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遠藤議員

(問)中山間地域にある県立高校の寄宿舎について

 1.中山間地域にある県立高校の寄宿舎の建築年数並びに入居率を伺う。

 2.中山間地域にある県立高校の魅力化における寄宿舎の役割を伺う。

 3.県立高校魅力化ビジョンには、県外生徒の受入れについて各高校と地元市町村等との連携が謳われているが、具体的にどのように進められているか伺う。

 4.老朽化した寄宿舎の建て替えや大規模改修を年次計画的に実施すべきだが、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.高校寄宿舎に関する4点のご質問にお答えいたします。

 まず、中山間地域の県立高校寄宿舎の建築年数及び入居率についてであります。

 中山間地域の県立高校は20校あり、そのうち寄宿舎を有する高校は16校あります。平成30年5月1日時点の入居率は平均で69%となっております。

 入居率の状況は、施設ごとに見ますと、建設年数にかわらず様々な状況でありますが、寄宿舎として利用可能な部屋数をもとに、建設年代別に集計しますと、

 昭和50年より前に建設された寄宿舎は、6施設で、入居率53%。

 昭和50年代に建設された寄宿舎は、5施設で、入居率80%。

 昭和60年以降に建設された寄宿舎は、5施設で、入居率79%であります。

 

2.次に、中山間地域にある県立高校の魅力化における寄宿舎の役割についてであります。

 島根県における県立高校の寄宿舎は、公共交通機関や道路網が発達していないことなどにより、自宅からの通学が困難な県内生徒が、円滑な学校生活を送ることができるよう、教育の機会均等の観点から設置してきたものであります。

 中山間地域の高校の寄宿舎についても、同様の考え方により設置してきたところでありますが、近年は、県外生徒を受け入れる施設としての役割も担っております。

 

3.次に、県外生徒の受入れにかかる各高校と地元市町村等との連携についてであります。

 県外生徒の受入れについては、現在、既存の寄宿舎の改修のほか、地元市町村と連携しながら、市町村の交流施設や研修施設を寄宿舎として活用したり、下宿やアパートなどの民間施設を活用して対応しております。

 また、今後に向けては、複数校による寄宿舎の共同利用も検討していく考えでおります。

 どのような方法により受け入れるかについては、地域の実情を踏まえ、各高校や地元市町村と協議しながら検討していきたいと考えております。

 なお、市町村の交流施設や研修施設を寄宿舎として活用する場合は、県において、その運営費を補助することとしており、現在4施設において、この支援を行っております。

 

4.次に、寄宿舎の建て替え及び大規模改修の計画的な実施についてであります。

 寄宿舎を含めた学校施設につきましては、既存施設の有効活用及び財政負担の軽減の観点から、必要となる改修や修繕を適切な時期に実施することにより施設の長寿命化を図ることとしております。

 このため、全ての学校施設につきまして、建物の屋根や外壁、設備ごとに、5年先の劣化の進行度合いを点数化し、整備の優先度を評価したシートを作成しており、毎年度見直しを行っております。

 そして、このシートをもとに、それぞれの施設の現状や予算等も勘案しながら、必要な施設、設備の整備を実施しております。今後もこうした考えに基づき、計画的に行っていく考えでございます。

 


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