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農水商工委員長報告
農水商工委員長報告平成27年9月定例会
農水商工委員長報告をいたします。
農水商工委員会に付託されました議案の審査結果等について報告いたします。
今定例会において本委員会に付託されました議案は、「平成27年度島根県一般会計補正予算(第2号)」など予算案3件、並びに、「貸付金の返還債務の免除に関する条例の一部を改正する条例」の条例案1件、「県の行う建設事業に対する市町村の負担について」の一般事件案1件であります。
これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。
次に、議案の審査過程における執行部からの説明、委員からの質疑、意見等のうち主なものについて報告いたします。
商工労働部から、「プロフェッショナル人材戦略拠点の設置事業費」と、これに関連する「専門人材確保推進事業費補助金」についての説明を受けたところでありますが、委員から、プロフェッショナル人材と通常の求職者の違いについて質問がありました。
執行部から、プロフェッショナル人材は、経営や販売など各専門分野において高度な能力やスキルを持っている方を想定しており、企業の中核となる人材であるとの説明がありました。
また、専門人材確保推進事業費補助金について、効果的にプロフェッショナルな人材が活用されるようきちんと対応してほしいとの意見がありました。
これについては、都会地から地方へのプロフェッショナル人材の還流を促進するきっかけとなるよう積極的に対応をしていきたいとの説明がありました。
次に、報告事項など所管事項調査に関連したものについて申し上げます。
まず、商工労働部所管事項についてであります。
委員から、プレミアム宿泊券・おみやげ券について、おみやげ券を宿泊券に振替えることによる影響について説明してもらいたいとの意見がありました。
これに対し、おみやげ券による直接の経済効果は減少するが、宿泊に伴う波及効果が大きいことから、プレミアム券全体の経済効果は増加するとの回答がありました。
また、中高年齢者就職支援窓口について、ハローワークとはどのような関係なのか、相談員はどのような方なのかなどの質問がありました。
これに対し、支援窓口とハローワークは連携して求職者を支援する関係にあること、相談員は支援のための研修等を受けた方であるとの回答でありました。
さらに、中高年齢者の就職支援だけでなく学校やハローワークとの連携を図るための会議を行って欲しいとの意見もありました。
これに対し、今後ともハローワーク等関係機関との連携を図るため、協議の場を設けたいとの回答でありました。
次に、農林水産部所管事項についてであります。
委員から、島根米あり方検討会の検討状況について、生産者のみで販売面を検討することは難しいと思うので、流通関係者もメンバーに入れる必要があるのではないかとの意見がありました。
これに対して、販売の視点からの検討も必要であり、仲卸や仲介人をメンバーに入れてアドバイスを受けながら進めていきたいとの回答がありました。
また、中山間地域など条件不利地の農地をどのように守っていくのかとの質問がありました。
これに対し、小さな集落営農組織の立ち上げや組織の連携、担い手不在集落へのサポートなどにより、少しでも担い手がカバーできる地域を増やしていきたいとの回答がありました。
また、新たな農林水産業・農山漁村活性化計画の次期戦略プランについては、生産者の実態を把握したうえで策定にあたって欲しいとの意見がありました。
さらに、各圏域での適地適作が必要ではないかとの意見もありました。
これに対して、プランの策定にあたっては、生産者はもとより販路拡大など広い視点から地域の特性を生かした計画にしていきたいとの回答がありました。
なお、このプランの策定にあたり、委員会としましても、10月2日に松江市八幡町の木材流通センターと安来市東赤江町のJAしまねやすぎ地区本部のJA農場において現地調査を行い、先進的な取組み等について説明を受け、現状や課題の把握に努めているところです。
以上、農水商工委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告といたします。
お問い合わせ先
島根県議会
住所 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 TEL 0852-22-5356 FAX 0852-22-5273 メール kengikai@pref.shimane.lg.jp