきが悪いものの、糖度は例年に比べ高く市場からの評価も良好です。

 部会では、毎年度会員から出荷スローガンを公募し、集荷所の入り口に垂れ幕を掲げています。出発式当日はあいにくの雨でしたが、加工原料を合わせると昨年を上回る量が出荷され、「フレッシュスタート」を切ることができました。

 多伎いちじくは、これから約2カ月にわたって県内外12市場に出荷されます。いちじくは毎日収獲する必要があるため、部会員はこの間休みなく毎朝6時から収穫を始め10時半までには出荷を終える忙しい日が続きます。

 

テープカットの様子

 【テープカットの様子】

出荷スローガン

 【集荷所の入り口に掲げられたスローガン】

選果の様子

 【選果の様子】

いちじく

 【イチジクの荷姿】

 

 


お問い合わせ先

東部農林水産振興センター

島根県東部農林水産振興センター 
  〒690-0011 島根県松江市東津田町1741-1
  TEL: 0852-32-5638/FAX: 0852-32-5643
  e-mail: tobu-noshin@pref.shimane.lg.jp

 ****************************************
  安来農業部(島根県安来市穂日島町303)
  松江家畜衛生部(島根県松江市東出雲町錦浜474-2)
  出雲家畜衛生部(島根県出雲市神西沖町918-4)
  雲南事務所(島根県雲南市木次町里方531-1)
  出雲事務所(島根県出雲市大津町1139)