国指定史跡（1941年指定）

指定名称「スクモ塚古墳」

所在地：島根県益田市久城町1055番4外

周辺地図（外部リンク）

　久城丘陵のほぼ中央に位置するスクモ塚古墳は、県内最大（全長約96メートル）の前方後円墳です。前方部の上に方形壇（四角い壇状の高まり）を設けているのが特徴です。

　古墳時代前期末〜中期初頭（4世紀後葉）に築造されたことが、出土した円筒埴輪からわかっています。

　土を高く盛り上げ、葺石と埴輪によって飾り立てられた巨大なお墓は、古代益田の繁栄を物語っています。

空撮（北から）

益田市教育委員会提供

　発掘調査によって、スクモ塚古墳の大部分は土を盛って造られていることがわかりました。また、後円部の上段斜面には石が葺かれていました。葺石は、40センチ程の丸石を用い、縦の石列（区画石列）と斜面裾の横方向に並ぶ石列（基底石列）をマス目状に置き、その中を20センチ程の小さい石で葺いていることがわかりました。

盛土検出状況

益田市教育委員会提供

葺石検出状況

益田市教育委員会提供

　後円部の墳頂とテラスおよび方形壇の墳頂には埴輪が並んでいたことがわかりました。多くは円筒埴輪ですが、朝顔形埴輪も出土しています。

埴輪検出状況

益田市教育委員会提供

出土埴輪

益田市教育委員会提供

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