県指定史跡（1958年指定）

指定名称「鵜の鼻古墳群」

所在地：島根県益田市遠田町3366番2外

周辺地図（外部リンク）

　益田市の北東、日本海に突き出た半島上に横穴式石室を持った小さな古墳が多数造られています。6世紀後半〜7世紀にかけて築造されました。

　現在確認できる古墳は、全長がいずれも30メートルほどの前方後円墳4基、一辺13メートルの方墳1基を含む約30基で、中でも比較的保存状態の良い19基が県指定史跡となっています。古墳群の大半を占める円墳はいずれも10メートル前後の小規模なもので、長さ4〜6メートルの横穴式石室を持っています。

空撮（北から）

益田市教育委員会提供

古墳分布図

出典：雪舟の郷記念館2022『企画展〜益田の古墳‐日本海を見下ろす益田の首長墓-』

　大半の石室は細長い玄室に羨道が片側に寄せてつく片袖式の平面形をとっていますが、一部に側壁と奥壁に石を三角形状に架け渡した三角持送りという特徴的な構造を持つものがあります。この構造と共通する技法は、北九州や朝鮮半島などで見ることができます。

横穴式石室

益田市教育委員会提供

　出土遺物は種類が豊富で、馬具、須恵器、管玉などが出土しています。

装飾品

益田市教育委員会提供

須恵器

益田市教育委員会提供

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