県指定史跡（1970年指定）

指定名称「大草岩船古墳」

所在地：島根県松江市大草町岩船

周辺地図（外部リンク）

　全長約25.2mの前方後方墳と考えられる古墳で、尾根の頂上部に露出した岩塊を直接削り込んで石棺を作る点は大変珍しい石棺の作り方です。

　石棺は船の形に削り込み、蓋をはめ込む丁寧な加工をしています。周辺から採集された須恵器や埴輪などから６世紀前半頃に築造されたものと考えられます。

大草岩船古墳石棺

大草岩船古墳

出典：大谷晃二2002「大草岩船古墳の測量調査」『八雲立つ風土記の丘』No.169

　大草岩船古墳は墳丘の測量調査が実施されています。測量調査の際に円筒埴輪片と須恵器坏蓋片が採集されています。円筒埴輪片は基部やタガをもつ破片があります。須恵器坏蓋の特徴からこの古墳が築造された時期を示す手がかりとなっています。

大草岩船古墳出土遺物実測図

出典：大谷晃二2002「大草岩船古墳の測量調査」『八雲立つ風土記の丘』No.169

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