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感染症ごとの対策について

RSウイルス感染症

発熱や鼻汁などの軽い風邪様症状から肺炎まで症状は様々で、何度も感染を繰り返します。患者の咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着した手指や物品等を介した接触感染で感染します。

 

<特徴>

  • 病原体:RS(Respiratory Syncytial)ウイルス
  • 主な感染経路:飛沫感染、接触感染
  • 潜伏期間:2~8日(標準的には4~6日)
  • 乳幼児期にはじめて感染したときの症状が重く、特に生後6か月未満の乳児では重症な呼吸器症状を生じ、入院が必要となることも少なくありません
  • 高齢者でも細気管支炎や肺炎を引き起こし、重症化することがあります
  • 一度かかっても、再感染・再々感染することがありますが、年長児や成人では症状が軽くなっていく傾向があり、RSウイルスに感染していることに気づかないことがあります

 

<対策>

  • 呼吸器症状がある年長児や大人は、できる限り0,1歳児との接触を避ける
  • おもちゃや手すりをアルコール又は塩素系消毒剤で消毒する
  • 呼吸器症状がある場合、マスクの着用等の咳エチケットを行う
  • 日常的に手洗いや手指消毒を徹底する

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咽頭結膜熱

<特徴>

  • 病原体:アデノウイルス
  • 主な感染経路:飛沫感染及び接触感染

 プール熱と呼ばれることがある疾患ですが、プール以外の場面で接触により感染することが多いです

  • 潜伏期間:2~14日
  • 主な症状:高熱、扁桃腺炎、結膜炎
  • 治癒後も長期間、便中にウイルスの排泄が続きます

<対策>

  • 手洗いの励行
  • 感染力が強いため、タオル等の共有は厳禁です。ドアノブやスイッチ、おもちゃなどの消毒を行いましょう
  • プールにおいては塩素消毒を徹底し、保育所においてはプール遊びの前に流水でお尻の洗浄を行います
  • 便中にウイルスが排泄されるので、おむつ等を処理する際には袋に密封するなどの対策を行います

<登校・登園の目安>

  • 発熱、充血などの主な症状が消失した後、2日を経過していることが目安です

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インフルエンザ

<特徴>

  • 典型的な症例では、突然の高熱が出現し、3~4日続きます
  • 倦怠感、食欲不振、間接筋肉痛などの全身症状や、咽頭通、鼻汁、咳などの気道症状を伴います
  • 通常は1週間程度で回復しますが、気管支炎、農園、中耳炎、熱性けいれん、急性脳症などの合併症を引き起こすことがあります
  • 潜伏期間は1~4日です

<対策のポイント>

  • 主な感染経路は飛沫感染及び接触感染であり、流行期においてはマスクの着用、手洗いの徹底、消毒用アルコールによる手指や環境の消毒が有効です

<登校・登園の基準>

  • 登校・登園の基準は、発症の翌日を1日目として5日が経過し、かつ、解熱してから2日(幼児においては解熱してから3日)が経過してからとなります

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A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

<特徴>

  • 患者からの「飛沫感染」、細菌が付着した手で口や鼻に触れる「接触感染」が中心
  • 潜伏期間は2~5日間
  • 突然の発熱(40度前後)と咽頭痛、頭痛や嚥下痛(飲み込むときの痛み)、倦怠感の訴えがある
  • 所見では、前頸部に痛みを伴うリンパ節腫脹、咽頭扁桃の発赤など

<対策>

  • 患者さんはマスク着用など、咳エチケットを心がける
  • 手洗い、手指消毒の励行
  • 高頻度接触面(ドアノブや手すり、スイッチ等)の消毒

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感染性胃腸炎(ノロウイルス等)

<特徴>

  • 病原体:ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルス
  • 主な感染経路:経口感染、接触感染、飛沫感染

 患者の便には極めて多量のウイルスが含まれていますが、10~100個程度の少量のウイルスが体内に入っただけで感染するため、感染力が非常に強いです

  • 潜伏期間:1~3日
  • 便や嘔吐物に含まれるウイルスが乾燥して空中に舞い上がり、それを吸い込んだ人に感染することもあります
  • 乳幼児だけでなく、学童、成人でも多く見られ、再感染することも少なくありません

<対策のポイント>

  • 石鹸と流水でよく手を洗いましょう(特に、トイレ後、調理時、食事前)

 ※症状が治まった後も2~3週間は便中にウイルスが排泄される場合があるため、引き続き手洗いをしっかり行いましょう

  • 嘔吐物などの処理時には、マスクやビニール手袋を着用し、使い捨てのペーパータオル等でふき取ります

 汚れた衣類などは塩素系漂白剤または熱湯でつけ置き洗いします

 便中にウイルスが排泄されるので、おむつ等を処理する際には袋に密封するなどの対策を行います

 消毒には、適切な濃度の塩素系漂白剤などを利用しましょう

 消毒用アルコールは、ノロウイルスへの十分な効果を期待できません

  • 部屋の換気をしましょう
  • トイレの便座、ドアノブ、手すり等は定期的に消毒しましょう

(参考情報)
手洗いの手順リーフレット(外部ページ:厚生労働省)(PDFファイル:448kB)
ノロウイルス等の食中毒予防のための適切な手洗い(厚生労働省作成)(外部ページ:YouTube)

 

