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文教厚生委員長報告

文教厚生委員長報平成29年9月定例会(10月4日)

 

 文教厚生委員長報告をいたします。

 今定例会において文教厚生委員会に付託された議案のうち、既に9月25日に報告いたしましたものを除く議案の審査結果等について報告いたします。

 

 本委員会に付託されました議案は、「平成29年度島根県一般会計補正予算(第2号)」など予算案4件であります。

 

 これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。

 

 次に、議案の審査過程における執行部からの説明、委員からの質疑、意見等のうち主なものについて報告いたします。

 病院局所管の第99号議案「平成29年度島根県病院事業会計補正予算(第1号)」についてであります。

 委員から、外国人患者受入体制整備事業では、テレビ電話通訳サービス又は医療通訳者設置のいずれか一方しか国へ申請できない制度になっているが、今回、中央病院でテレビ電話通訳サービスを選択した理由について質問があり、執行部からは、現在紙ベースの問診票で対応しているが、外国人患者の増加を踏まえ、先ずはリアルタイムで多言語対応ができるテレビ電話通訳サービスを導入することとしたとの回答がありました。

 

 次に、請願の審査結果について報告いたします。

 継続審査中の請願については、現状に大きな変化がなく、結論に至る状況にないことから、引き続き「継続審査」とすべきとの審査結果でありました。

 

 次に、報告事項など所管事項調査における質疑、意見等のうち主なものについて申し上げます。

 

 まず、健康福祉部所管事項についてであります。

 執行部から報告のありました「島根県国民健康保険運営方針(素案)について」では、委員から、国民健康保険の都道府県化を前にして、国保の基金を積み増している市町村が多いように見受けられるが、積み増すのではなく、保険料の引き下げに使うべきであるとの意見や、窓口では、経済的な理由から保険料の納付が困難な人に対しては、生活再建という観点で相談に当たり、収納率を上げるために、滞納したらすぐに差し押さえるというような対応がなされないよう徹底して欲しいとの意見がありました。

 また、「島根県がん対策推進計画の改定について(骨子)」では、委員から、県民が検査を受けやすい環境づくりについて、病院や医療施設でどの程度行われているかとの質問があり、執行部からは、一部夜間や女性への対策はとられているが、休日の検診はほとんど行われていないとの回答がありました。委員からは、早期発見、早期治療のために取り組みを進めて欲しいとの意見がありました。

 

 次に、教育委員会所管事項についてであります。

 執行部から報告のありました「平成29年度教育委員会の点検・評価に係る報告書について」では、委員から、県と市町村の教育委員会及び学校の管理職の間では学力観についての共通認識がきちんと図られているようだが、現場の教員まで浸透しているかとの質問があり、執行部からは、学校内の状況は詳細には把握していないとの回答がありました。委員からは、学校現場の隅々まで共通認識が深まるよう努力し、またその状況も把握して欲しいとの意見がありました。

 また、「『部活動の在り方検討会』の設置について」では、委員から、検討会の中で実態調査を行うことになっているが、子どもたちからの要望、SOSをどのように吸い上げていくのかとの質問があり、執行部からは、様々な方法で情報収集を行い、県や市町村の教育委員会で丁寧に対応していきたいとの回答がありました。委員からは、現場の実態を正確に把握するために、どのような方法で吸い上げていけばよいかを検討して欲しいとの意見がありました。

 最後に、県費負担教職員の人事権を移譲することの是非について、委員から、県は慎重に判断していく必要があるとしているが、松江市から権限移譲の要望がある中、島根の教育が混乱しないようにできるだけ早く結論を出すべきだとの意見がありました。

 

 以上、文教厚生委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告といたします。

 


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