宍道湖西岸土地改良事業キックオフ大会の開催
宍道湖西岸地区農村整備推進協議会の第5回通常総会と宍道湖西岸土地改良事業キックオフ大会が開催され、生産者と関係機関・団体が、事業計画の確実な実施と、ほ場整備後の営農体制の確立に向けて一体となって取り組むことが確認されました。
出雲市の斐伊川下流の左岸地区456haを受益とする「国営緊急農地再編整備事業(宍道湖西岸地区)」は、平成30年度から平成41年度(予定)を工期として計画されており、推進組織として「宍道湖西岸地区農村整備推進協議会」が、合意形成、営農計画策定と栽培実証、担い手育成、組織体制整備等の検討を行っています。
10月10日、同協議会の第5回通常総会と併せ宍道湖西岸土地改良事業キックオフ大会が開催され、生産者と関係機関・団体が、事業計画の確実な実施と、ほ場整備後の営農体制の確立に向けて一体となって取り組むことが確認されました。
同協議会では、「誰もが元気に住み続ける農村社会の実現に向けて」をコンセプトに、「モノづくり」「人づくり」「地域づくり」の面から生産者主体の検討が続けられ、ほ場整備後の担い手育成、高収益作物の産地化、営農支援体制等に関するビジョンが作成され、実現に向けた検討が続けられています。
また、これに先立ち、中国四国農政局宍道湖西岸農地整備事業所開所式が開催され、ビジョンの実現に向けた取り組みの加速化を確認する場となりました。
生産者を主体とし、国、県、市、JA等関係機関・団体が一体となった取り組みが行われていますが、当普及部としては、高収益作物の栽培管理技術の確立と販路確保、営農体制整備を中心とした支援活動を継続して展開していきます。
キックオフ大会の様子
宍道湖西岸地区大区画ほ場整備に係る営農支援活動報告その5
~宍道湖西岸サポートセンターの年度内立ち上げに向けて、本格的な検討開始~
宍道湖西岸地区農村整備推進協議会(農家数 626 戸、経営面積 456ha )では、平成30年2月に策定した「宍道湖西岸地区営農計画(保存版)」の構想にある、宍道湖西岸地区の広域連携組織「宍道湖西岸サポートセンター」の年度内立ち上げに向けて、7月に行った地区内の担い手経営体ヒアリングの結果報告をもとに本格的な検討を開始しました。
宍道湖西岸地区では、「誰もが元気に住み続ける農村社会の実現に向けて~農業生産基盤の整備から始めるヒトづくり・モノづくり・地域づくり~」をスローガンに掲げ、「宍道湖西岸サポートセンター」を核として、高収益作物の面積拡大、担い手の水稲生産コストの低減等攻めの農業に向けた積極的な取り組みを計画・実践しています。
今年7月、関係機関が、地区内の既存の担い手経営体(集落営農法人12組織、認定農業者4人)に対して、担い手経営体ヒアリングを個別に行いました。
このたび、各組織や認定農業者、関係機関等30名を集めて、聞き取りの結果等について報告会を行いましたので、その概要について紹介します。
1宍道湖西岸サポートセンター利用の意向(段階的に整備:H30年度に任意組織を立ち上げ、H35年に法人化へ移行、将来は一地域一農場へ)
・すぐにでも利用したい:25%・徐々に利用したい:75%
2高収益作物の面積拡大の意向(小豆・ブロッコリー等)
・積極的に栽培する:31%・実証試験結果を踏まえ徐々に栽培する:69%
3多収穫米の面積拡大の意向(しきゆたか・いちばんぼし等)
・積極的に栽培する:63%・実証試験結果を踏まえ徐々に栽培する:37%
4耕畜連携の取り組みの意向(宍道湖西岸サポートセンターが主導し、堆肥散布による土づくりを地区内のほとんどの農地で推進する)
・積極的に堆肥を利用する:75%・実証試験結果を見て徐々に利用する:25%
5農地の集積・集約等について(各組織や認定農業者の規模拡大の意向)
・将来的に規模拡大したい:50%・現状維持または微減:50%
出雲普及部では、今後開催される「宍道湖西岸サポートセンター設立準備委員会(平成30年6月設立)」に参画し、これらの具体的な推進方策等を検討するとともに「宍道湖西岸サポートセンター」の年度内立ち上げに向けて、関係機関と連携しながら継続して支援していきます。
宍道湖西岸担い手経営体ヒアリングの開催風景 (7 月 ) 結果報告会の開催風景( 9 月)
平田商工会議所との連携による平田柿グルメランチで販売力の強化
平田商工会議所「平田ふるさとグルメ協議会」により平田柿を使った料理が創作され、試食会が開催されました。
若手生産者も加わって企画されたこの取り組みで、平田柿の一層の販売力強化に取り組みます。
