アピアランス(外見)ケア講演会を開催しました
平成30年11月9日(金)に、がん患者・がん体験者やその家族を対象に「アピアランス(外見)ケア講演会」を開催しました。
当日の様子と参加者の方の声をご紹介します。
アピアランス(外見)ケアが目指すのは、美しくなることではなく、社会とのつながりをサポートすることです。
「男性」「女性」などの性別や「年齢」は関係ありません。
外見が変化することでの苦痛を和らげ、自分らしく過ごすためのケアという考え方です。
講演会の様子
国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センター
臨床心理士藤間勝子さんの講演
がん治療に伴う外見の変化(脱毛、肌や爪の荒れ、皮膚の色素沈着など)への対応方法など
詳しく教えていただきました。
※画像の一部を加工しています
参加者のみなさんの様子
他にも、島根大学医学部附属病院がん看護専門外来乳がん看護認定看護師の藤井愛子さん
同じく、島根大学医学部附属病院がん患者・家族サポートセンターがん専門相談員の槇原貴子さん
にもご協力いただき、がん患者さんからの個別相談会などを行いました。
参加者のみなさんより
アンケート(感想)の一部をご紹介します。
◎◎
病院でもらったパンフレットが主な情報源だったけど、先生の講演を聞き、
特別医療用を使う必要がないことを知り、今後の治療生活の力が抜けた。
アピアランスケアは美容的なイメージだったけど、間違っていたことに気付けた。
島根では聞けないと思っていたのに聞けて良かった。医療者としても今後仕事で生かしていきたい。
◎◎
アピアランスケアというと美容という面が強かったが、その人らしく社会とつながるということが
具体的に理解でき勉強できました。
◎◎
講演会担当者より(感想です)
外見のケアも、ついつい「○○すべし」と思いがちですが、力を抜いて、自分にとって心地よいふうにすればいい…といいことが分かりました。
・ウイッグの選び方(必ずしも値段が高いものがいいとは限らない。美容院などで自分に合わせて長さを調整)
・スキンケア(洗顔料等は普段使って慣れているものでOK)
・ネイルケア(爪の変色をカバーするためにマニキュアを塗るのは気分的にもよい。使用するマニキュア、除光液にも製品間で大きな差はなし)
他にも、いろんなことを知ることが出来ました!
もっと「アピアランス(外見)ケア」が広まるといいな、と思いました。