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隠岐の島町にてメダイの活け〆講習会を実施しました

 平成19年5月25日、漁業協同組合JFしまね西郷支所(以下、JF西郷支所)一本釣り協議会所属のメダイ一本釣り漁業者を対象にメダイの活け〆講習会を実施しました。

 JF西郷支所一本釣り会は、一本釣り漁業を中心に営むJF西郷支所所属の漁業者65名で構成されており、主な対象魚種はメダイ、メバル、ツヅリ(クロソイ)などです。特に、メダイは近年漁獲量が伸びつつあり、平成17年の漁獲実績は約11.6トン、約6,000万円と一本釣り漁業の主要対象魚種となっています。

 

 しかしながら、メダイの単価は漁獲量の多寡の影響を受けやすく、変動が大きいのが現状です。そこで、19年4月、活け〆の実践により高値で安定的な単価維持を実現しているJFしまね仁摩支所一本釣り協議会への視察を行いました。さらに、島根県水産技術センターが行った活け〆試験等をもとに、今回活け〆講習会を行いました。

 

講習会の様子

 当日は、メダイの活け〆に興味をもたれた一本釣り会会員を中心に、当初の予想を超える30名の方が参加され、関心度の高さが伺えました。

 はじめに、隠岐支庁水産局の水産業普及員がスライドを交えて鮮度保持技術の基礎(延髄や造血器の位置)から活け〆実践(延髄〆と血抜き)、また活け〆後の船上での処理(1.魚槽に入れる前にメダイを十分に洗う、2.砕氷を使う、3.漁獲直後から箱たてまで素手で触らない)について説明しました(右上写真)。

 次に、メダイを実際に使っての活け〆の方法や血抜きの実演指導を行いました。漁業者の方々も次々と包丁を握り、実際にメダイに包丁を入れられました。(右下写真)。「包丁の先が延髄に当たったときの手ごたえが分かった」という感想が述べられたり、漁業者間でも意見交換が積極的に行われたりするなど、非常に有意義な時間となりました。活け〆

 

活け〆の効果を単価に反映させていくためには、継続した取組と徹底した衛生管理を根気よく実践していく必要があります。活け〆処理をしたメダイは今後活け〆シールを貼り出荷することで差別化を図って出荷の様子いくこととしていますが(左写真)、当局としても今後も西郷一本釣り会、JF西郷支所と連携を取りながら、メダイの高値での安定的な単価維持実現に向け、取り組んでいきたいと考えています(隠岐支庁水産局)。


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隠岐支庁農林水産局

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(夜間・休日:隠岐支庁代表番号08512-2-9797)
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