本県の性感染症(STD)の2005(H17)年以降の10年間の年次別患者数推移を見ると、2005年は293件であったものが、2006(H18)年は200件、2007(H19)件は257件、2008(H20)年は254件、2009(H21)年は212件、2010(H22)年は240件、2011(H23)年は240件、2012(H24)年は243件、2013(H25)年は242件、2014(H26)年は234件であった。
　この10年間で、性感染症の報告数には増減は認められなかった。
　2014年のSTDの内訳は、性器クラミジア感染症120件（51.3％）、性器ヘルペスウイルス感染症16件（6.8％）、尖圭コンジローマ17件（7.3％）、淋菌感染症81件（34.6％）であった。
　圏域・地区別では、全般的にみると東部地区に患者報告数が多いが、淋菌感染症は、昨年と同様に西部地区に多くみられた。

　例年どおり性感染症の約半数を占め、そのうち男性が84件、女性が36件であった。過去9年間と比較し患者報告数の増減はあるが、増加傾向にあるとはいえない。
　年齢別では、10歳代が14件、20歳代が62件、30歳代が29件、40歳代が13件、50歳代が0件、60代が2件となっていた。
　性別では、男性が10歳代から60歳代まで広く分布し、女性は10歳代から40歳代まで分布しており、女性は男性に比べやや若年層に多く分布していた。
　月別の患者報告数では、特に季節的な変動はみられなかった。

　性別では、男性14件、女性2件であった。
　年齢では20歳代から60歳代に広く分布していた。
　月別の患者報告数に増減は特に認められなかった。

　性別では、男性14件、女性3件であった。
　年齢は20歳代から60歳代に広く分布していた。
　月別の患者報告数では2014年は冬季に少なかった。

　患者報告数は、例年どおりクラミジア感染症に次いで多く、男性76件、女性5件と、男性が多い傾向に変わりがなかった。
　年齢は、10歳代から60歳代に広く分布していた。
　月別の患者報告数に増減は特に認められなかった。

　2008年の593件以降、漸減していたが、2013年から増加に転じた。漸減は、松江・出雲・益田圏域の減少傾向を反映していたが、2013年から浜田圏域で増加した。男女比は1.81と、例年どおり男性が女性の2倍近くを占めた。年齢別では70歳以上が72.1％と、例年どおり70％以上を占めた。新生児・乳児は3件に止まった。

　2008年まで松江圏域と益田圏域で多かったが、それ以降は、著減した。2010〜2013年の4年間は、雲南圏域(各年11〜28件)で連続して多かったが、2014年には報告がなく、全体でも1桁となった。　70歳以上が75.0％を占めた。

　2000年以降の累計は84件となった。圏域別では、松江圏域4件、雲南圏域3件、出雲圏域19件、大田圏域15件、浜田圏域6件、益田圏域22件、隠岐15件である。年齢構成は10歳代1件、20歳代〜50歳代８件、60歳代12件、70歳以上63件で、70歳以上が83.3%を占めている。発生月は１〜3月20件、４〜6月11件、７〜9月30件、10〜12月23件である。

　2011年2月から対象疾患となったが、対象となって以来、報告はない。