出雲市「平田商工会議所」では、70周年記念事業として、会員である飲食店で構成される「平田ふるさとグルメ協議会」が中心となり、「出雲平田エリアの賑わい創出と地域産品を用いた新グルメメニュー開発する」ことを目的に、柿を素材とした料理が創作され、10月10日、平田本陣記念館で試食会が開催されました。
柿を使った料理は、酢の物が代表的なものでしたが、今回の料理は和・洋・中とバラエティに富み、どの料理も、柿の味・香り・食感が楽しめる、プロが作る本格的な料理となりました。
創作した飲食店は平田町内の3店で、10月21日(日)に開催される「平田商工会議所創立70周年記念イベント雲州平田まちあそび」で販売されるほか、各店で期間限定で販売されます。
イベント及び3店の詳細は、平田商工会議所HPに掲載されています。
出雲市平田地区の柿は、約60haで西条、富有等が栽培され、県内最大の産地です。
今回の企画には、若手生産者も加わっており、平田柿の一層のPRと、売れる農産物づくり、ブランド力強化に、生産者と商工会が連携して取り組みます。
試食料理
シェフの説明
いちじくオープンキャンパス開催
10月6日、出雲市多伎町で「いちじくオープンキャンパス」を開催しました。これは多伎いちじくのファンを作り、多伎町でのいちじく栽培希望者を発掘することを目的に、「いちじくの里多伎きらりプロジェクト」が昨年から開催しているものです。終了後直ちに、市が主催するいちじくチャレンジ講座を受講したいという希望者が現れるなど、さっそく開催した効果が出始めています。
いちじくの里多伎きらりプロジェクトは、平成26年10月に「多伎町の特産品、いちじくを通じて地域の活性化等を図ろう」と設立された組織で、普及部もメンバーの一員です。
今回のいちじくオープンキャンパスでは出雲市内から7名の参加者がありました。JAしまね出雲地区本部多伎いちじく生産部会長のあいさつのあと、いちじくチャレンジ講座の実習圃で収穫体験を行い、そののち多伎いちじく館の研修室で収穫調整実習と、栽培初心者向けの講習を行いました。受講生は皆、熱心に取り組んでいました。
近年、多伎のいちじくは生産者の高齢化等に伴い、年々栽培面積や生産量が減少しています。オープンキャンパスは、長期的に生産者を発掘する手法として、いちじく生産部会からも期待されています。
(収穫実習の様子)
(収穫したいちじく)
平成30年産島根西条柿「こづち」の出発式が平田で開催されました!
10月5日に島根西条柿「こづち」の出発式が出雲市平田で開催されました。出発式には関係機関、団体のほか、平田柿部会員30名余りが出席し、総勢約100名の出発式になりました。式の最後は平田柿部会長(部会員93名)が音頭を取り、初出荷トラックを万歳三唱で送り出し、出発式を祝いました。
10月5日、平成30年産島根西条柿「こづち」の出発式がJAしまね出雲地区本部平田柿選果場で開催されました。
出発式では、本年産の西条柿「こづち」の目標出荷量450トンと目標販売額1億4千万円の達成に向け、販売促進を中心に関係機関と連携して取り組み、良品質の「こづち」を県内外の消費者に届けることを全員で確認しました。式の最後には平田柿部会長の音頭で初出荷トラックを万歳三唱で送り出し、出発式を締めくくりました。
平田柿部会は「こづち」の県内一の産地であり、本年産の青果市場への目標出荷量は222トン、販売目標は69百万円です。今回の初出荷に先立って開催した査定会では、果実重158g(平年172g)、糖度20.5(平年19.5)、硬度7.81(平年7.10)と平年に比べやや小さいものの、甘くて果肉の締まりの良い美味しい果実に仕上がっていることが確認されました。
今後、平田産「こづち」の出荷に続き、甘柿の「富有」、あんぽ柿(干し柿)の出荷も始まります。普及部では適期収穫、出荷期間中の栽培管理の徹底と生育状況の提供等、平田柿の出荷と販売目標の達成に向けて支援していきます。
【西条柿「こづち」(平田産)】
【初出荷される「こづち」を乗せたトラック】
お問い合わせ先
東部農林水産振興センター
島根県東部農林水産振興センター 〒690-0011 島根県松江市東津田町1741-1 TEL: 0852-32-5638/FAX: 0852-32-5643 e-mail: tobu-noshin@pref.shimane.lg.jp **************************************** 安来農業部(島根県安来市穂日島町303) 松江家畜衛生部(島根県松江市東出雲町錦浜474-2) 出雲家畜衛生部(島根県出雲市神西沖町918-4) 雲南事務所(島根県雲南市木次町里方531-1) 出雲事務所(島根県出雲市大津町1139)