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  イワガキ養殖体験学習を行いました(隠岐の島町・都万小4年生編)

 

 平成23年2月25日、隠岐の島町立都万小学校の4年生14名がイワガキ養殖を体験しました。

 イワガキ養殖は、稚貝を海に吊るしてから水揚げをするまで数年かかります。水産局では隠岐の島町と協力して、小学校の児童の皆さんに、4年生時から稚貝の養殖を開始し6年生になったときに自分たちで育てたイワガキを食べてもらうという養殖体験学習を行っています。現在この取り組みは、隠岐の島町内の磯小学校と都万小学校の2校で実施しています(磯小学校の4年生は11月に実施済)。今後町内のほかの小学校でも実施できないか検討していきたいと思っているところです。

 今年は3年かけて行う養殖体験の第1回目です。コレクターと呼ばれるホタテの貝殻にイワガキの稚貝の付いたものを掃除して、ロープに連ね、垂下連づくりを体験します。

 当日はクイズを交えながらイワガキ養殖について学んだ後、2〜3名のグループに分かれて作業を行いました。

 まずは、イワガキの種苗まで落としてしまわないように、やさしく丁寧にコレクターを掃除し、よごれやフジツボなどの付着物を取り除きました。

説明を聞く児童達  コレクター掃除1

コレクター掃除2  コレクター掃除3


 次に、きれいにしたコレクターにロープを通して垂下連を作成していきます。ひとつの垂下連には、コレクター4枚を使い、コレクターとコレクターの間には塩ビ管のスペーサーをいれることで、イワガキが大きく成長できる間隔をあけてやります。

 1グループ2本ずつ垂下連を作成しました。合計8枚のコレクターから、2年後に何個のイワガキが取れるか、今から本当に楽しみです。

垂下連作成1  垂下連作成2

垂下連作成3  垂下連作成4


 垂下連を海の中に吊るしておくと、海の中のプランクトンを餌にして、イワガキはどんどん成長していきます。今は数cmと本当に小さなイワガキは、1年でどのくらい大きくなるでしょうか?

 来年はイワガキが成長しやすいように、1年間で付着した汚れやフジツボを取り除く作業をしてもらう予定です。その時にイワガキがどのくらい大きくなったかしっかりと観察してもらいたいと思います。

 

 隠岐地区では、イワガキを隠岐の特産品としてブランド化を進めていますが、養殖方法などイワガキ養殖の概要は地元の人々にはあまり知られていません。今回体験してもらった児童の中にも、イワガキを食べたことも見たことも無いという児童が沢山いました。この体験を通じて地元の産業や地域のことについて興味を持つきっかけになればうれしく思います。

 


お問い合わせ先

隠岐支庁農林水産局

〒685-0015 島根県隠岐郡隠岐の島町港町塩口24
電話 08512-2-9661
(夜間・休日:隠岐支庁代表番号08512-2-9797)
E-mail:okinorin@pref.shimane.lg.jp

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