御代焼(みじろやき)雲南市加茂町
加茂町の三代の里は、陶土の里として有名である。というのも、この地は良質な土を産出するため、「お止め土」と呼ばれる松江藩の御用土になっていたからである。この土の真価を見出したのは、松江松平藩二代藩主・松平綱隆公である。
松平不昧公時代は全盛期で、この土を斐伊川の川舟に載せて出雲一円の御用窯へ送り出していた。天明年間に萩の陶工・唐津屋五助がこの地に入り、開窯して御代焼と命名した。
御代焼の陶器は松江より江戸藩邸へ運ばれて、大崎庭園の茶会で使用された。
現在の御代焼は代々「不昧化粧」と呼ばれ継承されてきた化粧掛の茶わんが主流である。黄釉薬を主とし、素焼きに絵付けをしたものや、本焼の後で緑や赤・白の絵の具で上絵付をして、再度焼いた物などがある。
また、素朴な花入れや飾り皿、銘々皿などは伝統工芸を守りながら現代感覚を取り入れた作品も多く見られる。
【製造過程】成形→乾燥→絵付→素焼→釉掛け→本焼
【主な製品】茶碗、花入れ、飾皿ほか
【主な製品】茶碗、花入れ、飾皿ほか
【製造事業者】
■舟木哲郎(昭和57(1982)年3月31日指定)
■舟木哲郎(昭和57(1982)年3月31日指定)
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