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岡田山古墳

国指定史跡(1965年指定)

指定名称「岡田山古墳」

所在地:島根県松江市大草町884番地3他

周辺地図(外部リンク)

 八雲立つ風土記の丘の敷地内にある、4基の古墳と3基の箱式石棺からなる古墳群です。全長24mの前方後方墳である1号墳と直径44mの大きな円墳である2号墳は墳丘が残っており、古墳の形等がよくわかります。

 1号墳は古墳時代後期(6世紀後半)、2号墳は古墳時代中期の築造と考えられています。

 

古墳全景

岡田山古墳

松江市提供

岡田山古墳群の発掘調査

 岡田山古墳群が発見されたのは1915年のことです。当時の土地所有者が1号墳の後方部を発掘、石室の天井石を動かし、副葬品を取り上げたことによりその存在が知られました。本格的な発掘調査は、1970年に八雲立つ風土記の丘の整備の一環として実施されました。1号墳の墳丘と横穴式石室の調査が行われ、その下層にあった2基の方墳、3基の箱式石棺が新たに見つかりました。なお、2号墳の調査はこれまで行われていません。

岡田山1号墳の構造

 1号墳は小規模な前方後方墳で、前方部の前面にはいびつな形の造出があります。斜面には葺石があり、その外側に円筒埴輪が並べられていました。後方部には自然石や割石を積んだ横穴式石室が造られており、中には家形石棺が納められています。

 石室の入り口側には副葬品を収めるための箱形の施設が設けられています。

 

石室内部写真

岡田山1号墳の石室

岡田山1号墳の出土品

 1号墳からは優れた副葬品が多く出土しており、重要文化財に指定されて います。墳丘のくびれ部からは子持壺や円筒埴輪が見つかっています。また、石室内からは「長宜子孫」の銘文が刻まれた内行花文鏡、大刀、鉄鏃、刀子、耳環、金銅丸玉、須恵器や馬具などが出土しています。特に「額田部臣」の銘文の入った円頭大刀は著名でヤマトの大豪族と深い関わりがあったことを示しています。

出土土器

子持壺

 

副葬品

石室内の副葬品

 

銘文刀 銘文刀拡大

「額田部臣」銘鉄刀(重要文化財)

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お問い合わせ先

文化財課

島根県教育庁文化財課
〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
TEL 0852-22-5880 FAX 0852-22-5794 
E-mail : bunkazai@pref.shimane.lg.jp

・文化財愛護協会のお問い合わせは、
 TEL  0852-22-6725
    E-mail : shimanebunkaaigo@pref.shimane.lg.jp    

・銃砲刀剣に関するお問い合わせは、
 TEL  0852-22-6612
    E-mail : juhoutouken@pref.shimane.lg.jp