本県の性感染症(STD)の2004年以降の10年間の年次別患者数の推移を見ると、2004年は245件であったものが、2005年は293件、2006年は200件、2007年は257件、2008年は254件、2009年は200件、2010年は240件、2011年は240件、2012年は243件、2013年は242件であった。
　この10年間で、性感染症の報告数には増減は認められなかった。
　2013年のSTDの内訳は、性器クラミジア感染症121件（50.0％）、性器ヘルペスウイルス感染症19件（7.9％）、尖圭コンジローマ19件（7.9％）、淋菌感染症83件（34.3％）であった。
　圏域・地区別では、全般的にみると東部地区に多いが、男性の淋菌感染症のみが2012年と同様に西部地区に多くみられた。

　例年どおり性感染症の約半数を占め、そのうち男性が73件、女性が48件であった。過去9年間と比較し患者数の増減はあるが、増加傾向にあるとはいえない。
　年齢別では、10歳代が26件、20歳代が57件、30歳代が18件、40歳代が12件、50歳代が6件、60歳代と70歳代がそれぞれ1件づつとなっていた。
　性別では、男性が10歳代から70歳代まで広く分布し、女性は10歳代から40歳代まで分布しており、女性は男性に比べやや若年層に多く分布していた。
　月別の報告数では、特に季節的な変動はみられなかった。

　性別では、男性13件、女性6件であった。年齢では20歳代から60歳代に広く分布していた。
　月別の報告数に増減は特に認められなかった。

　性別では、男性16件、女性3件であった。年齢は10歳代から70歳代に広く分布していた。
　月別の報告数に増減は特に認められなかった。

　報告は例年どおり性器クラミジア感染症に次いで多く、男性79件、女性4件と、男性が多い傾向に変わりがなかった。年齢は、10歳代から40歳代が中心であった。
　月別の報告数に増減は特に認められなかった。

　2008年の593件以降、漸減していたが、2013年は増加に転じた。松江圏域、出雲圏域及び益田圏域では減少傾向であったが、浜田圏域で122件と増加したことによるものである。
　例年、男性は女性の2倍の件数であるが、2013年も1.71倍であった。
　年齢別では、例年70歳以上が70％前後で推移しており、2013年も74.1％であった。

　2008年まで松江圏域と益田圏域で多かったが、それ以降はほぼ一桁になり、2010年からは4年続けて雲南圏域で多かった。
　男性に多い傾向があり、男女比は1.57倍であった。例年5歳未満と70歳以上に多い傾向があり、2013年は5歳未満は16.7％、70歳以上は61.1％を占めた。

　2000年以降の累計は76件となり、圏域別では、松江圏域で4件、雲南圏域で3件、出雲圏域で19件、大田圏域で10件、浜田圏域で3件、益田圏域で22件及び隠岐圏域で15件であった。
　2000年以降の累計の年齢別では10歳代が1件、20歳代〜50歳代が7件、60歳代が11件、70歳代が57件で、70歳以上が75.0 ％を占めている。
　2000年以降の累計の四半期別では1〜3月に16件、4〜6月に11件、7〜9月に27件、10〜12月に22件であった。

　2011年2月から対象疾患となったが、対象疾患となって以来、報告はない。