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小学生による、見てさわって学ぶいわがき養殖体験(知夫村編)-

 平成19年6月20日(水)、知夫小学校の児童20名を対象に、イワガキ養殖体験学習会を開催しました。

 知夫小学校は、隠岐島前南部に位置する知夫村にあります。

 

学習会風景1

 隠岐島内の子供達は、海と親しむ機会はあっても、漁業に接する機会は少なく、隠岐の特産品である「イワガキ」のことを知っていても、養殖方法などは知らないのが現状です。

 そこで、隠岐支庁水産局では、養殖体験を通じて地元水産業への関心を深めることを目的として、地元漁業者の指導のもと小学生によるイワガキ養殖体験学習会を開催しました。

 島前地区でのイワガキ養殖体験学習会は今年度が初めての実施となりました。

 

 養殖体験の前に、長尾ウッドハウス(知夫村の長尾)にて隠岐支庁水産局から隠岐(知夫村)の水産業、イワガキ養殖の概要を説明する水産教室を開催しました。(右写真)

 最初に、知夫村で獲れる魚、主な漁業、水産業の抱える問題とその解決策について説明しました。

 次に、イワガキ養殖の概要について説明しました。イワガキを見たり食べたりしたことがある児童がほとんどでしたが、普段見かけている漁港内のイカダの下でたくさんのイワガキが養殖されていること、イワガキ養殖は隠岐が発祥の地であることが児童にとっては印象的であったようです。

 知夫村で獲れる魚の写真を見せて魚の名前を尋ねたところ、さすが、海に馴染みのある知夫小学校の児童達、多くの手が挙がり、イサキ・マダイ・サザエなど全問正解でした。

 魚や水産業に関する質問を受け付けたところ、

 児童:魚が獲れる量が減っているのに、なぜ魚の値段も安くなっているの?

 児童:イワガキの口はどこに付いているの?

 児童:イワガキの稚貝は最初30個くらい付いているのに、どうして3年後には10個くらいに減ってしまうの?作業場にて

など、沢山の質問が出てきて、普及員も冷や汗をかきながら答えました。

 

 

 

 引き続いて、児童達はイワガキ共同作業場に移動しました。イワガキ養殖を行っておられる、知夫いわがき会の山下さん・永谷さんを講師に迎え、イワガキの成長、陸揚げから解体・殻掃除の説明を受けました。10倍以上大きさの違うイワガキの1年生(1年貝)と5年生(5年貝)を興味津々で見比べていました。(右写真)

 

 

 

 

殻掃除を体験

 その後一人1個ずつ受け取り、イワガキの殻掃除の作業を体験しました。(右写真)

 3年間海の中で大事に育てられたイワガキには、海藻やフジツボなどが付着しています。児童達はタワシやハンマーを使いながら一生懸命殻掃除をしており、作業終了時には、このまま売りに出せるくらいのきれいなイワガキになっていました。

 

 体験学習会の終わりに、講師を務めていただいた知夫いわがき会の山下さんからの「知夫のきれいな海がおいしいイワガキを育んでいます。地元の漁業をもっと身近に感じて、このきれいな海を守っていきましょう。」という言葉を聞き、児童達もうなずいていました。今回の体験学習会が、地元の漁業や海の環境のことを考える機会になったのではと思います。

 

 隠岐支庁水産局は、今後も隠岐地区で行われている水産業、養殖業を少しでも多くの人々に知ってもらえるよう普及活動に努めていきたいと考えています。

 

 


お問い合わせ先

隠岐支庁農林水産局

〒685-0015 島根県隠岐郡隠岐の島町港町塩口24
電話 08512-2-9661
(夜間・休日:隠岐支庁代表番号08512-2-9797)
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  ・水産部        08514-7-9105