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隠岐の島町立都万中学校の生徒36名が隠岐の漁業について学習

 

 都万中学校の先生から、「生徒たちに隠岐の漁業についての講義を」との依頼がありましたので、平成22年6月24日に同校に伺い、全校生徒36名を対象に、隠岐の水産業についての講義をさせていただきました。

生徒達 真剣に講義を聴く生徒達

 

 スライドやビデオを使って、隠岐でどのような漁業が行われているのか、どのような魚が獲られているのか、どれだけ獲れているのかということ等について勉強してもらいました。

 まずは島根県の中で隠岐がどれだけ漁業が盛んな地域であるのかということについて勉強しました。県全体でおよそ10万トンの漁獲があるうちの約7万トンが隠岐の漁業者が水揚げしているということを知り、生徒たちはびっくり!「隠岐は漁業が盛んだろうとは思っていたけれども、まさかそこまでとは思っていなかった。」と口々に言っていました。

 次に、色々な漁業が行われている中で、隠岐で特に盛んに行われており、漁獲の多い「まき網漁業」と「かご漁業」について詳しく説明させていただきました。

 主にまき網で漁獲される魚である、マアジの漁獲量が全国1位であること、ブリ類の漁獲量が全国2位であること、かごで漁獲されるベニズワイガニの漁獲量が全国1位であることなど、全国でトップレベルの漁獲のある魚種が沢山あることを聞いて、生徒たちの表情がどこか誇らしげになっているように見えました。

ビデオによる説明 スライドを使用した説明


 漁業者はただ魚を獲るだけでなく、資源を守るための取組も行っているということも少し説明しました。小型魚を獲らない様に網の目合いを大きくしたり、獲り過ぎないように禁漁期間を設けたりと漁業者の方々が持続的に漁業を営めるように行っている苦労、努力を知り、自然を相手に行っている漁業の大変さ、難しさを感じてもらえたと思います。今回紹介した取り組みはほんの一例だけで、漁業者の方々はこのほかにも種苗の放流や産卵礁や保護礁の設置など様々な資源管理・回復の取組を行っています。興味を持った方は他にどのような取組を行っているのか調べてみたら面白いのではないかと思います。

カゴを用いて説明 イワガキ説明


最後にトピックスとして近年になって隠岐で取り組まれ始めた事柄について紹介いたしました。隠岐が発祥の地であるイワガキ養殖、未利用資源であったアカモクの商品化、養殖用種苗としてのマグロ幼魚の漁獲など、時代・環境の変化に伴って漁業者の営む漁業も変化しています。 

 この学習会では、隠岐の水産業がどれだけすごいのかというところに力を入れて説明させていただきました。この学習会を聞いて、隠岐の水産業に興味を持つとともに、隠岐のことをもっと好きに、隠岐のことをもっと誇りに思っていただけることを願っています。

 

 

 


お問い合わせ先

隠岐支庁農林水産局

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電話 08512-2-9661
(夜間・休日:隠岐支庁代表番号08512-2-9797)
E-mail:okinorin@pref.shimane.lg.jp

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