垂水遺跡で「クロスナ層」を検出しました!
垂水遺跡の調査では、砂丘である砂層の下から黒っぽい砂の層が見つかりました。
これは、「クロスナ」層といい、砂丘の発達がゆるやかであった時期に、
植物が茂っていた痕跡です。
このクロスナ層から奈良時代・平安時代の土器が見つかりました。
小さな破片が多いですが、中には全体の形や時期がわかるものもあります。
クロスナ層の広がりを確認したいと思います。
【画像】クロスナ層の検出状況
【画像】土器の出土状況
普源田砦跡(ふげんだとりであと)の発掘調査が始まりました
[写真]普源田砦跡発掘調査の様子
[写真]大型クレーンを使った資材運搬(写真右上が調査個所)
浜田市三隅町の岡見小学校の近くにある普源田砦跡は、戦国時代の山城です。国道9号線からも丘陵上の平坦地や堀切がよく見えます。
標高60m以上の丘陵上で発掘調査を行うので、発掘や足場の資材を運搬するのもたいへんです。
そこで今回は、大型のラフタークレーン車で資材の運搬を行いました。
写真から山城の高さや調査の規模がお分かりいただけると思います。今後の調査成果にご期待ください。
垂水遺跡の発掘調査開始!
5月31日から大田市静間町の垂水(たるみ)遺跡の発掘調査を始めました。
この調査は静間仁摩道路の建設に伴うものです。
一昨年(平成28年)に発掘調査を行い、砂丘の上に位置する奈良・平安時代の遺跡であることがわかりました。
今年度は、一昨年調査した場所の隣接地を調査しています。
遺跡は標高約60mの丘陵にあり、天気が良いと日本海がとてもきれいに見えます。
表土を掘り始めたばかりですが、須恵器や土師器が出土することから、
どのような性格の遺跡なのか、わくわくしています。
蔵廻り遺跡の発掘調査を行ってます。
[写真]蔵廻り遺跡発掘調査の様子
5月14日から、益田市西平原町にある蔵廻り遺跡の発掘調査を行っています。現在は、地面から1.6m下の古い地形を調査しており、陶磁器や鉄器が出土しています。
昨年度の調査では、室町時代に中国から輸入された陶磁器の破片も見つかっているので、今後の調査成果が期待されます。
いにしえ倶楽部連続講座「しまねの発掘最新情報」を開催しました
5月20日にいにしえ倶楽部連続講座を開催しました。
今回は「しまねの発掘最新情報」と題して昨年度発掘調査を実施した御堂谷遺跡(大田市)、蔵廻り遺跡(益田市)、森原神田川遺跡(江津市)の調査成果を発表しました。
【画像:講義の様子1】
参加者に皆さんは発表内容をメモしたり、展示された出土遺物について質問をしたりと熱心に聴講しておられました。
次回は9月9日に県内出土の装飾大刀をテーマに開催予定です。
皆さんのご参加をお待ちしております。
【画像:講義の様子2】
お問い合わせ先
埋蔵文化財調査センター
〒690-0131 島根県松江市打出町33番地 【電話】0852-36-8608 【FAX】0852-36-8025 【Eメール】maibun@pref.shimane.lg.jp