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農水商工委員長報告

農水商工委員長報平成29年11月定例会(12月15日)

 

 農水商工委員長報告をいたします。

 今定例会において農水商工委員会に付託されました議案のうち、既に12月6日に報告いたしましたものを除く議案の審査結果等について報告いたします。

 

 本委員会に付託されました議案は、「平成29年度島根県一般会計補正予算(第4号)」の予算案1件、「県営土地改良事業分担金等徴収条例及び知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例」の条例案1件であります。

 

 これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。

 

 次に、議案の審査過程における執行部からの説明、委員からの質疑、意見等のうち主なものについて報告いたします。

 

 第115号議案「平成29年度島根県一般会計補正予算(第4号)」のうち商工労働部所管分についてであります。

 「萩・石見空港東京線利用促進対策事業」について、委員から、基礎需要を伸ばす対策が重要であり、地域に住む人にスポットをあててリピーターを増やす取り組みを充実させる必要があるとの意見がありました。

 また、航空運賃への助成によらず、今後は、例えば宿泊施設整備への支援など、次につながる有効的な施策を講ずるべきであるとの意見や長期的な展望に立った対策を考えていく必要があるとの意見がありました。

 執行部からは、観光の魅力を作り出す新しい視点は重要であり、石見神楽など観光素材の活用や「おもてなし」を充実させ、リピーターを増やすよう努めたい。また、利用促進対策については、関係部局と連携して進めていくとの回答がありました。

 

 次に報告事項など所管事項調査における質疑、意見等のうち主なものについて申し上げます。

 

 まず、商工労働部所管事項についてであります。

 執行部から報告のありました「「ご縁の国しまね」プロモーションについて」では、委員から、映画制作や芸能人の起用により島根県のPRが図られているが、費用対効果を検証するとともに、多大な予算をかけずにうまく広報や誘客をしている他県の例を参考に、広報PR戦略を検討していく必要があるとの意見がありました。

 執行部からは、「ご縁の国しまね」の認知度が上昇傾向にあるので、今までのイメージ発信に加えて、島根に行きたいという動機になる新たな素材の情報発信をしていく必要があると考え、来年度の事業を検討しているとの回答がありました。

 

 次に、農林水産部所管事項についてであります。

 執行部から報告のありました「平成30年産米の生産数量の目安について」に関連し、委員から、国内の米の需要が下がっている中、米価は政策的に高い水準を維持しており、消費者へのメリットが生じていないという意見がある一方、生産者にとっては十分な価格となっていないという意見がありました。

 執行部から、国は今回の「米政策の見直し」において、「生産者などが需要に応じてどのような米をいくら生産・販売をするかを自ら決める」米作りをしていく方向に進んでいるが、一方で、水田の集積や大規模化を進めつつあるところであり、施策としては中途の段階であるとの回答がありました。

 

 なお、所管事項調査の参考とするため、12月11日に、人気アニメ「名探偵コナン」を活かした観光振興を行っている鳥取県北栄町及び第11回全国和牛能力共進会で成果を上げた鳥取県で現地調査を実施しました。

 「青山剛昌ふるさと館」では、年間10万人を超える入館者数を誇り、海外版コミックスの発売もあり、外国からの来館者も多いことなどの説明を受けました。また、鳥取県畜産試験場においては、今秋の宮城全共で上位入賞を果たした和牛改良の取り組みなどについて説明を受け、今後の本県の参考となる調査を進めることができました。

 

 以上、農水商工委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告といたします。


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