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建設環境委員長報告

 

      建設環境委員長報告     平成24年9月定例会

                      

 建設環境委員長報告をいたします。

 建設環境委員会に付託されました議案の審査結果等について報告いたします。

 

 今定例会において建設環境委員会に付託されました議案は、「平成24年度島根県一般会計補正予算(第3号)」など予算案7件、「島根県環境影響評価条例の一部を改正する条例」など条例案5件及び「県の行う建設事業に対する市町村の負担について」など一般事件案2件であります。

 

 これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、一般事件案第126号議案は賛成多数により、その他は全会一致をもって、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。

 

 全会一致とならなかった一般事件案第126号議案「県の行う建設事業に対する市町村の負担について」は、委員から、市町村の負担金については、既に原則廃止とした県もあり、また、この負担を求める事業に、急傾斜地崩壊対策事業や街路事業など災害関連や広域的な事業があるが、これらの整備は県の役割と考える。との理由から反対である、との意見がありました。

 審議を経て、最終的には挙手による採決を行ったところ、賛成多数により、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。

 

 次に、議案の審査過程における執行部からの説明、委員からの質疑、意見等のうち主なものについて報告いたします。

 

 まず、平成24年度補正予算についてであります。

  土木部から、道路や河川等の国庫補助事業や、社会資本総合交付金の国内示等に伴い公共事業等の補正を行うものであること。また、企業局から、来年度、建設を予定する江津浄水場敷地での太陽光発電設備の設計費等の補正を行うものであること。さらに、環境生活部から、文化芸術の創造発信と人材育成に取り組む「創造的な文化活動推進事業」や、海岸漂着ごみ等の回収・処理対策事業等の補正を行うものであること。が説明されました。

 

 

 次に、報告事項など所管事項に関連したものについて申し上げます。

 土木部の所管事項についてであります。

 執行部から、神戸川の来島ダムから江の川水系の潮発電所への分水、放流により、神戸川の水環境に与える影響について、国土交通省、島根県、中国電力等からのデータや関係者の意見をもとに、専門的な調査を行うため、この度、「神戸川の河川環境に関する専門委員会」を設置した。との報告がありました。

 

 委員から、志津見ダムが計画された時、既に上流に来島ダムはあり、志津見ダムができる時にいろいろな意見が出たと思う。来島ダムが特に今回原因のように言われているが、その当時、議論があり確保流量を定め、水利権が許可されたと思う。県は直接の河川管理者ではないが、専門委員会において、きちんと対応して欲しい。との意見がありました。

 また、原発問題や再生エネルギー利用等再認識されている時代環境の中で、来島ダム廃止、潮発電所廃止ということが現実的にあり得ることなのか。地元には60年の歴史がある。1市2郡がお互い我慢し協調して今日に至った歴史の重みがある。その協調体制を維持していく中でこの問題を解決するのがふるさとを愛する県民としての基本姿勢である。けっして都会と地方の構図を我が県において再現させてはならない。水質等環境への影響については、地域の情緒的なことで判断せず、あくまでも専門委員会において、客観的科学的に判断されるべき。との意見がありました。

 さらに、神戸川の水質改善は図るべき。しかしながら、反対側の人もいる。全体をよく見て判断しないと判断を誤る。地域の声をよく聞いて欲しい。との意見もあり、また、志津見ダムが完成した時点でこの問題は地域住民との間で解決済みであると思うが、神戸川は平成18年度大水害に見舞われ、大きな被害を受けた。川の災害は怖い。暫定改修のままで水が返ってきたときに治水は大丈夫か、と言う懸念の声もある。そういうこともよく考えないと、簡単に水を返すという結論には至れない。環境問題と利害関係者のバランスを取って慎重に結論を出して欲しい。との意見がありました。

 

 次に、環境生活部の所管事項についてであります。

  執行部から、県民による社会貢献活動拡大のための支援事業など「外郭団体に基金を造成した事業の状況について」事業実績等の報告がありました。

  委員から、これらの事業は、昨年度で事業期間を終了したが、事業の成果と今後どうするのか。との質問がありました。

  執行部からは、各事業について成果の検証をして、必要なものについては継続し、一定の役割を終えたと判断するものは、新たな事業の展開を行なっている。予算の制約等あるが、成果を活かし工夫をして行っていきたい。との回答がありました。

 

 

 以上、建設環境委員会における審査の概要等を申し述べまして、委員長報告といたします。

 

 

 


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