海外渡航者等は麻しん(はしか)に注意しましょう
麻しんについては、平成27年3月、世界保健機関西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されましたが、その後も海外で感染した患者や、その接触者からの患者発生が散見されています。
平成30年3月、沖縄県内で海外からの旅行客が麻しんと診断され、その患者と接触した方や同じ施設を利用した方を中心に、沖縄県内で麻しん患者の発生が続いており、沖縄県内の広範囲において二次感染の例が報告されています。また、沖縄県で感染した方が他県で発症し、沖縄県外においても患者数が増加している状況です。
海外や国内(沖縄県等)を旅行する方、また旅行から帰ってきた方は、以下の点に注意しましょう。
【海外や国内(沖縄県等)を旅行する方】
・麻しんにかかったことが明らかでない場合、渡航前には、麻しんの予防接種歴を母子健康手帳などで確認しましょう。
・予防接種を受けたことがない、または1回しか接種していない場合は、予防接種を検討してください。
・麻しんにかかったことがあるか分からない場合や予防接種歴が分からない場合は、抗体検査を検討してください。
【旅行から帰ってきた方】
・旅行後、2週間程度は麻しん発症の可能性も考慮し健康状態(特に高熱、発しん、せき、鼻水、目の充血など)に注意しましょう。
・体調に異変があった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
・受診の際には、必ず事前に医療機関へ電話連絡し、まん延防止のため医療機関の指示に従って受診しましょう。
みんなで目指そう「麻しんがゼロ」[PDF形式8,397KB]
麻しんとは
麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって起こる感染症で、その感染力は非常に強いです。
空気感染、飛沫感染、接触感染によりヒトからヒトへ感染します。
免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。
麻しんの症状
10日から12日間の潜伏期の後、以下のような症状がみられます。
1.前駆期(カタル期)
38℃以上の発熱、咳、鼻水、目の充血、目やにといった症状がみられ、3日から5日間続きます。
その後、口の中の粘膜(奥歯のすぐ横付近)に「コプリック斑」と呼ばれる白い斑点ができます。
2.発しん期
「コプリック斑」ができると、熱は37℃台くらいに一時的に下がりますが、その期間は短いです。
ほとんどの人は翌日から特有の発しん(赤い斑点)が首や顔に出始めるとともに、熱は再び上昇し39℃以上の高熱となります。
その後、発しんは1、2日のうちに胸、腹、背中、手足へと広がります。39℃以上の高熱は3日から4日間続きます。
3.回復期
合併症がなければ発症から7日から10日後には回復します。発しんは色素沈着を残して消えていきます。
発症から2、3週間後に肺炎あるいは脳炎を合併することがあり、重症例では死亡する場合もあります。
麻しんにかからないためには
麻しんの感染を防ぐには、予防接種(ワクチン)が最も効果的です。予防効果を確実にするためには、2回の接種が必要です。
麻しんの任意予防接種が受けられる医療機関については、こちらをご覧ください。
→県内の任意の予防接種実施可能医療機関について(島根県薬事衛生課)
※ワクチンの供給状況等によっては対応できない場合がありますので、あらかじめ医療機関に確認してから受診してください。
関連ページ
★麻しん情報[島根県感染症情報センター]
★麻しんの予防接種[島根県感染症情報センター]
★麻疹とは(外部サイト)[国立感染症研究所]
★麻しんについて(外部サイト)[厚生労働省]
★麻疹(はしか)対策[島根県薬事衛生課]
お問い合わせ先
益田保健所
〒698-0007 島根県益田市昭和町13-1 TEL0856-31-9535(夜間・休日0856-31-9500) FAX0856-31-9568 masuda-hc@pref.shimane.lg.jp