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手足口病

主に乳幼児の間で流行する感染症ですが、学童や大人が発症することもあります。


<特徴>

  • 病原体:ウイルス。複数のウイルスが原因となるため、繰り返し発症することがあります
  • 主な感染経路:接触感染、飛沫感染

 水疱の中にもウイルスが含まれ、感染源となることがあります

  • 症状:口の中や手足にでの水疱性発疹、発熱等

 水疱性の発疹は7~10日間、発熱は高くても38度台で1~3日間続きますが、見られないこともあります

  • 症状がなくなった後も2~4週間は便の中にウイルスが排出されるため、症状が消失した後も注意が必要です

<対策方法>

  • 手洗いを徹底する(おむつの交換後、嘔吐物の処理後、トイレのあと、食事の前、鼻水が手に付いた時など)

 ※特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、流水+せっけんで手洗いをする。

  • タオルの共用をしない
  • アルコールは、消毒効果が弱いため、次亜塩素酸ナトリウムを用いて消毒をする

(参考情報)
2年周期で流行している手足口病(島根県感染症情報センターのページ)

 

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伝染性膿痂疹(とびひ)

湿疹や虫刺されなどのかゆみが生じる患部をひっかいた後などに発生する、細菌による皮膚の感染症です。

<特徴>

  • 主な症状:水疱(水ぶくれ)やびらん、痂皮(かさぶた)が、鼻周囲、体幹、四肢等の全身に見られます

 患部をひっかくことで、別の場所に新たな病変が生じることがあります

  • 病原体:黄色ブドウ球菌(薬剤耐性菌であることも増加しています)のことが多いですが、溶血性レンサ球菌の場合もあります
  • 主な感染経路:接触感染

<対策>

  • 皮膚を清潔にすることが大切なので、1日1回以上は全身をシャワーでよく洗浄し、患部を含めた皮膚の清潔を保ちます
  • 患部を洗浄するときは、石鹸は泡立てて、そっと洗い、よくすすぎます
  • ひっかいた傷に広がるので、爪を短く切ることも対策になります
  • 虫刺されやアトピー性皮膚炎等が発症のきっかけになるので、それらの治療を早期に行います
  • 手を介して感染することもあるため、日常的に手洗いの励行などの一般的な感染予防策を実践します

<登校・登園の目安>

  • 病変部を外用薬で処置し、浸出液が染み出ないようにガーゼなどで覆ってあれば、登校・登園等は可能とされています

 ただし、子供同士でのタオル・寝具等の共用はやめましょう

  • ほかの人と触れたりして感染が広がる恐れがあるので、プールでの水遊びや水泳は、治癒するまで控えましょう。なお、プールの水を介した感染はありません

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ヘルパンギーナ

<特徴>

 

高熱と水疱を伴う咽頭痛を主な症状とし、初夏から初秋に幼児を中心に多発し、成人例も散見されます。通常1シーズンに2~4種類のウイルスが少しずつ時期と地域をずらしながら流行し、秋まで発生がずれ込むことがあります。

  • 主な症状:高熱、水疱を伴う咽頭痛
  • 潜伏期間:2~7日
  • 感染経路:接触感染、飛沫感染。症状が治まったあとも、ウイルスの便中への排泄は2~3週間にわたって続きます

 

<対策>

  • ウイルス排出期間が長いため、排便後やおむつ交換後の手洗いを徹底する
  • 日常的に手洗いや手指消毒を徹底する
  • 便中にウイルスが排泄されるので、おむつ等を処理する際には袋に密封するなどの対策を行います

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マイコプラズマ肺炎

主に幼児期から青年期の若年層で好発し、秋から冬にかけて患者数の増加傾向が見られます。周期的に流行する疾患です。


<特徴>

  • 病原体:肺炎マイコプラズマ(細菌)
  • 主な感染経路:飛沫感染、接触感染

 保育施設、幼稚園、学校や家庭等での感染が多くみられ、再感染する場合もあります

  • 潜伏期間:主に2~3週間
  • 症状:発熱、全身倦怠感、頭痛、咳など

 咳は遅れて始まることもありますが、解熱後も長期にわたり(3~4週間)続きます

  • 中耳炎、胸膜炎、髄膜炎等を併発する場合もあります

 

<対策>

  • 流水と石鹸での手洗い
  • マスク着用などの咳エチケットの実施
  • こまめな換気の実施
  • タオルの共有をさけるなど

<登校・登園の目安>

  • 発熱や激しい咳が治まり、全身状態がよくなっていることが目安です

(参考情報)
マイコプラズマ肺炎(島根県感染症情報センターのページ)
マイコプラズマ肺炎(外部ページ:厚生労働省)

 

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流行性角結膜炎(はやり目)

流行性角結膜炎は、感染力の強いアデノウイルスが手指を介し接触感染することで、耳前リンパ節の腫脹を伴う結膜充血や流涙といった症状を引き起こします。

<特徴>

  • 主な症状:目の充血、目やになど
  • 病原体:アデノウィルス
  • 潜伏期間:2~14日
  • 主な感染経路:飛沫感染、接触感染

<対策>

  • 手洗いの励行
  • タオルの共用を避け、ドアノブ、スイッチやおもちゃ等の消毒を行います
  • プールの塩素消毒を徹底します

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お問い合わせ先

隠岐支庁隠岐保健所

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