- トップ
- >
- 島根県議会
- >
- 県議会の動き
- >
- 過去の定例会の概要
- >
- 平成23年6月定例会の概要
- >
- 農水商工委員長報告
農水商工委員長報告
農水商工委員長報告 平成23年6月定例会(7月8日)
農水商工委員長報告をいたします。
農水商工委員会に付託されました議案の審査等について報告いたします。
今定例会において農水商工委員会に付託されました議案は、予算案1件、条例案1件及び一般事件案1件であります。
これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査しました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決・承認すべきものと決定いたしました。
次に、議案の審査過程において委員から出された質疑や意見等のうち、予算案に関するものについて報告いたします。
まず、「しまね観光誘客推進事業」についてであります。
委員から、「東日本大震災の影響により減少した観光客への対策はどの県でも同じような取り組みがなされているが、そうした中、本県が何をどう売り込むのかが大事である。また、「神々の国しまね」プロジェクトも始まっており、両事業をうまく連携させた取り組みが必要ではないか」との質問がありました。
これに対し執行部からは、「観光誘客推進事業においては「神々の国しまね」らしさを感じてもらえるよう、本県に長期滞在でき、また、様々な神話ゆかりの地を体験できるメニューを取り入れるなど、両事業を意識した工夫をしている。今後とも、2つの事業を一緒に展開することで、より島根の力が出せるように取り組んでいきたい」との回答がありました。
次に、「しまねの工芸品販路開拓支援事業」についてであります。
委員から、「販路開拓はもちろん重要だが、伝統工芸品を絶やさないためには、職人の高齢化という現実も踏まえた対応も必要ではないか」との意見があり、執行部からは、「地域の声を聞きながら今後どのような対応ができるか検討していきたい」との説明がありました。
次に、報告事項など所管事項調査に関連したものについて申し上げます。
まず、商工労働部所管事項についてであります。
「神々の国しまね」プロジェクトに関連し、委員から、「ふるさと案内人や市町村の観光案内人が多くいるが、市町村によっては、どこでどう案内人につなげていけばいいのか分からないなど、観光協会等とうまく連携がとれていない面がある。プロジェクトを進める上でも、こうした案内人等を再度、うまく活用・連携していくことが必要ではないか」との意見がありました。
これに対し、執行部からは、「地域でのよい取り組みが外に伝わりにくいところもあり、そうした地域の取り組みとそれを求める観光客とをマッチングさせるようなワンストップサービス機能がいずれは必要になると考えられるが、こうした具体的な課題等を地域に問題提起しながら、プロジェクト終了後における継続的な観光振興のあり方も見据え、地域の方々が自らの課題として取り組んでいけるよう一緒に検討していきたい」との説明がありました。
なお、本プロジェクトについては、今後、大型事業が実施されていきますが、事業実施にあたり執行部には、しっかりとした事業の監修・チェック体制を取っていくこと、また、事業の進捗状況を本委員会に適時、報告すること等を求めるものであります。
次に、農林水産部所管事項についてであります。
執行部から、水田経営に関して県内集落で担い手が不在の集落が1,158集落、約29%あるとの報告がありました。
これに対し、委員から、「担い手不在集落を解消していくため、外から農業参入できるような集落について市町村等が広く担い手を公募するなど、担い手不在集落へと導く具体的な方法等を検討する時期に来ているのではないか」との質問がありました。
これに対し、執行部からは、「高校生のインターンシップやより就農へつながるように県単独事業で6か月間の臨時雇用期間を設けるなど、新たな人材を取り込む事業を始めたところであり、今後とも、集落内外から担い手が確保されるよう努めていきたい」との回答がありました。
最後に、本委員会の調査テーマについてであります。
本委員会では、調査テーマを「農業・農村の持続的な担い手育成の方向性について」に設定いたしました。
先ほども若干述べましたが、農業や農村の担い手の育成・確保が重要な課題であることから、これまでの担い手育成の取り組みを踏まえ、今後とも継続した担い手の確保・育成を図るため、地域が主体性をより一層発揮し、それぞれの地域の実情に沿った施策が展開できるよう、数年先を見据えたこれからの担い手育成対策の方向性について、調査を行っていきたいと考えております。
以上、農水商工委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告といたします。
お問い合わせ先
島根県議会
住所 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 TEL 0852-22-5356 FAX 0852-22-5273 メール kengikai@pref.shimane.lg.jp