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出雲地方農業士会が農林大学校の視察・学生との意見交換会を開催!

 出雲地方農業士会は現在、指導農業士25名、青年農業士2名の計27名が在籍しています。コロナ禍により本格的な活動を自粛しておりましたが、約3年ぶりに研修会を開催しました。開催の目的としては、県の担い手育成強化策の核となる農林大学校の取り組みについて、現場を見て農業士としての資質向上を図るとともに、学生との意見交換により新規就農促進に貢献することです。当日は、農業士10名、管内出身や管内に関心を持つ学生15名(うち短期養成コース4名)、JA・市の関係者4名、当農業部7名の計36名が出席されました。

 研修会ではまず、農林大学校の持田教授から、新入生確保対策や進路指導の取り組み、就職状況等について説明を受けました。次に、実習施設であるいちごとアスパラガスのハウスを視察し、野菜専攻の石川准教授の説明に熱心に耳を傾けていました。

 続いて教室に移動した後、学生との意見交換会を実施しました。事前に出席者を主に作目別で5班に分け、4~11名の班編成で、各班の農業士の司会進行により双方の自己紹介と質疑応答を50分程度行っていただきました。農業士が学生からの疑問や不安等をうまく引き出し、どの班でも活発な意見交換が行われました。終了後に、ぶどうで自営就農を目指す学生からは、「あっという間で聞きたいことの半分も聞けなかった」との声が聞かれるほど盛況でした。また、学生と農業士間で就農マッチングが進んだ班もあり、有意義な場となりました。

 その後、学生を除く一行は、(有)旭養鶏舎に立ち寄り、竹下会長から、鳥インフルエンザ蔓延や飼料価格高騰による影響等のお話しを聞き、貴重な機会になりました。

  当農業部では、本研修会を皮切りに出雲地方農業士会の活動を本格化させ、地域農業の先駆的経営を実践している農業士と関係機関が一丸となって、新たな担い手確保・育成の取り組みを進めていきます。

写真1

【写真1】いちごハウス視察の様子

写真2

【写真2】意見交換会の様子

 

農事組合法人アグリードいずもの合併報告総会開催される

 出雲市斐川町の集落営農法人、農事組合法人アグリード羽根と農事組合法人神田が合併し、2月1日(水)に法人登記を行いました。新たな名称は「農事組合法人アグリードいずも」です。新法人は、組合員36名、農地面積71haの規模となり、農地面積では斐川町で3番目の大きさとなりました。

 2月11日(土)には、合併報告総会が開催され、合併の経過を改めて組合員に説明するとともに、新たな役員体制や令和5年の事業計画及び収支予算を決定しました。

 役員(理事)は7名で、アグリード羽根の黒田組合長、神田の富岡組合長が、それぞれ新法人の組合長、副組合長に就任し、その他の役員は専従を中心に、羽根から3名、神田から2名を選出。専従者全員が役員となるとともに、役員の平均年齢54歳、60歳未満が4名を占める「若い」組織となりました。

 R5年の作付計画は、水稲が約60haで、商品性の高い「つや姫」が39haと水稲作付の3分の2を占めます。R4年産から稼働している乾燥調製施設を活用し、美味しまね認証の取得を生かした販売力の強化にも取り組む予定です。このほかでは、排水性が悪いほ場条件のため、ハトムギや水田放牧等による転作に取り組む予定となっています。

 また、アグリード羽根から引き継いだ「食創工房レコルト」は、コロナ禍で思うような営業ができていません。今後、感染症対策の緩和も見込まれており、広告宣伝やイベント実施、新商品の開発などに費用対効果も考慮して取り組み、低迷を払拭していく計画となっています。

 今回の合併は、地域に大きなインパクトを与えています。合併調印の報道後から農地を預かってほしいとの声が、地区外からも新たに寄せられ、集積農地面積は当初見込みの63haから数ha増加することになりました。また、大分県からは早速に視察(オンライン)の要請があり、合併を検討している集落営農法人からの相談が増加すると思われます。

 今後は、更に周辺法人との合併や農地集積を進め、100ha規模を目指す方針です。「法人の収益拡大・経営安定と専従者の待遇改善」という合併の目的が達成されるよう、引き続き関係機関が協力して対応していきます。

役員の写真

【勢揃いした新法人の役員】

「出雲市アグリビジネススクール」令和5年講座スタート!

~「アスパラガス&白ねぎチャレンジ講座」は新たに10名が受講~

 出雲市では、新規就農や定年帰農を目指す方を対象に、出雲市の特産物の栽培技術を学ぶ「出雲市アグリビジネススクール」全4講座(ぶどう、柿、多伎いちじく、アスパラガス&白ねぎ)を開講しています。

 1月10日には、令和4年修了式・令和5年開講式が開催されました。修了生41名に修了証書を授与、受講生28名に受講許可証を交付、今後の営農へ向けてそれぞれの代表者が決意表明を行いました。

 「アスパラガス&白ねぎチャレンジ講座」は令和4年に新たに開講、1年目の受講生は9名でした。そのうち、農林大学校短期養成コースと併行し受講した2名は昨年11月に青年等就農計画認定を受け、今年3月に就農しアスパラガス栽培を開始予定です。

 2年目となる令和5年講座は、全4講座の中で最も多い10名が受講します。1月24日に開催した第1回講座では、オリエンテーション、座学(水田園芸の概況)、研修圃場見学が行われ、受講生はアスパラガスと白ねぎの作付けに向けて高い意欲を示していました。

 今後、第2回講座ではアスパラガスと白ねぎの基本的な栽培技術について学び、第3回以降はいよいよ実習が開始され、10名の受講生には一連の栽培管理作業を経験していただく予定となっています。

 当農業部では、今後も「出雲市アグリビジネススクール」が新規就農者の掘り起こし・育成に繋がるように関係機関と連携しながら取り組みを進めます。

写真1

【令和4年修了生による決意表明】

写真2

【第1回講座:水田園芸の概況について】

 


お問い合わせ先

東部農林水産振興センター

島根県東部農林水産振興センター 
  〒690-0011 島根県松江市東津田町1741-1
  TEL: 0852-32-5638/FAX: 0852-32-5643
  e-mail: tobu-noshin@pref.shimane.lg.jp

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  安来農業部(島根県安来市穂日島町303)
  松江家畜衛生部(島根県松江市東出雲町錦浜474-2)
  出雲家畜衛生部(島根県出雲市神西沖町918-4)
  雲南事務所(島根県雲南市木次町里方531-1)
  出雲事務所(島根県出雲市大津町1139)