細田議員
(問)2巡目国体について
1.来年度から小学生を対象とした選手の発掘や強化をどう進めていくのか伺う。
2.有望選手が地元に帰ることができる受け皿づくりの環境を整備していかなくてはならないと思うが、どのように取り組むのか伺う。
3.各競技の指導者をどのように育成、確保し、指導にあたることができるようにしていくのか、対策を伺う。
4.学校現場の指導者が腰を据えて長期間指導できる体制を整えていかなければならないと思うが、所見を伺う。
(答)教育長
1.3点のご質問にお答えいたします。
まず、小学生を対象とした選手の発掘や強化についてであります。
小学生の時期はゴールデンエイジと呼ばれており、神経系の発達も著しく、合理的な体の動かし方を覚えるのに最適な時期と言われております。
この時期にスポーツに親しみ、適切なトレーニングや、多くのスポーツ種目を体験することが、その後の競技力向上にもつながっていくものと考えております。
このため、有望な少年選手の発掘や強化を進めていく上では、まず、スポーツ活動に意欲のある小学生を対象に、スポーツの基礎となるトレーニング方法を教えることや、ホッケーやボートなど、普段触れることのない競技も含め、様々な競技を体験できる場の充実を図ることが重要であると考えております。
更には、県内では、小学生によるスポーツ少年団の活動が活発に行われており、こうしたスポーツ少年団の活動から、選手が発掘できるように情報提供してもらうような手法も考えられると思っております。
これらの取組をどのように進めていくかにつきましては、県体育協会や各競技団体とも連携を図り、今後しっかり検討して参ります。
(答)知事
2.次に、有望選手が地元に帰ることができる受け皿づくりの環境整備についてのご質問にお答えをいたします。
国民体育大会の開催に向けて、競技力向上を図る上では、島根にゆかりのある選手が地元島根に帰って来て、活躍できる環境をどのように整えていくのかが大きな課題の一つであります。
近年、国民体育大会を開催した県や、これから開催を迎える県では、県外で活躍している選手が地元に帰ることができるよう、様々な取組を行っていると聞いております。
今後、競技力向上の基本的な方針を考える中で、各競技団体の考えなどをよくお聞きして、どのような取組が相応しいのか、適切なのか、よく検討をして参ります。
(答)教育長
3.次に、指導者の育成、確保の対策についてであります。
選手強化を進める上で、指導者の育成・確保は極めて重要な課題であります。
選手個人の競技力を高めていくためには、できるだけ早期に本人の才能・資質を見出し、発達段階に応じて、一貫した指導理念や内容に基き、組織的・計画的に指導を継続する必要があります。
議員からご指摘がありましたように、くにびき国体開催から相当の年数が経ち、当時国体の主力選手として活躍され、その後指導者として後進の育成に当たっておられる指導者のノウハウを十分に生かしていくことが重要であろうと考えております。
2巡目国体に向けまして、こうした指導者の方の力を他の指導者に引き継ぎ、広めていくためには、現場において、指導技術や選手への関わりなどを直接に学ぶことが有効であります。
例えば学校の部活動において、指導力のある顧問とともに部活動の指導に当たり、指導力を身に付けていくというようなことが考えられます。
また、指導力を高めるため、最新のトレーニング方法や指導方法を学ぶことができる研修会や講習会に参加し、自己研鑽を積むことも、指導者の養成に有効であります。
一方、そうした指導者をどのように確保していくのかは大きな課題であり、競技力向上の基本的な方針を考える中で、よく検討して参りたいと考えております。
4.次に、学校現場の指導者が腰を据えて長期間指導できる体制についてであります。
県教育委員会では、県立高校に対して、同一校で、長期間運動部活動の指導ができる「特別体育専任教員」と「スポーツ推進教員」を配置しております。
「特別体育専任教員」は体育科の教員で、平成元年度、ホッケーやカヌーなど、未普及種目の指導者確保を目的として制度化し、現在、6競技6名を配置しています。
競技力向上や競技種目の普及・振興を図るため、高校での指導に加えまして、近隣の中学校にも出向いて指導を行っております。
また、「スポーツ推進教員」は、体育科教員に限らず、継続して競技力向上を図ることを目的に、平成19年度に制度化し、現在、6競技7名を認定しております。
以上の2つは、教員の指導体制でありますが、一方で来年度導入を予定している部活動指導員は、専門的かつ長期的に指導が行える新しい力になるものと考えております。
長期間に亘り、定まった指導方針の下で、競技力の向上を図ることは重要であると考えており、こうした体制の充実を検討して参りたいと考えております。
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