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東百塚山古墳群の現地説明会を開催しました

20号墓見学の様子

〔写真〕20号墓見学の様子

 

 1月24日(土)に、松江市大草町にある県指定史跡東百塚山古墳群の現地説明会を開催しました。87名の方に参加していただきました。

 東百塚山古墳群では、新たに20号墓が市内最大級の四隅突出型墳丘墓であることが確認されたほか、古墳時代中期の円墳1基、方墳3基も発掘調査しました。写真の20号墓は墳丘裾にきれいに石を並べていた様子がよくわかります。
 当日は天候に恵まれ、みなさん元気に山頂まで登られ古墳を見学されました。

 


松江市東百塚山古墳群で四隅突出型墳丘墓を発見!

新たに確認された四隅突出型墳丘墓

〔写真〕新たに発見された四隅突出型墳丘墓

 

 松江市大草町にある県指定史跡東百塚山古墳群で、新たに四隅突出型墳丘墓が確認されました。四隅突出型墳丘墓は、山陰地方の弥生時代後期に特徴的な墳丘墓で、今回確認された20号墓ではきれいに並べられた貼石も確認されました。また、吉備系の土器も出土しており、岡山県南部地域と交流があったことが考えられます。

 今回の発掘調査は、県教育委員会が古墳群の活用を図るために行った学術調査で、20号墓のほかに古墳時代中期の古墳を4基発掘調査しました。現地説明会は1月24日(土)13:30から開催しますので、是非ご参加ください。

 報道発表資料(外部サイト)

松江城三之丸の発掘調査報告書を今春刊行!

松江城三之丸で出土した漆器椀

〔写真〕松江城三之丸で出土した江戸時代の漆器椀

 

 松江城三之丸は現在の島根県庁構内にあり、かつては松江藩主が生活し、政務や行事を執り行なっていた「三之丸御殿」がありました。平成25年に島根県庁の耐震化工事に伴い発掘調査が行われ、御殿の一部と考えられる礎石建物跡や溝、池跡に伴う石組遺構などが発見されました。この発掘調査の報告書は埋蔵文化財調査センターで作成しており、今春の刊行に向けて作業は大詰めを迎えています。

 

松江城三之丸の土層

〔写真〕松江城三之丸の土層展示

 

 また、土層から三之丸の造成状況も明らかになりました。まず、堀尾氏の築城時に当時の地表面(写真←部分)の上に堀を掘って出た灰黒色の土を約80cm盛り上げています。さらにその後の京極期、松平期にも段階的にかさ上げされ、建物や様々な施設が造られました。

 この土層は発掘調査区の壁を固めて剥ぎ取りしたもので、埋蔵文化財調査センターの玄関ロビーに展示しています。是非ご覧ください。

縄文土器の整理が進んでいます

古屋敷遺跡で出土した縄文土器の整理の様子

〔写真〕古屋敷遺跡で出土した縄文土器の整理作業の様子

 

 現在、埋蔵文化財調査センター別館「いにしえ学習館」の整理作業室では、大田市仁摩町の古屋敷遺跡で出土した縄文土器の整理作業を進めています。古屋敷遺跡では縄文時代から近世にかけての遺構や遺物が多数確認されていますが、なかでも縄文時代の資料は県内でも屈指のものです。

 

縄文土器の接合作業の様子

〔写真〕縄文土器の接合作業の様子

 

 平成25年度から始まった発掘調査で、これまでに土器、石器など収蔵用コンテナで200箱以上の縄文時代の遺物が出土しています。これらの遺物の整理作業は現地調査と並行して進めており、現在は縄文土器が着々と整理・復元されています。

 現地調査とあわせて埋蔵文化財調査センターでの調査成果にもご期待ください。

古屋敷遺跡の発掘調査を再開しました

古屋敷遺跡の調査風景

〔写真〕古屋敷遺跡の調査風景

 

 1月5日(月)に大田市仁摩町にある古屋敷遺跡の発掘調査を再開しました。平成27年初めての発掘調査は好天に恵まれ、順調なスタートになりました。

 

縄文時代の水さらし場遺構

〔写真〕縄文時代の「水さらし場遺構」

 

 古屋敷遺跡の発掘調査は、一般国道9号(静間仁摩道路)の建設工事に先立って実施しています。12月までに、山陰地方で初となる縄文時代の「水さらし場遺構」や住居状遺構など貴重な発見が続きました。

 調査は今後さらに深いところの発掘へと進んでいきますので、より古い時代の貴重な発見に期待が高まります。


お問い合わせ先

埋蔵文化財調査センター

〒690-0131 島根県松江市打出町33番地
【電話】0852-36-8608
【FAX】0852-36-8025
【Eメール】maibun@pref.shimane.lg.jp