大田市古屋敷遺跡で発掘体験を行いました
〔写真〕熱心に出土品の説明を聞く参加者 〔写真〕古屋敷遺跡の説明の様子
7月29日(水)仁摩公民館主催の発掘体験が、一般国道9号(静間仁摩道路)建設に伴い発掘中の古屋敷遺跡で開催されました。
〔写真〕発掘調査に挑戦する児童達
当日は朝からあいにくの雨でしたが、参加した児童たちは調査担当者の話をしっかり聞き、縄文時代の遺跡の発掘調査に挑戦しました。雨で足場が悪い中、みなさんがんばって土器や石器を見つけました。
大田市古屋敷遺跡で弥生時代の遺構を発見
〔写真〕発掘調査の様子(黒い部分は縄文時代の自然の木)
古屋敷遺跡の発掘調査は、一般国道9号(静間仁摩道路)の建設工事に先立って、平成25年度から実施しています。これまでに、山陰地方で初となる縄文時代の「水さらし場遺構」や木棺墓、東日本の影響を受けた彩文土器など縄文時代の貴重な発見が続きました。
〔写真〕弥生時代前期の用水路(中央) 〔写真〕水路の護岸の杭列
今年度は6月から発掘調査を開始し、これまでに弥生時代前期(今から約2,300年前)の用水路と考えられる溝を確認しました。水路の肩には全部で50本以上の杭が打ち込まれており、きちんと管理されていた様子がうかがえます。
これから発掘調査はいよいよ縄文時代の面に入ります。今年も貴重な発見が期待されます。
今年度第1回目のいにしえ連続講座を開催しました
〔写真〕会場の様子 〔写真〕講師の増田企画員
7月12日(日)に、埋蔵文化財調査センターで、今年度第1回目のいにしえ倶楽部連続講座「出雲・淡路・信濃 大量青銅器埋納の謎に迫る」を開催しました。57名の方に参加していただきました。
今回の講師は調査第2課の増田企画員です。最新のデータを考古学的に分析し、青銅器の大量埋納について独自の説を展開しました。
次回のいにしえ倶楽部連続講座は、9月6日(日)に「縄文時代の集落と食糧獲得」を開催する予定です。お楽しみに。
朝山大田道路建設地内で横穴墓を発掘調査中です
〔写真〕大西大師山遺跡の調査区 〔写真〕調査中の横穴墓
埋蔵文化財調査センターでは、今年度も引き続き大田市内で一般国道9号(朝山大田道路)建設予定地内の遺跡の発掘調査を実施しています。
6月から調査を行っている、大田市久手町の大西大師山遺跡では、古墳時代の横穴墓が見つかっています。この遺跡からは、これまでに20基以上の横穴墓が確認されており、今後も古墳時代の遺構が発見されると予想されます。
詳しい情報や現地説明会のご案内は、順次お知らせしますのでご期待ください。
お問い合わせ先
埋蔵文化財調査センター
〒690-0131 島根県松江市打出町33番地 【電話】0852-36-8608 【FAX】0852-36-8025 【Eメール】maibun@pref.shimane.lg.jp