国指定史跡（2020年指定）

指定名称「大元古墳」

所在地：島根県益田市遠田町3623番2外

周辺地図（外部リンク）

　前方後円墳の1号墳、円墳の2号墳からなる古墳群です。特に1号墳は丘陵の尾根を利用して築造され、全長85メートル、後円部の高さ7メートルと石見地方でスクモ塚古墳に次ぐ規模を誇ります。2号墳は直径12メートルの円墳です。

　1号墳は、墳形や後円部から出土した埴輪の特徴から、4世紀後半に築かれたものと考えられます。四塚山古墳群の三角縁神獣鏡が出土した古墳に次いで築かれ、スクモ塚古墳（4世紀後葉）、小丸山古墳（6世紀初頭）へと続く首長墓のひとつと考えられます。

空撮（南から）

益田市教育委員会提供

空撮（西から）

益田市教育委員会提供

　葺石は、川原石が使用され、上段にのみ葺かれていました。一部、岩盤も利用されていることが調査によって分かりました。

葺石検出状況

益田市教育委員会提供

　後円部の頂上で埴輪列が検出されました。埴輪の外面には、黒斑がみられることから野焼きで焼いたものと考えられます。

埴輪検出状況

益田市教育委員会提供

出土埴輪

益田市教育委員会提供

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