農事組合法人アグリードいずもの合併報告総会開催される
出雲市斐川町の集落営農法人、農事組合法人アグリード羽根と農事組合法人神田が合併し、2月1日(水)に法人登記を行いました。新たな名称は「農事組合法人アグリードいずも」です。新法人は、組合員36名、農地面積71haの規模となり、農地面積では斐川町で3番目の大きさとなりました。
2月11日(土)には、合併報告総会が開催され、合併の経過を改めて組合員に説明するとともに、新たな役員体制や令和5年の事業計画及び収支予算を決定しました。
役員(理事)は7名で、アグリード羽根の黒田組合長、神田の富岡組合長が、それぞれ新法人の組合長、副組合長に就任し、その他の役員は専従を中心に、羽根から3名、神田から2名を選出。専従者全員が役員となるとともに、役員の平均年齢54歳、60歳未満が4名を占める「若い」組織となりました。
R5年の作付計画は、水稲が約60haで、商品性の高い「つや姫」が39haと水稲作付の3分の2を占めます。R4年産から稼働している乾燥調製施設を活用し、美味しまね認証の取得を生かした販売力の強化にも取り組む予定です。このほかでは、排水性が悪いほ場条件のため、ハトムギや水田放牧等による転作に取り組む予定となっています。
また、アグリード羽根から引き継いだ「食創工房レコルト」は、コロナ禍で思うような営業ができていません。今後、感染症対策の緩和も見込まれており、広告宣伝やイベント実施、新商品の開発などに費用対効果も考慮して取り組み、低迷を払拭していく計画となっています。
今回の合併は、地域に大きなインパクトを与えています。合併調印の報道後から農地を預かってほしいとの声が、地区外からも新たに寄せられ、集積農地面積は当初見込みの63haから数ha増加することになりました。また、大分県からは早速に視察(オンライン)の要請があり、合併を検討している集落営農法人からの相談が増加すると思われます。
今後は、更に周辺法人との合併や農地集積を進め、100ha規模を目指す方針です。「法人の収益拡大・経営安定と専従者の待遇改善」という合併の目的が達成されるよう、引き続き関係機関が協力して対応していきます。
【勢揃いした新法人の役員】
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