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隠岐のいわがき取扱者衛生講習会が開催されました

 

 平成23年3月17日に西ノ島町で隠岐のいわがきブランド化推進協議会主催の「隠岐のいわがき取扱者衛生講習会」が開催されました。

【開催の目的】

 1イワガキ生産者の衛生管理意識を高める。

 2宿泊施設・飲食店等イワガキ取扱者の衛生管理意識を高めるとともに、イワガキ生食に対する知識・理解を深める。

 上記2点により、隠岐島内においてイワガキの取り扱い促進を図る。

【講習内容】

 マガキ養殖及び紫外線殺菌カキの先進地である三重県において、永らくその衛生管理及び調査研究に携わってこられた庄司正氏(財団法人食品分析開発センターSUNATEC理事長)を講師にお迎えし「かきを美味しく安全に食べるために」というタイトルでご講演いただきました。

 「なぜ食品衛生法でカキは厳しい規制を受けるのか?」「カキの衛生対策」「カキによる風評被害を防止するには」「高品質・安全なカキと消費者の信頼」という4項目に分けて、カキが食中毒を引き起こすプロセス、カキを取り扱うにあたっての留意点などについて、ご自身の経験を踏まえ具体的に分かりやすく説明していただきました。

 庄司先生真剣な眼差しで講演を聴く参加者の皆様

 

 当日は40名余りの方々にご参加いただき、大盛況でした。◆流通しているカキには「生食用」と「加熱用」があること。◆生食用は浄化処理をしていて食中毒を引き起こす病原微生物等を吐き出しているため、生で食べても安全であること。◆逆に加熱用は浄化処理をしていないので、カキの体内に病原微生物等を溜め込んでいる可能性があるため、いくら鮮度が良くても生で食べた場合食中毒のリスクがかなり高いこと。◆せっかく浄化した生食用カキを、殺菌していない海水に漬けて蓄養するという不適切な取扱(再汚染されてしまう)が原因の食中毒が起こっていること。◆加熱用のカキを酢ガキにして提供し、食中毒を起こした飲食店があること。等々、カキに携わる人には当然知っておいて頂きたい内容が多く、大変有意義な講習会になったのではないかと思います。

 消費者に安全・安心ないわがきを提供するためには、生産者、販売者がお互いのリスクを理解しあいながら必要な措置をとること、不適切な扱いをしないことが必要です。参加していただいた皆様におかれましては、この講習会で学ばれたことを忘れずに実践していただき、より一層安全・安心な隠岐のいわがきを消費者に提供するように努めていただきたいと思います。

 

※「隠岐のいわがき」とは?

 イワガキは冬場に出荷の最盛期を迎えるマガキとは別種の二枚貝で、中には1kgを超えるものもいます。かつては夏場に素潜り漁で漁獲されるわずかな量しか流通していませんでしたが、平成4年に全国で最も早く島根県の隠岐島で養殖に成功し、その技術が全国に広まってきているところです。

 隠岐地域のイワガキ生産者は、イワガキ養殖発祥の地のプライドを持ち、隠岐産イワガキのブランド化を進めるため、「隠岐のいわがきブランド化推進協議会」を漁協、町村、県とともに結成し、様々な取り組みを行ってきました。そして、1人でも多くの方に安心して高品質のイワガキを召し上がっていただくために、『「隠岐のいわがき」衛生管理マニュアル』を策定し、自主的に高度な衛生管理に取り組んでおります。

 マニュアルにおいて「隠岐のいわがき」の定義・基準を

 ・隠岐産の種苗であること。

 ・隠岐の漁業者が養殖すること。

 ・隠岐の海域で養殖すること。

 ・紫外線殺菌海水で20時間以上浄化処理し、生食用として出荷したものであること。

 ・定期的に実施される貝毒・ノロウィルス・大腸菌検査をクリアすること。等

と定めております。

 是非隠岐の生産者が自信を持ってお届けする、安全・安心で高品質な生食用ブランドイワガキ、「隠岐のいわがき」を召し上がってみてください。

(「隠岐のいわがき」に関する詳しい情報は、隠岐のいわがきブランド化推進協議会HP(外部サイト)をご覧ください)

 


お問い合わせ先

隠岐支庁農林水産局

〒685-0015 島根県隠岐郡隠岐の島町港町塩口24
電話 08512-2-9661
(夜間・休日:隠岐支庁代表番号08512-2-9797)
E-mail:okinorin@pref.shimane.lg.jp

※島前集合庁舎
〒684-0302 島根県隠岐郡西ノ島町大字別府字飯田56-17
 【電話】
  ・農業振興部(林業部) 08514-7-9101(9103)
  ・水産部        08514-7-9105